タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

屋台だけじゃない!タラート(市場)にはタイの魅力がぎっしり詰まっています。

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こんにちは、タイの晩ごはんです。

タイの街を香り高く彩る魅惑の存在と言えば、そう屋台。

バンコク旅行で屋台巡りを楽しみにしている人も多いでしょう。

しかしバンコクでは現在、都市の再開発や美観の観点から屋台が少しずつ姿を消しつつあります。

そんな中でも、引き続きタイ庶民の重要な買い物エリアとしての役割を果たしているのがタラート(市場)です。

 タラートはスーパーやショッピングモールがなかった時代から、タイ人の生活に必要なありとあらゆる物が取引される、大切な存在でした。

スーパーが当たり前になった現在でも、買い物はタラートで。と決めているタイ人も多く、実際にどのタラートでも多くの人で賑わっています。

バンコクのタラートの魅力と言えば、やはりその活気と値段の安さ。同じものでもスーパーで買うよりもかなり安く買えることが多いようです。

しかも食べ物を扱う屋台だけではなく、肉や魚から野菜、果物、衣類、雑貨などありとあらゆるものが売られているので、タイ人の普段の生活を垣間見る楽しみも見つけられるでしょう。

 

では、今回はそんなタイの数あるタラートの中から、我が家のすぐ近くにある市場をご紹介しましょう。

 

場所はパホンヨーティンのソイ24。

このタラートは水曜日と土曜日だけの開催ですが、その変わり当日の通りには人でごった返すほどの盛況ぶり。

 

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人をかき分けないと通れないくらいです。

タラートにはいろいろなものが売られていますが、やはり食べ物関係が一番多いですね。

 

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肉や魚もこんな風にその場で捌いて売られていますが、衛生面を考えるとちょっと手が出せない。

私たちも生ものはスーパーで買うことにしています。

新鮮なことは間違いないんですけどね。

 

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野菜はスーパーよりも新鮮で、かつ安く売られています。

キャベツや人参、ニラ、ネギなどの日本でも同じもの野菜もありますが、ちょっと名前も分からないタイの野菜も山積みになっています。

日本でも人気のパクチーは一房5~10B(≒¥20~35)前後。激安です。

 

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果物もスーパーよりタラートの方がものが良いですね。

酸味と甘味のバランスが絶妙でとっても美味しいマンゴスチンはキロ35B(≒¥120)。これまた信じられない安さです。

 

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タイにはマンゴーもいろいろな種類があって、手前のちょっと小ぶりのものは今回初めて目にしました。これがキロ25B(≒¥90)。信じられない…(以下同)。

マンゴー好きの妻がとても美味と申していました。

 

しかしタラートの主役と言えばやはり屋台。しかも様々な種類の食べ物の屋台が一同に介しているので、目移りして仕方がありません。

 

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これは豚肉のBBQ。タイの屋台は基本炭火での調理なので、豚肉も柔らかくジューシーでとても美味しい。塩・コショウに簡単なタレを付けて焼き上げて、食べるときにはタイの甘辛しょっぱいタレ(写真中央左手のパックがそれ)をつけていただきますが、そのままでも十分にイケます。

写真左手前の大きなお肉で40B(≒¥140)でした。

 

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こちらもタイ人大好きのソーセージ。

ニンニクがしっかり入っていて、ビールのお伴にピッタリです。こちらは一本10B(≒¥35)。

 

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蒸したてのトウモロコシも甘くてすんごい美味しいんです!これが一本15B(≒¥52)。

スーパーで生のトウモロコシを買っても同じくらいの値段(もっと高いかも)するんですが、この値段設定はどうなっているんでしょうか?

 

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こちらもタイ名物のソムタム。青パパイヤのサラダですね。注文すると目の前の臼でトントン叩いて作ってくれます。

ソムタムのタムは「突く」という意味で、叩いて作らないとソムタムとは言えない…んでしょう。

 

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こちらはモツ屋さん。

豚のいろいろな部位のモツをスープでじっくり煮込んだ逸品ですが、これだけはタラートの屋台の中でも別格に高いんですよね。

部位に関係なく量り売りですが、ちょっと選んだだけでもすぐに100B(≒¥350)を超えてしまいます。

店の人が添えてくれる調味料を断って、単純に塩に七味コショウ、もしくは柚子胡椒をつけていただくと最高。モツ好きにはたまりません。

 

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これがそのモツ。

軟骨とシロ(小腸)がメインで、これで70B(≒¥250)ほど。

タラートの屋台の中では群を抜いた値段設定ですが、これが美味しいので仕方ない。

薬膳っぽいスープで煮込んでいるためか、モツ臭さは一切なしで、とてもあっさりとした味わいなんです。

小ねぎを散らすと、とてもタイ料理には見えません。焼酎や日本酒にもとにかく合います。

このモツ屋さんだけは街なかの屋台で見かけたことがないので、もし見つけたらぜひゲットしていただきたいですね。

 

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こういったおかず屋さんもあります。ご飯ぬきのおかずだけ買うことも可能。

料理の名前が分からなくても、指差し注文でOKです。

でもどうやって持ち帰るんでしょうか?

心配はいりません。

 

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タイではこんな風に水ものでもなんでもかんでもビニールに入れて、器用にゴムをくるくる回して留めて持たせてくれます。なんならジュースだってこのスタイルですよ。

 

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こちらが完成形。

ビニールも丈夫なので滅多なことでは破裂したりしません。プラスチックの容器を使うよりもエコですよね。

 

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ちょっと変わったところでは、虫も売られています。

タイ人の夜の定番のおつまみなんだそうです。

 

こんな風に、ありとあらゆるものが売られているタイのタラート。

タイの家庭には台所がない家も多いですが、近所にこんな市場があれば、そりゃあ家で調理する気にならない気持ちも分かります。何よりこの安さですしね。

日本人にもとっても魅力的なタイのタラートですが、基本的にはローカル向けの市場なため、ちょっと敷居が高いのも事実。

何しろ基本的にはタイ語オンリーで、英語は数字さえも通じないことも結構あります。

そのため、タラートを利用する際には最低限のタイ語を覚えておきましょう。

  • タオライ:いくら?
  • 5:ハー
  • 10:シップ
  • 20:イーシップ
  • 30:サムシップ
  • 40:シーシップ
  • 50:ハーシップ
  • マイジャンペン:要らない。

基本的には「いくら?」の「タオライ」と、数字だけ覚えておけば大丈夫。

タラートで50B以上の売り物はそうそうないので、これだけ覚えておけば問題ありません。

5の「ハー」と他の数字を組み合わせれば、新しい数字になります。

  • 例:15=シップハー、25=イーシップハー

 

スーパーよりも新鮮で値段も安く、普通の屋台では扱っていないタイ料理も見つけられるタラート。

始めはお店の人とのやり取りに少しドキドキするかもしれませんが、タイ人は皆親切なので片言のタイ語でも、もしくは身振り手振りのジェスチャーだけでも全く問題ありません。

ぜひ魅惑のタラートに出かけて、タイをよりディープに楽しんじゃってください!

 

今日もごちそうさまでした。