タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

Peachはバンコクと沖縄の夢を見るか

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こんにちは,タイの晩ごはんです。

いつものようにBTSに乗ろうとすると,車両が沖縄一色になっていました。

これはバンコクー沖縄線の就航を始めたLCC,ピーチ航空のプロモーションのようです。

車内も沖縄の宣伝ポスターで彩られていました。

 

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タイで人気の日本の観光地と言えば何と言っても北海道ですが,LCCであるピーチの参入で少し風向きが変わるでしょうか。

何しろこの広告にあるように正規料金でも3,180B~(≒10,176~)ですから,確かに魅力的な価格ですよね。

 

沖縄人はバンコクに何を思う

このブログの記念すべき第一回,タイでの生活スタート!~沖縄料理?!でもお伝えしましたが,沖縄出身の私としてはもちろんこのピーチ航空によるバンコクー沖縄線の就航は素直に嬉しいんですが,果たして需要はあるのか?と実は思ったんですよね。

というのも沖縄にいたころは身近な人からバンコクに遊びに行った!という話は聞いたことが無いですし,そもそも海外旅行自体が高値の花というか,あまり現実的なものではなかったんですよねえ。

何しろ島ですから,隣県というものが存在しましせん(もちろん物理的な意味での話)。

県外に行く=飛行機での移動ですから,本土の人間が考えるよりもウチナーンチュ(沖縄人)にとって県外に遊びに出かけるというのはとてもハードルが高いことなんです。

ましてや海外旅行となると,それこそ一大イベントなわけです。

いくらLCCでチケットの料金が安いからといって,そんな急にバンコク旅行への需要が高まるだろうか,と疑問に思っていたわけですが,もちろんそんなことはピーチの社長さんも考えておられました。

 

ピーチ、那覇-バンコク2月就航 井上CEO「アジアの架け橋第2段階に」

 

この記事から一部引用します。

 

現在就航している国際線は、72%が外国人客。中でも那覇-台北線は、9割以上が外国人だという。「沖縄のヘアサロンやネイルサロンなどを訪れるため、ピーチに乗ってくださる方がいる」と、自身のライフスタイルを豊かにするためにLCCを使うという、台湾や韓国で起きていることが、タイにも広がると井上CEOは期待を寄せる。

 

つまり,タイ人を沖縄に呼び込もうということですね。

そのためのプロモーションの一環だったわけです,今回のBTSのラッピング車両は。

確かにタイ人目線で考えると,4時間で日本・沖縄にしかもLCCで飛べるというのは大きなメリットですよね。

実際ビザの緩和以降,日本におけるタイ人の観光客は年々増えていますから,沖縄にも大勢のタイ人が押し寄せるかもしれません。

ただせっかくのLCCですから,私たち日本人もしっかり活用したいですよね。

それでちょっと目線を変えてみると,このピーチによるバンコクー沖縄線は私たちにも新たな旅行の価値観を生み出すことになるかもしれません。

というのもピーチに限らずLCCは度々セールを実施していて,信じられないような値段でチケットを購入することが出来ます。

 

 

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例えばこれは過去のセールですが,成田ー沖縄が¥2,990という価格です。

そして今回も就航記念セールとして,バンコクー沖縄が¥5,999で売り出されていました。

 

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席数や日程など条件も色々ありますが,うまくタイミングがあえば東京ー沖縄ーバンコクが計¥8,989(片道)で行けちゃうわけです。

もちろんこんなに都合よくセールチケットが買えるとは限りませんが,ピーチの通常料金で買ったとしても,2~3万円で沖縄経由バンコク行きが可能になります。

ということはですよ,まず東京から沖縄に飛んで沖縄観光を楽しみ,それからバンコクにも足を伸ばす,ということも無理なくできちゃうわけなんです。

一度の休みで沖縄とバンコク観光両方を楽しむという何とも欲張りなプランが,ピーチ航空によって可能になるわけです。

バンコクに住む日本人目線で言っても、バンコクから沖縄に気軽に遊びに行けるというのは大きなメリットですよね。

だって下手したら日本の地方から行くよりも安く、そして早く沖縄に飛べちゃうわけですから。

日本への一時帰国の際にまず沖縄観光を楽しんでから、というのもアリですよね。

そう考えると今回のピーチ航空のバンコク参入は方々に福音をもたらすのかもしれません。

どうですか? 今度のGWに沖縄経由・バンコクへの旅。

 

では、今日の晩ごはんです。

 

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せっかくの沖縄ネタですから、沖縄料理も一品用意しました。

 

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ニンジンシリシリーです。

うちなーんちゅはこのニンジンシリシリーを全国どこでも食べられていると思い込んでいますが、立派な沖縄料理です。

シリシリーとは沖縄の方言で「すりおろす」こと。

スライサーで千切りのようにすりおろしたものに対しても用います。

もともと家庭料理なので作り方も簡単。

沖縄ではニンジンシリシリー専用のスライサーもありますが、包丁で薄く千切りにしても大丈夫です。

その千切りしたニンジンをごま油で炒め、ニンジンが透き通ってきたら塩・少量の醤油で味付け。最後に卵を溶きまわし入れたら完成です。ゴマをふって召し上がってください。

味付けは塩と醤油だけなのに、ニンジン自体の甘さが口のなかいっぱいに広がってとても美味しいですよ。

このニンジンシリシリーのおかげで沖縄はなんとニンジンの消費量が全国一。ニンジンだけを作っている島もあるほどです。

 冷めてもおいしいので、沖縄では弁当のおかずに欠かせない一品です。

ニンジン嫌いの子供でも絶対に食べられるので、ぜひお試しください。

 

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こちらはレタスサラダ。

男気あふれるレタスオンリーのサラダです。

水洗いしたレタスに塩コショウ,砂糖,お酢,ゴマ油,細かく刻んだニンニク,ゴマを振り替えてザッと和えただけのサラダ。焼肉屋に行くと良くありますよね。

レタスだけなのに妙に美味しいサラダです。

 

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そしてこちらが本日のメイン,『鶏肉の照り焼きトマト』です。

完全に思いつきで作った一品。

作り方は塩コショウした鶏胸肉を中火の弱火で皮目からじっくり焼いて,お酒,味醂,醤油で味付けした後に蓋をして弱火でじっくり蒸し焼きにします。

ここまでは普通の照り焼きのレシピですが,蓋をする時にカットしたトマトを入れて一緒に火を入れるのがこの料理のポイント。

トマトソースの鶏肉料理は定番ですが,こちらは照り焼きにトマトを“ちょい足し”した料理ですね。

醤油味の照り焼きにトマトの甘味と酸味が加わって美味しい一皿になりました。

醤油とトマトって意外と相性良いんですよね。

いつもの照り焼きにちょっと飽きたら,ぜひ試してみてください。和でも洋でもない,ちょっと不思議な美味しさですよ。

 

日本でもLCCが一般的になって,世界がまたグッと縮まってきましたね。

日本からバンコクに,そしてバンコクから日本に人が行き来して,美味しい出会いが生まれると良いですね。

 

今日もごちそうさまでした。