タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

コスパ抜群のイタリアンランチビュッフェ@メディーニはディナーもお得だった

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こんにちは,タイの晩ごはんです。

早速ですが,タイトルにあるメディーニはBTSアソーク駅から徒歩数分のホテル,The Continet Hotelにあるイタリアンレストラン。

本格的なイタリアンビュッフェがランチだと499B++(≒¥1,696。++はサービスチャージ10%,税7%が別途追加の意)で食べられるということでバンコクで大人気のレストランです。

ランチビュッフェの内容や様子については多くの方がブログなどでレポートしているのですが,ディナーに関してはあまり情報が伝わってきません。

そこで今回は我が家の結婚記念日の食事を兼ねて,ランチがお得なメディーニのディナーはどんなもんぞな?というところを確認するために訪問してみました。

 メディーニのディナーメニューは,パスタとピザが食べ放題,メインとデザートが一品ずつ選べ,ビール,ワイン,カクテル,ソフトドリンクの飲み放題がついて999B++(≒¥3,396+10%+7%=¥3970)というものです。

前菜がないのが寂しいですが,イタリアンのコースメニューにしたがって言えば,アンティパスト(前菜)=ピザ,プリモ・ピアット(最初のメイン)=パスタ,セコンド・ピアット(2番目のメイン)=メイン,そしてドルチェ(デザート)のフルコースに飲み物もついてくる,と考えればいいかもしれません。

 

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コンチネントホテルの35階に上がるとそこはもうメディーニ。

店内は薄暗く,ムーディーな佇まいです。

雰囲気はバッチリですが,料理の写真を撮るにはちょっと厳しい環境ですね。

予約していたので名前を告げると,すぐに席に案内していただきました。

テーブルには人数分のお皿とカトラリー,そしてパンがセットしてあります。

案内された席は窓際で,外に目を向けると35階の高さから見下ろせるバンコクの夜景が広がります。

 

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美しい夜景を眺めながら,とりあえずビールで喉を潤しましょう。ビールはチャン。個人的にはシンハーの方が好きなんですが,飲み放題なので仕方がないですね。

では,一皿目。

 

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アーリオ・オーリオ(ペペロンチーノ)です。

ちなみに,パスタは他にカルボナーラ,プッタネスタ(娼婦風パスタ),チキンオニオンクリームソース,アラビアータ,アルフレード(クリームパスタ),ボンゴレ,スパイシー・タイ,チキントマトソース(もしくはアーリオ・オーリオ),蛤のトマトソース,イカとトマトソースのペンネ,クリームフェットチーネ,チキンソーセージのトマトソース(もしくはアーリオ・オーリオ)のメニューがあり,麺もペンネフェットチーネ,スパゲッティ,エンジェルヘアー(スパゲッティーニ),イカスミの中からチョイスできます。

ピザもパスタも食べ放題ですが,注文してから一皿ずつ調理して運んできてくれます。

 

アーリオ・オーリオは一番基本的なパスタなので,その店の腕前を見るのに一番良いと言われていますよね。

実際,本当に美味しいペペロンチーノを作るのって結構難しいもんです。

こちらのアーリオ・オーリオはその基本をしっかり抑えたまとまったお味。

一皿をシェアしていただくのですが,麺の量も少なめなので,色々な種類を食べられそうです。

 

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続いてはスパゲッティ・アラビアータ。

アラビアータは唐辛子のきいたトマトソースで,元々は「怒り」という意味があります。

辛いこのパスタを食べると,怒ったように顔が真っ赤になるところからこの名前がついたということですが,辛さに関してはタイ料理のほうが遥かに上。ほのかな辛味とドライトマトの甘みが混じり合って,怒るどころか思わず笑みがこぼれそうな美味しさ。

あ,テーブルの上にはエクストラ・バージンオイルも置いてあるので,それをふりかけるとさらに美味しくいただけます。

ピザもいただきましょう。

 

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マルゲリータです。

ピザと言えばマルゲリータ。決まりです(あくまで個人の主観です)。

もちろん,他のピザも食べたいという人のために,ハワイ(トマト,ハム,パイナップルのピザ),シシリアーナ(ナスとトマトソースのピザ),パラディッソ(ハムとマッシュルームのクリームピザ),ベジタリアン,グリーンチキンカレー,BBQチキン,LABB GAI(チキンサラダピザ),PAD KRAPOW GAI(タイ風チキンピザ)もあるのでご心配なく。

ピザは皮が薄くてクリスピーな,これぞイタリアンピザという食感。

美味しいんですが,ビックリするほど美味しいというわけでもありません。

ピザでお腹一杯になるのはもったいないので,一枚だけで充分な気がします。頼めばハーフ&ハームもやってくれるそうですし。

この辺でビールから白ワインにチェンジしましょう。

白ワインはスッキリとした香りと味わい。

テーブルワインクラスですが,そもそもタイはワインがお高いですからねー。

レストランでお値段を気にせず飲めるのは嬉しい限りです。

メインの前にもうちょっといただきましょう。

 

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妻のリクエストのカルボナーラです。麺はクリームによく絡むフェットチーネにしました。

女性ってカルボナーラ好きですよね。

濃厚な生クリームとベーコンの旨味が口の中を侵食していきます。

もう一皿いきましょう。

 

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チキンのトマトソース・スパゲッティ。

アラビアータが美味しかったので,同じ系統のものを再度注文したんですが,この皿だけ量多くないですか?

いい加減パスタを打ち止めにしてやろうという厨房の陰謀でしょうか?

でも美味しいので気にせずいただきますよ。

白ワインもグイグイすすみます。

トマトソースと白ワインってどうしてこんなにも相性が良いんでしょう。

では,いよいよメインです。

メイン料理はホウレン草のラビオリ,オージービーフのリブステーキ,スズキのソテー,スズキのラタトゥイユ,アスパラガスのリゾット,ポーク・ブラチオラ(薄切り豚肉ソテーの野菜のせ),ポークチョップ,茄子のラザニア,ラムシャンク(子羊の骨付きスネ肉),豚スペアリブBBQ,フィッシュ・アンド・チップス,鶏もも肉のグリル,トマトソース・ニョッキの中から一人一皿,好きなものを選べます。

でも,メニューがイタリア語と英語の表記なので,まずは読み解くので一苦労。

例えば上のポーク・ブラチオラだと "BRACIOLA DI MAIALE”,ニョッキだと "GNOCCHI" といった具合。

イタリア語で豚肉が "Maiale",ニョッキが "Gnocchi" という風になるんだそうですが,そんなこと普通は知りませんよねぇ?

今回頑張ってメニューを解読しましたので,これからメディーニに行かれるという方はぜひ参考になさってください。

で,我々がオーダーしたのはこちら。

 

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ラムシャンク。子羊のスネ肉赤ワインソースです。

ラム肉って美味しいですよねぇ。

独特の臭いがあって苦手,という人も多いようですが,丁寧に処理された子羊に嫌な臭みは一切ありません。

それどころか羊肉ならではの柔らかさと,あっさりとした風味の中から浮かび上がってくる旨味が病みつきになります。

…が,この皿のラムはちょっとマトン(大人の羊肉)のようなひねたような臭いがするんです。

冷凍技術が発達で日本ではこういう「一昔前の」羊肉はほとんど食べられなくなりましたが,日本以上に羊肉を食べないタイではあまり良い肉が流通していないのかなぁ。

ちょっと残念です。

これならポークチョップかスペアリブにしておけば良かった。

と,口ばかりいってもしょうがないので,ワインで口直し。

合わせるのは当然赤ワインです。

こちらも白ワインと同じように,良く言えば飲みやすく,悪く言えば軽いワイン。香り自体は悪くありません。

普通に美味しいんですが,やっぱりラムに合わせるには軽すぎる。

もうちょっと重口のワインが欲しいところですが,これも致し方なし。

気を取り直してもう一皿のメインをいただきます。

 

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オーストライラビーフのリブステーキ・ベアルネーズソースです。

ベアルネーズソースというのは,フランス・ベアルン地方の。という意味を持つソースで,エシャロット,エストラゴン,卵黄,お酢,生クリームなどで仕上げます。レモンを使わないオランデーズソースのような風味。酸味とコクの中に爽やかさが感じられるソースです。

ラムがあんな感じだったので,同じオーストラリア産の牛肉にちょっと不安がありましたが,こっちは素直に美味しい!

噛み切る必要がないほど柔らかいお肉はそのままでも充分に美味しいです。

ベアルネーズソースも赤ワインソースほど重くないので,軽めの赤にもピッタリあいます。

イタリア料理はフランス料理と比べると一皿のボリュームがしっかりあるので,このメイン二皿を食べ終わる頃にはもうお腹いっぱい。

ワインもしっかりいただきましたし,ここでお開きでも良いんですが,まだデザート(ドルチェ)が残っています。

 

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まずはクリーム・ブリュレ。

奇をてらったこともなく,まとまった味。

 

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もう一皿はティラミス。

イタリアン・ドルチェの王道中の王道ですね。私もティラミス大好きです。

本当はコーヒーを頼みたいところですが,妻がこの時間カフェインNGなのと,コーヒーは別料金になるため,テキーラ・サンライズをいただきました。

カクテルは他にもマイタイ,モヒート,オレンジブロッサム,ジンフィズ,ダイキリ,ブルーマーガリータ,カイピリーニャが飲み放題の中に含まれます。

このテキーラ・サンライズはベースのテキーラがちょっと好みに合いませんでした。

ティラミスはちゃんと普通に美味しかったです。

いつも思うんですが,イタリアンとフレンチの一番の違いがこのデザートですよね。

フレンチだともっと華やかな皿に仕上げますが,イタリアンは実直一本といった感じ。

まぁ,デザートに関しては奥様が満足されればそれが一番です。

 

これ以上入らない,と言うほど食べ,飲み,満足たっぷりのメディーニのディナープラン。

ちょこちょこと言いたいことはあるけれど,アルコールが割高なバンコクで飲み放題つき一人999B++なら,十分お得と言えるんじゃないでしょうか。

ちなみに私たちが座ったテーブルとは別の,全面ガラス張りになっている正面側の窓際の席だと一人1,499B++,料理内容は同じでビールが3種類,ワインも複数種類から選べるようになるそうです。

リーズナブルなお値段でちょっと贅沢な時間を味わえるメディーニ。

特別な日だけではなく,大切な人と過ごしたり,仲間とみんなで利用するのもお薦めです。4~5人で注文すればさらに色々な料理をシェアできますもんね。

あ,日本と違って飲み放題に時間制限はありませんので,ゆっくり料理とワインを楽しめますよ。

 

ランチだけではなく,ディナーもしっかりお得だったメディーニ。

ぜひ一度お越しください。

今日もごちそうさまでした。