タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

バンコクのビュッフェを攻略する

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(Holiday Inn Silom Bangkok)

 

こんにちは,タイの晩ごはんです。

日本で食べ放題のことを『バイキング』って言いますよね。

でもこれ,和製英語で海外では通じません。

では何と言えば良いのか?

 最近はバイキングの代わりにビュッフェ,もしくはブッフェって言ったりしますよね。

これなら日本以外でもちゃんと通じます。

ただ,“ビュッフェ=食べ放題”とは限らないところが問題です。

ビュッフェというのはそもそも『ビュッフェスタイル』,つまり並んだ料理から自分が好きなものを自由に取って食べる『形式』のことで,結果的に食べ放題であることが多いものの,そうじゃない場合もあるということです。

英語では食べ放題のことを“all-you-can-eat"と言いますが,看板にこう掲げているレストランはあまり見ない気がします。

やはり今のところビュッフェと言うのが一番無難かもしれません。

 

というわけで,今日はホテルビュッフェに行ってきました。

場所はBTSスラサック駅近くの“Holiday Inn Silom Bangkok”です。

行ってきたというよりも,連れて行ってもらったというのが正解ですね。

特別な日でもないのに私たち夫婦二人だけででこんな高級ホテルのビュッフェにはとても行けません。

遅らばせながらの歓迎会,という名目で連れて行っていただきました。

 

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店内は明るくカジュアルな雰囲気。

我々が夕方6時スタートの一番乗りだったためガランとしていますが,時間とともに広い店内はいっぱいになっていました。

せっかくのビュッフェなので,なるべく多くの種類を食べたいですよね。

ただペース配分を間違うとすぐにお腹いっぱいになってしまいます。

そんなビュッフェを心置きなく楽しむための方法はズバリ,

 

料理を取りすぎない

 

これにつきます。

食べ放題ということであれもこれもと皿に料理を乗せてしまうと,その視覚効果ですぐにお腹いっぱいになってしまうんだとか。

少しずつ料理を取り分ければ,口に合わない物を無理して食べる必要もないですしね。

食べる順番も大事です。

いきなりお肉やご飯を食べてしまうとこれまたすぐにお腹いっぱいになってしまいますから,軽いものから順番に攻めていくのが王道です。

つまり,ビュッフェスタイルでもコース料理のように頂く

この方法をご提案したいと思います。

 

では実際に攻略していきましょう。

 

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まずは前菜です。

お店の方でもちゃんと考えていてジャンルごとに料理を並べていますから,その導線に従って料理をとればまず間違いありません。

 

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一皿目はこんな感じです。

お刺身にお寿司,マリネやスモークチキンといったラインナップ。

カニカマのお寿司というのはタイでよく見かけますが,やっぱりちょっと違和感があります。これはこれで美味しいんですが。

お刺身はタイでは定番の鮪とサーモン。久しぶりに鮪をいただきましたが,タイで食べてもやっぱり美味しいですね。

滑り出しとしてはまずまずといったところでしょうか。

続いてはサラダにしてみましょう。

 

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タイでは日本のように新鮮な生野菜がどこでも食べられるのが嬉しいですね。

特に変わった野菜はありませんでしたが,かわりに面白いものがありました。

 

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金属製ののボールの中に野菜とドレッシング,粉チーズなどを入れて自分好みのサラダを仕上げることが出来ます。

こういう演出って大事ですよね。

出来上がったがこちら。

 

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ドレッシングをかけるだけよりも,グッと見た目美味しそうですよね。

サラダのあとは少しずつ重たい料理に移っていきましょう。

 

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ビュッフェではお馴染みの光景ですね。

ここでも慌てず騒がず,少しずつ頂きます。

 

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手前から時計回りに鶏手羽の唐揚げ,卵麺の焼きそば,スズキのソテー,そして鴨の煮込みです。

この中で美味しかったのがスズキ!

たまたま出来たてだったのか,身はしっとりホロホロで,醤油ベースのソースと焦がしネギがとても合っていました。

これは後でもう一度食べないといけませんね。

こうやって気に入った料理を見つけ出すのもビュッフェの楽しみです。

 

メインの前にもう一皿。

 

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こちらも手前からビーフシチュー,八宝菜,チキンカレーとエビのレッドカレー

カレーを単独で食べてどうする?という意見もあるとは思いますが,そこはそれ,鶏とエビのカレー煮込みと考えれば良いんです。美味しければ後でまた食べれば良いわけですし。

結論から言うと,このメンバーのなかで当たりはありませんでした。残念。

気を取り直して,いよいよメインに突入です。

 

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鉄板焼きです。

上には"Teppanyaki"と書いてありました。最初の方の写真で確認してみてください。鉄板焼きって知らない間にインターナショナルになっていたんですね。Teppannyaki。

その鉄板焼きですが,牛ではなくて鶏と豚なのがタイっぽいですね。いいんです,タイは鶏と豚が美味しいんですから。負け惜しみじゃないですよ。

 

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こちらがその鶏と豚の鉄板焼き。

手前のものはオニオンソースだそうです。

どうして緑色なのかは謎ですが,このソースと一緒にお肉を頂くと,あら美味しい!

どちらかと言うとさっぱりしている鶏肉と豚肉をこのソースと一緒に頂くと,玉ねぎの甘味とほのかな酸味がお肉の美味しさを上手に引き立てています。

特に鶏肉が美味しいですねぇ。

このソース,只者ではありません。

日本だったらレシピを聞くところですが,タイ語で説明されてももちろん理解できるはずもありません。言語の壁って大きいですね,やっぱり。

 

お肉の後にはご飯物でもどうでしょうか。

カレーでももちろん良いんですが,今日は何と言ってもこれです。

 

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でました,カオマンガイ

私がこのタイ風チキンライスであるところのカオマンガイに恋しているのは『オートーコー市場とカオマンガイ』のトピックでもお伝えしましたが,ここでも出会えるとは!

しかも当然ながら自分で盛り付け出来るんです。

カオマンガイとの初めての共同作業です。もはや意味不明。

もちろん専門店のカオマンガイには及びませんが,十分堪能させて頂きました。

 

ご飯だけではなく,パンもあります。

 

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カオマンガイを頂いたので本当はパンはスルーしても良いところですが,こんなにチーズがあるのを見逃すわけにはいきません。

ビュッフェでチーズの盛り合わせがあるのって珍しいですよね。

しかも全部ナチュラルチーズですよ。

チーズって単品で食べるより複数種で,そしてパンと合わせるとさらに美味しくなりますよね。

大変美味しく頂きました。

 

最後はデザートです。

普段ならデザートは妻に任せるところですが,今日はそうもいきません。

どうしてかというと,

 

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目の前でクレープを焼いてくれるんですね。

クレープが特別好きというわけではありませんが,やはりここは外せないでしょう。

一枚お願いしました。

 

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トッピングは自分で好きなものをチョイス出来るので,バニラアイスにストロベリーソース,ブルーベリーソース,チョコレートソースに生クリームと果物をのせてみました。

本当に久々に頂くクレープでしたが,美味しいですね,焼きたてのクレープって。

妻がお腹いっぱいと言いながらもう一枚焼いてもらっていたのはここだけの秘密です。

 

こうして一通りの料理は頂きましたが,やっぱり少しずつにして正解でした。

お腹いっぱい,満足感もいっぱいです。

食べ放題って,元を取ろうとして食べ過ぎ,結果苦しくなって罪悪感にさいなまれることって良くありませんか?

でも,よほどの大食漢でないかぎり,食べ放題で元を取ることって出来ないんですよね。

むしろ自分のペースで少しずつ,楽しみながら頂くと結果代金以上の満足感が得られます。

正直,本当に美味しいものを食べたいなら,鉄板焼きなら鉄板焼きの専門店に行ったほうが良いですもんね。

ビュッフェに行くのは楽しく料理を頂くため。

量よりも楽しさの質を味わえると良いんじゃないでしょうか。

タイの晩ごはん流,ビッフェの攻略法が少しでもお役にたてれば幸いです。

 

今日もごちそうさまでした。。