(軒先に普通になるバナナ)
こんにちは,タイの晩ごはんです。
タイ料理の中で私が愛してやまないのがカオマンガイ。
今日は地元の人に大人気だというカオマンガイの店,『カオマンガイ サーミット』さんに行ってきました。
カオマンガイというのはタイ風チキンライス。
鶏の出汁で炊き上げたご飯に茹でた鶏肉をのせただけのシンプルな料理ですが,素朴ながらに深い味わいが私のハートをわしづかみ。
バンコクには至るところにカオマンガイを出しているお店がありますが,やはり店によって出される料理の味に差はあります。
以前に伺ったカオマンガイの名店と言われている『モンコン ワッタナー』さんについてはこちらのトピックをご覧ください。
さて,今日お邪魔するの『カオマンガイ サーミット』さんはMRT(地下鉄)のSutthisan駅の近くに店を構えています。
ただちょっと場所が分かりづらいので,詳しくご説明しましょう。
まずはMRT,Sutthisan駅の三番出口に降り立ちます。
左手の方に目を向けるとVSと書かれた建物がありますね。
これは別に闘技場ではなく,市場になっています。まずそこに向かってください。
市場はこんな感じになっています。
色々と興味は引かれますが,まずはそのまま奥まで向かいましょう。何しろ今回お目当てのカオマンガイ屋さんはお昼すぎには営業終わってしまうらしいんです。
市場を突っ切るとsoi(脇道)に出ます。そのまま右手に向かって下さい。
ほんの数分も歩くとこの青い看板が目につくはずです。
ここが今回の目的,『カオマンガイ サーミット』さんです。
Google Mapで検索しても出てこないんですが,地点登録してみましたのでご確認下さい。
私たちが到着したのは13時前。お昼頃には行列も出来ているという話だったんですが,この時間は空いていました。
もしかしてもう終わってしまった?とヒヤッとしましたが,まだやっているというのでホッとしながら注文します。
こちらのメニューは
カオマンガイ 35B(≒¥112)
カオマンガイピセー(大盛り) 40B(≒¥128)
ミックス 40B(≒¥128)
ミックスというのは茹で鶏と揚げ鶏が両方のっているカオマンガイのことです。
今日はそのミックスの大盛り(45B≒¥144)を注文しました。
それがこちら。
茹でた鶏肉と揚げた鶏肉がきれいに盛られています。
店先で注文するとそのまま料理を手渡されるので,それを持って奥の席に向かいます。
タレと薬味をもらうのも忘れないで下さいね。
カオマンガイの美味しさのポイントは何と言っても鶏肉の美味しさと,鶏の出汁を吸ったご飯の炊き加減,そしてタレになります。
こちらのタレはベーシックな辛味噌風のもの。
とは言ってもそんなに辛くないので,たっぷりかけていただくのが良さそうです。
では,いただきます。
気になるお味
じっくり茹でられた鶏肉はホロホロ柔らかくて噛む必要もないくらい。
鶏の出汁をたっぷり吸ったご飯はほんのり甘く,鶏肉の旨みを優しく包みます。
そして味の決め手となるタレ。鶏肉とご飯がタレを吸い込んで口の中で美味しさが爆発します。
あぁ,やっぱり美味しい。カオマンガイ。
そのままでも美味しいんですが,薬味の刻んだ青唐辛子と生姜をちょっと加えて一緒に頂くと,ピリリとした辛味がアクセントになってさらに美味しくいただけます。
揚げた鶏肉もいただいてみましょう。
時間がちょっと遅かったためか,揚げたてではありませんでした。残念。
先程のタレで頂きますが,揚げ鶏にはちょっとそぐいません。
揚げた鶏の油と辛味噌がちょっとケンカしている感じ。
どうしようかと逡巡しましたが,ふとタレがもう一つあったのに気が付きました。
カウンターまで戻ってもう一方のタレを頂いてきます。
甘味噌ダレ,かな?
甜麺醤を煮詰めたような,ちょっと甘めのタレ。
これが揚げた鶏肉によくあいます。
きっと最初から茹で鶏用と揚げ鳥用でタレを別々に用意してあるんですね。
他にもテーブルの上には色々と調味料も置かれているので,自分好みの味に仕上げるのもタイ料理の楽しさの一つです。
そしてスープが!
鶏を丸ごと入れて出汁をとる(その出汁でご飯も炊く)カオマンガイ屋さんのスープは美味しいのが当たり前ですが,こちらのスープはとりわけ奥深い味で,しみじみとしたいい味を出しています。
このスープだけでお腹いっぱいにしたいくらい。
本当に美味しいです。
このスープで雑炊を作ったら美味しいだろうなぁ。
柔らかい鶏肉を頬張り,ご飯をかきこみ,揚げ鳥の食感と甘ダレの味を楽しみ,スープで口の中に残っている旨みをきれいに体の中に流し込み,また鶏肉を…と無限ループ状態。
あっという間に完食です。
こちらのカオマンガイ,タレも鶏肉も美味しいんですが,ご飯がちょっとパサパサしてるのが残念なところ。
もうちょっとふっくらと炊き上げてもらえると言うことなしなんですが,その日のコンディションもあるでしょうしね。
ただ,カオマンガイが35B,大盛りでも40Bという値段はとてもリーズナブルで,地元で愛されているというのも納得です。
私たちが食べ終わって席を立つ頃にはもう店じまいを始めてました。
今日の分はもう出し切ってしまったんですね。さすがです。
ちなみに,こちらのカオマンガイサーミットさん,本店はアソークにあったらしいのですが,ホテル建設に伴って閉店したそうです。
というわけで,こちらのカオマンガイを味わいたい方はぜひスティサンまでお越し下さい。
今日もごちそうさまでした。