タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

屋台のナマズを食べてみた

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突然のスコール)

 

こんにちは,タイの晩ごはんです。

日本は最強の寒波が襲来し,各地で大雪をもたらしているようですが,皆さんお元気ですか?

ここタイも本来であれば乾期を迎えている時期のはずですが,この日は朝から曇りがちでついに雨が降り出しました。

一旦降り出すと,道路が冠水してしまうほどの勢いのため,道行く人もみな雨宿り。

私たちが雨よけに借りた軒先はカフェのテラス席だったんですが,店の人も文句を言わずに黙って椅子を貸してくれました。

 白根山とフィリピンのマヨン山が噴火したり,今年も災害が心配な年になりそうです。

日本で一番心配される震災と言えばやはり地震

その地震を引き起こしたり,予知すると言われてきたのがナマズです。

どうしてナマズ地震を関連付けたのか?

電気信号に敏感なナマズが,地震の際に発生する電磁波を感知するからだとか言われていますが,まあそんなことはないでしょう。21世紀の世界では電磁波が至る所を飛び交っていますから,そんなものにイチイチ反応していたらナマズも身がもたないですよね。

このように日本人にとっても決して馴染みが薄い生き物というわけでもないナマズ

でもなぜか食用として用いられることはほとんどないですよね。

日本以外では中国はもちろん,東南アジア各地でもナマズは普通に食べられています。

そしてここタイでも。

雨が上がった後道端の屋台にフト目をやると,鶏肉が美味しそうに焼かれていました。

 

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さらにこの屋台では鶏肉だけではなく,このようにお魚も焼いているんですね。

日本と違って新鮮なお魚を口にすることが難しいこのバンコクで,どんな魚を焼いているのかな?と目を凝らしてよく見てみると…

 

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んん?

これはもしや…??

そう,ナマズだったんですね。

見た目は普通の焼き魚ですが,よく見ると体が妙に平ぺったい。

そしてキャットフィッシュと言われる所以の,あのお髭の跡もちゃんと残っています。

恥ずかしながら私,ナマズを食べたことないんですよね。

せっかくの機会なので,購入して食べてみることにしました。

1匹30B(≒¥102)なり。安いですね。

というわけで,本日の晩ごはんです。

 

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万が一の場合に備えてお肉もお野菜も用意しましたが,本日の主役はあくまでもナマズです。

こうしてみると普通の焼き魚のようにも見えますが…

 

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正面から見るとやはりナマズですね。

ちょっとグロい?

でも肝心なのはお味の方です。

店によってはスイートチリソースベースの甘辛のタレをつけて焼いたり,タレを別途容器で持たせてくれるところもあるようですが,今回購入したナマズは単純な塩焼きだったため,食べなれたおろし醤油でいただくことにしました。

初めてのナマズ。どんなものでしょうか?

一口分の身をお箸でむしると骨離れも良く,とても柔らかそうな感じです。

大根おろしに醤油をたらし,身に乗せて口に運ぶと…

 

あれ,普通に美味しい。

 

もっと独特の臭いや味がするのかと思いきや,とても上品な白身の魚の味。

思った通り身は柔らかいのですが,繊維が細かいためかタラのように口の中で身が崩れるようなこともありません。

あっさりとした淡白な味わいで,他の魚で例えるならイシモチのような感じでしょうか?

あの見た目からは想像もできない優しくて上品な美味しさ。

おろし醤油との相性ももちろんバッチリで,ここがバンコクなのを一瞬忘れてしまいそうです。

これなら日本酒用意しとけばよかったなー。

それだけが唯一の心残りです。

あとで聞いたところによると,タイではナマズはとてもポピュラーな食べ物で,屋台でも普通に売っているそうですね。

お値段も庶民価格ですし,これならこれからもちょくちょくお世話になりそうです。

 

絶滅の危機を迎えているウナギの代わりとして,ナマズの蒲焼きを売り出しているところも出てきているようですし,これからは日本でも普通にナマズを食べる日が来るかもしれません。

その姿に怖気づかず,ぜひ一度召し上がってみて下さい。

ナマズ,メッチャ美味しいですよ!

 

今日もごちそうさまでした。