タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

豚足はお好き?

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バンコクブーゲンビリア

 

こんにちは,タイの晩ごはんです。

美味しいのに見た目で敬遠される食べ物ってありますよね。

ナマコやシャコ,白子なんかそうかもしれません。

実際に食べてみると美味しいのに,食わず嫌いで口にしないのはもったいない。

豚足なんかもそうですよね。

見た目がグロテクスなためか,はたまたあまりイメージがよくない(飲み屋の親父?)せいか,特に女性にはウケが悪いですよね。

でもアジアではごく日常的な食材で,スーパーでも普通に売っています。

 

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行きつけのテスコ・ロータスでもパックにされた豚足がタイムセールで割引になっていました。

豚足,美味しいんですけど家で料理しようとすると結構手間なのでこれまで買わずにいたんですが,こんなに安いなら買わないわけにはいきません。

さらに安くなっていたものを1パック36B(≒¥115)でお買い上げ。

さて,どう調理しましょうか。

タイ風の豚足の食べ方はよくわからないので,ここはやはり沖縄の豚足料理,テビチの煮付けにしてみましょう。

沖縄でも豚足(テビチ)はよく食べます。

やっぱり文化的には日本というよりもアジアよりですよね,沖縄って。

豚足料理のポイントは下茹でにつきます。

 

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鍋にたっぷり水を張って,沸騰したら豚足を投入。

再び沸騰したら中火にし,アクを取りながらクツクツと煮ていきます。

写真を見ると分かると思いますが,豚足の形状が違いますよね。

日本で見かける豚足はいわゆる“手先”の部分ですが,こちらは“腕”の部分。

手先よりもこちらのほうが食べやすいんですよ。ちなみに沖縄の豚足もほぼこの腕の部分です。

このまま1~2時間(できれば2時間)ほど茹でていきます。

あ,蓋はしないでくださいね。豚足の匂いが残ってしまいます。

一度お湯を茹でこぼし,豚足を流水ですすぎ洗いします。

そして再度鍋で茹でていきます。できればさらに1~2時間茹でてください。

こうしてしっかりと下茹ですることで豚足の匂いが飛ぶのと同時に,余計な油も落ちてコラーゲンたっぷり,トロトロの豚足に仕上がります。

下茹でが終了したらもう一度豚足を洗い流し,いよいよ煮付けましょう。

 

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お鍋に豚足と大根,結び昆布,だし汁(面倒なら顆粒だしでも大丈夫),酒,砂糖,味醂,醤油を入れて最初は強火,煮立ってきたら中火の弱火にしてそのまま2~30分煮ていきます。

煮汁が半分ほどになって,豚足に照りが出てできたら火を止めて,そのまま冷ましていきます。その過程で味が染みていくんですよね。

食べる直前に青菜を足して、温めなおして盛り付けたら完成です。

 

こちらが本日の晩ごはん。

 

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テビチの煮付けです。

下茹でから数えると完成まで早くて3時間,しっかり仕上げようと思うと5時間はかかってしまいますね。

原価的にはとてもやすい豚足が,お店で食べるとそれなりの値段になるのもうなづけます。

でも,家で作ればこれで100円位(鍋にまだ残りがあるので)ですから,作りがいはありますよね。

時間がかかるとはいってもそのほとんどは下茹でなので,特別難しいことはありませんし。

ではそのテビチをいただいてみます。

 

めっちゃ上手い。

 

自分で言うのもなんですが,沖縄の食堂で食べるのと変わらない味。 

しっかり下茹でしたかいがあって,テビチはトロトロで,口の中で溶けていきます。

大根も豚足の旨みを吸い込んでテビチに負けない存在感。

これでご飯を食べるのももちろんいいんですが,泡盛と合わせると最高ですね。

焼酎でももちろんいけますので,ぜひ一度お試しください。

 

久々に味わったテビチの煮付け。

タイでも沖縄の味を十二分に楽しめました。

 

今日もごちそうさまでした。