タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

大阪喰いだおれの旅・前編~たこ焼き,イカ焼き,串かつとかすうどん~

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道頓堀川

 

こんにちは,いよいよタイに戻る日が近づいてきたタイの晩ごはんです。

7月頭に日本に戻ってきてから慌ただしい日々が続きましたが,それももうすぐおしまい。

日本での疲れを癒そうと,今回は友人夫妻と一緒に,大阪喰いだおれツアーを敢行することにしました。

現地で案内してくれるのは,大阪に引っ越したばかりのH氏。

グルメのH氏のことですから,きっと満足度の高い旅になることでしょう。

では早速大阪グルメをいただきます!

 

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まずは大阪グルメと言えばこれ!たこ焼きです。

実はスタートとしてお昼にねぎ焼きを食べに向かったのですが,その店の行列が凄まじく,あっさり玉砕。

大阪人は行列しないと聞いていたのに!

美味しい店はやっぱり別なのか?

それとも並んでいるのは我々と同じような観光客?

まぁ,素直に並べばもちろん食べられるんでしょうが,後の予定もつかえていたため,とりあえず近くにあったたこ焼き屋さんのたこ焼きで小腹を満たすことに。

何の気なしに買ったたこ焼きですが,さすが本場。美味しい!

この店のたこ焼きはカリフワが売りらしく,その名の通り外側はカリカリ,中身はフワフワトロトロでとってもデリシャス。

あっという間にペロリ完食です。もちろん近くのコンビニで調達したビールも忘れてはいけません。たこ焼きにビール,スタートとしては最高ですね。運転してくれるH氏に感謝。

せっかくなのでたこ焼きの食べ比べをしよう!ということになり,次に向かったのがこちら。

 

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たこ焼きの玉屋さん。

オマールエビの出汁を使ったたこ焼きを提供しているお店で,『ミシュランガイド2016 京都 大阪』に掲載されたことでも有名ですね。

そのたこ焼きがこちら。

 

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先程のたこ焼きとは打って変わって,青のりやネギ,削り節などのトッピングはなく,マヨネーズだけのシンプルな構成。

でも,オマールエビの出汁の旨味を活かすには,この方が正解なんでしょうね。

早速いただきます。

外側も中身もフワフワのたこ焼きは,頬張ると確かにオマールエビの香りと旨味が口の中に広がります。

たこ焼きにオマールエビ?必要性あるの?と食べる前には疑問だらけだったんですが,うん,ありですね。

上品なエビマヨを食しているような気さえしてきます。

すごく美味しいんですが,ふとした疑問が。

 

「これ,中身タコである必要あるの?」

 

たこ焼きを全否定するかのような発言かもしれませんが,ここまでオマールエビの出汁の旨味を活かしたたこ焼きなので,具材もオマールエビで良いんじゃないの?とちょっと思ったりもします。

まぁ,そうするとすでにたこ焼きでなくなってしまうか…

ビールよりも白ワインと合わせたくなるたこ焼き。美味しゅうございました。

 

さて,では本格的に飲み食いするために電車で移動…のために向かう途中に見つけた,商店街の中にあるたこ焼き屋さん。

 

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こういう屋台スタイルのたこ焼き屋さんが街中の至るところにあるのも大阪らしいですよね。出しているのがたこ焼きでなければ,まるでバンコクです。

素通りするわけにもいかないので一ついただきました。

 

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昔ながらの,オーソドックスなスタイルのたこ焼きですが,しみじみとした美味しさにちょっとジーンとします。

そしてビックリするのがお値段。

10個で200円ですからね!

うちの近所のたこ焼き屋さんだと,8個で400円とか普通に取りますから,この安さは驚異的。

これが大阪スタンダードなんでしょうか。おそるべし。

 

大阪の懐の深さを垣間見た我々は,地下鉄で目的地まで移動します。

その際に役立つのがこちら。

 

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大阪市営地下鉄ニュートラム・バスが1日乗り放題になる『エンジョイエコカード』。平日は800円ですが,土日祝日はなんと600円!

喰いだおれツアーにはまさにピッタリのアイテムと言えるでしょう。

その地下鉄を利用してまずは阪神百貨店へ。

お目当てはこちら。

 

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こちらも名物のイカ焼きです。

日曜日ということもあって,阪急百貨店のイカ焼きやさんには長蛇の列ができていました。ただ,テイクアウトオンリーでベルトコンベアのようにどんどんとイカ焼きが出来上がってくるので,そんなに待つこともなく購入することが出来ます。

イカ焼き1枚152円。写真のものは玉子が入った『デラパン』で206円。安い!

もっちりとした食感の生地が包み込む,ソースとイカの旨味。安定の美味しさです。

 

イカ焼きを後にした我々が向かったのがここ。

 

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これぞ“ザ・大阪!”の新世界です。

すっかり大阪の観光名所となった新世界。

この日も多くの外国人を含む観光客で賑わっていました。

そして新世界と言えばやはりこれでしょう。

 

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串カツ屋さんです。

本日お邪魔したのは,創業50年の老舗『八重勝(やえしょう)』さんです。

こちらも初めてのお店でしたが,さすが老舗。行列が出来ていました。

店舗は通りを挟んで向かい合わせになっていて,空いている方から入っていくスタイル。並んでいる間に警備のおっちゃんに話を聞くと,昔から観光客は多かったが,最近は欧米人のお客さんも見かけるようになったとのこと。

バンコクにも『串かつだるま』さんがありますもんね(詳しくはこちら)。

世界を席巻するか?串かつ。

店内は中央の揚場を客席がコの字に囲むカウンタースタイル。

注文するとドンドン揚げてくれます。

もちろん二度漬けはお断り。

店内は残念ながら写真撮影不可だったため画像はありませんが,細かいパン粉でサクサクフワフワの大阪の串かつの王道スタイル。

揚げ物なのに,軽いんですよねー。

ビールと一緒にいただくとそれこそ止まらなくなります。

ただ,これまで3軒しか行ってない大阪の串カツ屋さんですが,どの店も十分に美味しくて,味的にはどこもそんなに変わらないんじゃないかなぁ?と。

もちろんそれぞれこだわりはあるのかもしれませんが,ちゃんとした店ならどこに行ってもとても美味しい串かつが食べられますので,あえて並ばなくても良いのかもしれません。

どの店もキチンと美味しい。というのはさり気なくすごいことであって,さすが大阪なんですけどね。

 

さて,串かつとビールでさすがにお腹一杯になった我々ですが,〆にもう一軒!ということでいただいたのがこちら。

 

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かすうどんです。

『かす』とは言っても天かすのことではなく,『油かす』。

牛のホルモン(小腸)を細かく刻んで油で揚げたものです。

いただいたのは,かうすどん専門店の『加寿屋 法善寺』さん。

カウンターだけの小じんまりとしたお店ですが,かすうどんプレーン(¥600)以外にも,きつねや月見,天ぷらなど,油かす+様々なトッピングのうどんをいただくことができます。

上の写真が一番基本となるかすうどんプレーン。

これが!

昆布だしのよくきいたあっさり,スッキリのスープにかすの油が染み込み,香ばしさと深みがプラスされています。

そして逆に油かすにはスープの旨味が染み込んで,なんとも言えない味わい。

カリカリ,コリコリのホルモンが,スープを吸い込んで,噛み締めていく内にクニュクニュの食感になっていくのが面白い。

話には聞いていましたが,初めて食したかすうどん。

美味しいです。

これ,全国展開してくれませんかねぇ。

うどんといえば讃岐うどんと吉田うどんが個人的には双璧ですが,その間に割り込んで来そうです,大阪のかすうどん。

 

こんな感じで大阪グルメを大いに堪能した我々でしたが,実はその後宿舎先に戻った後で大阪の高級スーパー,いかりスーパーのお惣菜を肴に,さらに大阪のお酒に舌鼓をうつのでした。

このいかりスーパーのお惣菜も凄まじく美味しくて,茄子の煮浸しなんかは下手な料理店よりもしっかりと作られています。

B級グルメだけではなく,こんなお惣菜にも魂の宿る大阪。やはり大した街ですね。

というわけで,大阪喰いだおれの旅は後半へと続きます。