タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

バンコクからベトナムにビザを取りに行く⑤~旅の終わりにホーチミンとバンコクを比較してみた

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ホーチミンの一般的な路地)

 

こんにちは、タイの晩ごはんです。

ビザを取るついでにちょっとだけ観光とベトナムグルメを味わえた今回の旅。

わずかな期間でしたが、バンコク在住者から感じたホーチミンバンコクの違いなどをまとめてみました。

なお、便宜上勝ち・負けという表現を用いていますが、それぞれの都市に優劣をつけたり一方を貶めるような意図はありませんので、どうぞご了承ください。

 これまでのホーチミンの旅の様子、美味しいフォーやバインミーの情報、ビザ獲得までの様子などは

バンコクからホーチミンにビザをとりに行く①~出発編~スワンナプーム空港のフードコート

バンコクからホーチミンにビザを取りに行く②~ホーチミン到着、simの購入と初めてのバインミー

バンコクからホーチミンにビザを取りに行く③~ビザの申請とハプニングを乗り越えてウズラのフォーを食す

バンコクからホーチミンにビザを取りに行く④~ビザ取得!ラオスとどっちがお得か、激旨フォーを食べながら考えてみた - タイの晩ごはん

をご覧ください。

バンコクホーチミンの比較あれこれ

【物価】

旅先で一番気になるのは現地の物価ですよね。

そこでまずバンコクホーチミンの物価を直接比較できるもので比べてみました(分かりやすいように、以下の金額は全て日本円で概算しています)。

 

・バス運賃 バンコク:¥20~50、ホーチミン:¥25~30

・タクシー料金(空港から市内まで) バンコク:¥1300、ホーチミン:¥350

・麺料理一杯の値段 バンコク:¥2~300、ホーチミン:¥300前後

・ミネラルウォーター(500ml) バンコク:¥25、ホーチミン:¥20

・コーヒー一杯 バンコク:¥170、ホーチミン:¥200

・缶ビール一本 バンコク:¥100~、ホーチミン:¥55~

 

こうして見ると、全体的に大きな物価の差はありませんが、ホーチミンの方がバンコクよりも若干物価は安いように感じます。

特にホーチミンのタクシーとビールの値段の安さは特筆ものですね。

空港から市内までの距離ははバンコクの方が若干遠いんですが、それにしてもホーチミンは安い。私たちもホーチミン滞在中は積極的にタクシーを活用しました。Uberを使えばボッタクリの心配もありませんしね。

ビールはホーチミンでタイのビール(シンハー、チャン)も売っていましたが、同じ銘柄で比べてもホーチミンだと半額くらいです。酒税が安いんでしょうか。レストランや食堂でビールを注文しても、ソフトドリンクと同じくらいの値段だったりします。アルコール度数も低め(4.5%)でしかもベトナム人は氷の入ったグラスでビールを飲むためさらに薄まって、水代わりなのかもしれません。薄いワインを水代わりに飲むフランスやイタリアのようですね。素晴らしい。

というわけで、物価に関してはホーチミンの勝ちとしておきたいと思います。

 

【交通事情】

交通事情に関してもわずかながらホーチミンの勝ちでいいんじゃないでしょうか。

理由としては、バンコクのような渋滞がホーチミンでは見られない、という点です。

ホーチミン市内を移動している間、交通量は多いものの、渋滞にはまって動けなくなるということは一度もありませんでした。

バンコクの渋滞はひどいですからね。旅先で移動に余計な時間を取られるのはストレスの元です。

また、バスとタクシーでの移動が快適な点もホーチミンに軍配が上がります。

タクシーが安いのは上でも述べましたが、ホーチミンではバスでの移動も便利です。

料金的にはバンコクホーチミンもそんなに変わらないんですが、ホーチミンのバスは全てエアコンバスなんですよね。この差が大きい。

バンコクホーチミンも市内を走るバスはどこまで行っても一律料金。ただしバンコクのエアコンバスは距離によって料金が上下します(ノンエアコンバスのみ一律料金)。

また、バンコクのバスは結構運転が荒いんですが、ホーチミンのバスは安全運転だったのも好印象です。乗客もバンコクで乗るバスはすし詰めのような時も多いですが,ホーチミンのバスはいつ乗っても空いていて快適でした。

ただし、歩行者視点だと評価は逆転します。

ホーチミンは市内でも駐車しているバイクが歩道にあふれていたり、道路も整備がきちんとされていないため、非常に歩きにくいんです。

さらに信号のある横断歩道でもバイクや車が飛び出してくることも多いため、歩行や横断には注意が必要です。

歩行者よりもバイクや自動車の方が上位なのはバンコクも一緒ですけどね。

 

【グルメ】

旅の大きな目的の一つは何といっても現地のご当地グルメ

この点には関してはバンコクホーチミンも美味しいものにはことかきません。

どちらともご飯ものや麺類など、日本人にとってもなじみ深い料理が多いですしね。

よってこの項目は引き分けといたします。

あえて違いに目を向けるというと、やはりタイ料理の方がスパイシーで辛いものが多い。一方ベトナム料理にはフォーや生春巻きなど、辛いものはそんなにありません(辛くしようとすれば可能)。

またホーチミンはフランス統治の影響から、バインミーをはじめパンが美味しいことがうれしいポイントです。

一方バンコクはどこに行っても屋台があり、外食もホーチミンより安く済むことが多いような気がします。その点は美食都市・バンコクの面目躍如と言えるかもしれません。

 

【治安】

現地の治安も気になるポイントですよね。

この点ではバンコクの方が安全だと思います。

バンコクに滞在して3ヶ月ですが、これまでのところ危険な目にはまだ一度もあっていません。

ところがホーチミンでは今回6日間の滞在で2度ほどトラブルに巻き込まれそうになりました。

最初は靴磨きの兄ちゃん。

ホーチミンでは道を歩いていると突然、勝手に向こうからこちらの靴を磨きはじめる靴磨きの人がいたりします。

フレンドリーに話しかけて、こちらの歓心を買いますが、最後には法外な値段をふっかけてくるんです。そうなるとさっきまでの笑顔はどこへやら。ストレスが溜まるばかりなので,最初から相手にしないようにしましょう。

次に遭ったのが「お札見せてくれ詐欺」のカップル。

これは日本語、もしくは英語でこちらに近づいてきて、自分たちドバイ(ほしくはほかの中東)から遊びに来ていて、これから日本に向かう。ベトナムドンやUSドルはたくさん持っているが(と言って自分の財布の中の札束を見せてこちらを安心させる)、日本円はどんな種類の紙幣があるかわからない。良かったら見せてくれないか?と話しかけます。こちらが親切心で日本のお札を見せると、いつの間にか数枚抜き取られている、という手口です。

私たちは今回の旅では幸い被害には遭いませんでしたが、ホーチミンでは観光客、とりわけ日本人とみると何とかしてカモれないかと,手ぐすね引いて待っている人がいるのも事実です(バンコクにもいるとは思いますが)。せっかくの旅行を台無しにしないためにも、くれぐれも気を付けてください。

 

【都市度・美観】

近年発展が著しいベトナムホーチミンとはいっても、早くから近代化が進み、高層ビルが立ち並ぶバンコクにはまだまだかないません。

バンコクが日本の五大都市と比較しうるなら、ホーチミンは地方の小都市といった感じでしょうか。

よってこの点はバンコクの圧勝です。

美観に関しても日本と比較するとちょっと物申したい点があるバンコクでも、ホーチミンと比べると圧倒的にきれいです。

というのも、ホーチミンでは至る所にゴミが放置されているんです。

これはごみ収集のシステムのせいで、ホーチミンではゴミの収集場所というものがなく、家の前にゴミを捨てておけば、夜の間に清掃業者がまとめてきれいにしてくれます。

合理的といえば合理的なシステムなのかもしれませんが、見た目には麗しくないですよね、やっぱり。

ただ逆に言うと、都市化が進んで面白みにかけてしまったバンコクに対し、ホーチミンは成長段階にあるエネルギッシュさ、昔のアジアの面影を残す古い町並みという点に魅力を感じる人も多いと思います。

これはもう旅に何を求めるかという個人の主観によりますよね。

 

こうして比較してみると,やっぱりどちらの都市にも独特の魅力があって,両方出かけたくなりますね。

今度の旅はベトナムホーチミンにしますか,それともバンコク

どちらでもきっと楽しめると思います。

 

普段ならここで今日の晩ごはんを紹介するところですが、代わりに今回はホーチミンで撮ったスナップ写真をお届けします。

 

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まずは道端の市場の様子。

ホーチミンの道路のわきにはこうした出店が店を構えてミニ市場の体を成しているところがあちこちにありました。

今回は残念ながら購入する機会がありませんでしたが、こういうところで果物なんか買うと楽しそうですよね。

 

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こちらはさらに本格的な市場の様子。

人も車もバイクも入り混じって若干カオスです。

でもこういう場所に出かけることも旅の醍醐味ですよね。

 

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一転して夜の市場。

上の写真はローカル市場ですが,こちらは観光客相手の市場らしいです。

こういう場所はお値段も高めに設定されているので,最初から値段交渉を楽しむつもりでお出かけください。

 

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夜のグエンフエ(ドンコイ)通り。

平日の夜と週末はこのように歩行者天国になります。

両脇には様々なショップが軒を連ね,ホーチミン観光の目玉の一つです。

 

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そしてこちらはホーチミンの隠れ名物,停電時の様子。

電力が安定していないベトナムでは時折停電がおきます。

といっても今回の滞在時にはこの一度だけ。最近は停電も大分少なくなっているようですね。

ただこの日は季節外れの突然の雷雨によって,あたり一帯が停電になってしまいました。

ちょうど昼食を食べ終わったところだったので,雨が弱くなるのを待ってホテルに戻ったのですが,ホテルも停電でクーラーが使えないのにはまいりました。

ただ,こういうハプニングが旅の記憶としてずっと残ったりするんですよね。

 

いかがでしたか?

個人的に気が付いた、バンコクホーチミンの違いについてまとめてみました。

違いがあるとしても、いや違いがあるからこそ、いろんなところに旅をする喜びがありますよね。

自分が見つけた現地の興味深い点や美味しいものなど、実際にその地に足を踏みしめてこそ実感できることってたくさんありますよね。

皆さんもぜひホーチミンに遊びに出かけてみてください。

あ、もちろんバンコクもね。

 

ホーチミンで出会えたたくさんの美味しいものに、ごちそうさまでした。