タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

バンコクのインド料理はなぜ高い?格安カレービュッフェのサイアム・セイロン

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(スコールで水浸しのバンコクの道路)

こんにちは,タイの晩ごはんです。

日本人の国民食と言えばラーメンとカレーライス。

これに異議を唱える人はあまりいないんじゃないでしょうか?

でも,考えてみるとどちらとも元々は外国料理ですよね。

それが今やすっかり日本料理になり,日本人の胃袋をがっちりとらえて話しません。

ここ,バンコクでも多くのインド料理屋さんがあり,本格的なインドカレーを頂くことが出来ます。

が,高いんですよ。バンコクのインド料理屋さんって。

レストランに行くとカレーが大体200B前後(≒¥640)します。

もちろん店のランクによって値段が違うのは日本と一緒ですが,屋台に毛が生えたような,いわゆる庶民派のレストランでその値段。

同じようなランクのお店でタイ料理をいただいても50~100B(≒¥160~320)ほどですから,その高さがお分かりいただけるでしょうか。

 フードコートにインド料理のお店が入っているところもありますが,どこでも大体一番高いのがやはりカレー(インド料理)なんです。

どうしてバンコクではこんなにもインド料理が高いのか?

はっきりとしたことは分かりませんが,バンコクに住むインド人が基本的に富裕層というのがあるのかもしれません。

どちらにせよ,無性にカレーが食べたい!となった時になかなかお店の選択が難しいのが現実問題として横たわっています。

そんな中,格安でカレーライス,しかもビュッフェをいただけるお店がある,という情報をキャッチしましたので早速行ってきました!

格安カレービッフェの店 Siam Ceylon

場所はバンコクのパヤタイ地区,ペッチャブリー道路沿い。

通りを挟んだ向かい側にはITプラザ,また角を曲がった先にはインド人ご用達のホテルインドラもあるので,インド人率が高いエリアなのかもしれませんね。

 

 

実はこのお店はインド料理屋さんではなく,スリランカ料理を提供しているお店なんです。

とは言っても,正直インド料理とスリランカ料理の違いはピンと来ないので,純粋にカレーをいただくつもりで向かいましょう。

お店の外観はこんな感じ。

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バンコクではよくあるスタイル。庶民派のレストランですね。

先程も述べたように,こういうお店でもカレーを頂くと一皿200Bほどしてしまうのですが,何とこの店のカレービュッフェは90B(≒¥288)なんです。

相場を考えるとビックリのお値段ですね。

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お店の中はこんな感じ。

こちらの店では普通の料理も提供していますが,今日はやはりビュッフェでしょう。

お店の人にビュッフェをお願いすると,奥のビュッフェカウンターを指し示されました。

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右からご飯,チキンの煮込み,豆のカレー,キャベツのサブジ(炒め物),ジャガイモのカレーと玉ねぎのアチャール(漬物)というラインナップ。

カレー2種に副菜2種,そしてチキンという組み合わせですね。

ところがこのチキンは一人一本までで,追加は1本につき15B(≒¥48)かかるんだそうです。

えー,そんなぁ。ビュッフェなんだから好きなだけ食べさせてよー。

と文句を言っても始まらないので,とにかく料理をいただきましょう。

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こんな感じに取り分けてみました。

何はともあれカレーから。豆のカレーをいただきます。

 

あ,辛い!

 

しっかりスパイスのきいた,ちゃんと辛いさすが本場のカレーの味。

でも,この辛さが良いんです。

辛くないカレーなんてカレーじゃないですもんね。

実は私,豆のカレーは苦手。と言うか豆が苦手なんですが,このカレーは美味しく頂けました。これがスパイス・マジックでしょうか?

ジャガイモのカレーの方は辛さマイルドで食べやすい味。

ちょっと刺激が物足りないですが,逆に言うと辛いのが苦手な方でも大丈夫ですね。

付け合せのキャベツの炒め物ですが,これがまた美味しい!

こちらもかなりスパイシーなんですが,キャベツの甘味もしっかり感じられて,これだけで十分立派なおかずになります。

玉ねぎの漬物は見た目の通り唐辛子がたっぷりで,想像通りの味。

日本だとカレーの漬物は福神漬からっきょうが定番で,甘酸っぱい味がカレーを支えますが,さすがは本場。付け合せも辛いんですね。

でもこの辛さが後をひく辛さで,カレーと食べた後にこの辛い漬物をいただくと,なぜか口の中がサッパリするんです。いや,辛いんですけどね。唐辛子の辛さとお酢の酸っぱさ,そして玉ねぎが口の中をリセットさせてくれるんです。ちょっとビックリ。

チキンはうん,カレーじゃなくて煮込みですね。

しっかり濃い味付けのチキンは文句なく白いご飯にあいます。

なんだったらこの汁だけでご飯いけちゃいますよ。

カレー,キャベツ,またカレー。合間に玉ねぎを挟みつつ,チキンを味わったらまたカレーと,無限ループ状態。

でも問題ありません。なにしろビュッフェですからね。

本能のおもむくまま,好きなだけ食べちゃってください。

実際私は3皿分いただきました。十分もとは取れたでしょう。

ただ一つ注意点。

このお店,ビュッフェにも関わらず料理がなくなっても追加が出ないことがあるそうなんです。

実際,私たちが訪問したのは昼の1時過ぎで,私たちが最後の客だったのか(他の人はビュッフェではなく普通に料理を注文していました),カウンターの料理が空っぽになるとそのまま下げられてしまいました。

私たちはお腹いっぱいいただいたので文句はないのですが,もし並んでいる料理の量が少ない場合,追加で出るのか,今日はこれでお終いなのか,確認したほうが良さそうですね。

とは言え,90Bでいただけるカレービュッフェ。

チキンが一人1本だったり,気をつけないと料理がなくなってしまう危険もあったりと,色々??なところはありますが,このお値段でこれだけのものが食べられるところはそうそうないでしょう。

カレーが食べたくなったら,サイアム・セイロン。またお世話になりそうです。

ちなみにこの店のチキンカレーは150-180Bとなっていましたから,やっぱりコスパは抜群ですね。

 

今日もごちそうさまでした。