(マナーナコーンビル)
こんにちは,調味料にはちょっとうるさいタイの晩ごはんです。
料理には絶対に欠かせない各種調味料。
塩・コショウ・砂糖を基本として,世界には様々な種類の調味料があります。
日本だとやはり醤油,味噌,味醂が絶対的な存在でしょう。
もちろん,ここタイにも独自の調味料が存在します。
その筆頭はやはり何と言ってもナンプラー。
いわゆる魚醤ですが,日本の醤油のような存在で,タイ料理には欠かすことの出来ない大切な調味料です。
日本でも最近はすっかりポピュラーになりましたよね。
今回ご紹介するのは,タイではナンプラーと並ぶほどの代表的な調味料,『シーズニングソース』です。
こちらがそのシーズニングソース。
タイでは様々なブランドのソースがありますが,日本ではゴールデンマウンテンのシーズニングソースがAmazonやカルディで購入可能です。
シーズニングソースとは大豆から作られる調味料で,砂糖や塩,核酸などが配合されたフレーバー・ソースの一種。
核酸と言えばイノシン酸,グアニル酸などの旨味成分のことですね。
つまりこれ一つで,タイ料理を構成する“旨味”,”辛味”,”酸味”,”甘み”,”塩味”の内,甘みと塩味と旨味の3つをカバーすることが出来るんです。
イノシン酸はお肉やお魚に含まれる旨味成分,グアニル酸は椎茸に多く含まれる旨味成分ですから,肉料理に使えば旨味がさらに深まり,野菜料理に使えば足りない旨味成分が補完されるというわけで,タイでは炒め物を中心に,万能調味料として様々な料理に広く使われています。
タイ料理の代表的な一品,空芯菜の炒め物もこのシーズニングソースだけで味が決まりますし,隠し味的に使っても味にコクと深みが出るので,我が家でも重宝しております。
そんなシーズニングソースを使った本日の晩ごはんがこちら
豚スペアリブと卵豆腐とオクラのサラダ,フライドポテトです。
こちらが調理前のスペアリブ。
まな板から飛び出している骨付きスペアリブの塊が,これで65B(≒¥221)。
タイでは鶏肉と豚肉が安いことは何度もお伝えしましたが,やっぱり安いですよね。
このスペアリブを塩コショウで下味をつけて,軽く小麦粉をはたいて表面をコーティングします。
潰したニンニクを油に引いたら弱火で香りを出しましょう。
ニンニクの香りがたってきたら強火にして,お肉の表面を焼き固めていきます。
両面にしっかり焦げ目がついたら,お酒大さじ2,砂糖大さじ1,シーズニングソース大さじ2,ケチャップ大さじ1で味付け。火を中火の弱火にしたらフタをして蒸し焼きにしていきます。
シーズニングソースが手にはいらない場合は,たまり醤油を同量,砂糖を大さじ2(ハチミツだとなお良し)で代用可能です。
ソースが煮詰まってきて,お肉にしっかり火が入ったら完成です。
安くて簡単に出来るのに,ボリューミーでとっても美味しい豚スペアリブの蒸し焼きが完成です。
下に敷いてある空芯菜の炒め物も当然シーズニングソースで仕上げました。お肉がしっかりとした味付けなので,付け合せは薄味にするとちょうど良いですね。
早速いただきます。
豚肉はじっくり蒸し焼きにしたため柔らかく,最初に表面を焼いて肉汁を閉じ込めたおかげでとってもジューシー。
甘辛いソースがお肉の美味しさを引っ張り上げています。
ケチャップの酸味が全体の味を支えているので,味もくどくなりすぎず,いくらでも食べられそう。
骨周りのお肉をこそげ取るように食べていくと,どうにもこうにもたまりません。
日本で豚肉のスペアリブを調理する時には,赤ワイン主体で料理することが多いんですが,ワインが異常に高いタイではもったいなくてなかなか使えません。
でもこのシーズニングソースのおかげで,美味しいスペアリブの料理をタイでも頂くことができます。
もう一品,こちらは卵豆腐とオクラのサラダ。
バンコクの地元のスーパーでも豆腐はしっかりあるんですが,チューブに入った円柱状で売られています(詳しくはバンコクの豆腐事情 のトピックをご覧ください)。
今回はその卵豆腐を輪切りにして,オクラと合わせてみました。
味付けは麺つゆのみ。仕上げに削り節をふりかけます。
考えてみると,麺つゆも鰹だしや砂糖,味醂が入ったフレバー・ソースで,色々な料理に使える万能調味料ですよね。
ちょっと甘めの卵豆腐とシャキシャキとしたオクラを麺つゆが上手くまとめてくれています。
あっさりとしながらもシミジミとした美味しさで,こちらも箸が止まりません。
タイと日本のそれぞれの万能調味料が彩った今夜の食卓。
沢山いただいてすっかり満足です。
今日もごちそうさまでした。