タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

沖縄の飲食店が大変なことになっている!@お洒落イタリアン「トランク」と人生最高のピザを「BACAR」で

はてな読者登録をする

f:id:dctyk:20180429105447j:plain

(ワイン食堂トランク・久茂地店)

 

こんにちは、すっかり更新が滞っております、タイの晩ごはんです。

その間、タイのお正月 ソンクラン を満喫していたとかそういうんではなく、日本に一時帰国するためのあれやこれやで、すっかりバタバタしておりました。

バンコクから日本へ帰るには成田や羽田、関空などを利用するのが一般的だと思いますが、最近新しい流れが生まれました。

沖縄を経由するんです。

 詳しくはこちらの過去記事をご覧いただきたいのですが、現在バンコクスワンナプーム空港と沖縄の那覇空港をあの大阪発のLCC、ピーチが結んでいるんですね。

 

 

何しろLCCですから、料金が安い!

時期やセールの有無にもよりますが、JALANAで日本に向かうよりも、ピーチで沖縄に行き、そこから再びLCC各社を利用して本州に帰るほうがチケットが安いこともあるんです。

帰国ついでに沖縄観光ができちゃうんですね。

特に私は沖縄出身ですから、帰国のついでに帰省ができてしまう。これは嬉しい。

というわけで、今回は一時帰国ついでに沖縄に寄ってくることにしました。

そしてここからが本題ですが、長らくご無沙汰している間に、沖縄の飲食店が大変なことになっているんです。

 

もともと沖縄の外食産業は安くて美味しいことで有名でした。

でもそれは沖縄独特の「食堂」だったり、タコライスなどを始めとしたB級グルメだったり、ステーキ屋さんなどの、沖縄カルチャーをバックに持つお店だったりしたわけです。

そういうお店では何と言っても味と値段が第一。お店の内装や接客の水準はそこまで重視されていませんでした。

 

ところが。

 

沖縄に移住する人たちが増えてきた結果、沖縄で外食産業やサービス産業に携わる人たちも増加。結果、東京で営業しているようなレベルのお店が急激に増えてきているんです。

でも、値段は沖縄レベル。

 

ここ超重要。

 

沖縄プライス、でも中身は東京レベルというお店で気軽に外食できるようになっているんですね。

その一つが「ワイン食堂トランク」さんです。

  

 

場所は沖縄観光メッカのひとつ、国際通りから一本路地に入ったところにあります。

人通りの賑やかな国際通りから一本中に入っただけで静かなエリアになりますが、このトランクさんの中はすごい盛況!

開店直後の夕方6時に伺ったのですが、なんとその日は予約で満席。6:30に予約している人のテーブルが空いている30分だけなら良いよ、ということで案内してもらいました。

何しろ時間がないですからね、ドリンクをまとめてオーダー。

 

f:id:dctyk:20180429144615j:plain

 

エビスビールの生、赤・白ワインのグラス、スパークリングワインを注文したのですが、18~19時まではハッピーアワーでなんとこれらが200円!(スパークリングワインのみ¥290)

バンコクにもハッピーアワーでビールが安く飲めるバーも多いですが、ほとんどは夕方の4~6時あたりですよ?

トランクさんの開店がその時間だから、というのもありますが、ディナータイムにこのお値段で飲めるのは嬉しいかぎり。

 

f:id:dctyk:20180429144958j:plain

 

こちらは「俺たちのバーニャカウダ」。これは4人盛りですが、一人前はなんと¥160。安すぎます。

野菜は新鮮で味が濃くて、そのままでも食べられちゃうほど。オリジナルのソース(バーニャ)につけていただくとさらに美味しいのは言うまでもありません。

 

f:id:dctyk:20180429145327j:plain

 

「自家製豚さんのテリーヌ」は¥550。

やばい、スパークワインと白ワインがみるみる消費されていきます。

 

f:id:dctyk:20180429145519j:plain

 

そしてこちらが「牛トリッパとマル腸のトマト煮込み」¥780。

これがすんごい美味しいこと!

トリッパとは牛の第二胃袋で日本ではハチノスと呼ばれる部位。イタリアでは煮込み料理の定番です。脂の乗ったマルチョウ(牛の小腸ですね)とサッパリとしたトリッパがトマトソースとチーズを身にまとい、ウットリする美味しさ。

お肉自体よりもモツやアラと呼ばれる部分が美味なのはお肉もお魚も一緒ですが、それにしてもこちらのトリッパは美味しすぎる。

30分という制限時間があるため、テキパキとオーダーを運んできてくれるフロアスタッフはイケメンでサービスの手際もバッチリ。

お顔の様子を見る限り、沖縄の方ではありませんね。

この値段でこの味とサービス、最高すぎます。

さらにトランクさんではおまかせ料理8品+飲み放題のついたパーティープランというのもあって、それだとなんと3000円~!

コスパ良すぎますよね。

沖縄の居酒屋では飲み放題を本州では考えられないような値段で提供しているお店も多いんですが、オシャレなイタリアンレストランで、高水準の味とサービスを両立させているのはやっぱりスゴイことです。

30分しかない滞在時間がもったいなさすぎ。後ろ髪を強烈に引かれながら店を後にしました。

 

もちろんこのまま帰るわけにはいきません。

 

f:id:dctyk:20180503100807j:plain

 

「トランク」さんから徒歩数分の場所にあるピザ・レストラン「BACAR」にやってきました。

ピザ・レストランとはいっても、このBACARで提供しているピザは「マルゲリータ」と「マリナーラ」の2種類のみ。なかなかのこだわりを感じますね。

ピザ以外にも生ハムなどのおつまみも色々とありますが、やはりここはピザ一本で勝負!

 

f:id:dctyk:20180503101631j:plain

 

こちらがBACARさんの「ピッツァ・マリナーラ」。

マリナーラはトマトソースとニンニク、オレガノ、オリーブオイルで焼き上げたピザで、本場ナポリでピザと言えばこのマリナーラかマルゲリータということになります。

このピザが!

外はカリカリ、中はふんわりモッチリの生地、程よく酸味の効いたトマトソース、ニンニクとオレガノの香りが口の中にいっぱいに広がってスンゴイ!美味しいんです!!

特にこの生地がヤバイ!

もちろん石窯で焼いているわけですが、ススと焦げの香りが絶妙のアクセントになっていて、結構な大きさにも関わらず、一人でペロリと一枚いただけちゃうくらいの美味しさです。

私、これまで色々と有名なお店のピザを食べたことがありますが、人生最高の一枚に出会ってしまいました。

しかも沖縄で。

実はウチナーンチュ、ピザ大好きなんですよ。

米軍基地がある関係で、本場アメリカンスタイルの美味しいピザはいろんなところで食べることが出来ますが、アメリカとイタリアのピザって違うじゃないですか。

一番大きな違いが生地の薄さ。

イタリン・ピッツァは薄くてクリスピー。

一方アメリカン・ピザは厚めでボリューミー。

イタリアのピザの具材はシンプルで、生地の美味しさを味わうためのもの。

アメリカのピザは具沢山で全体の美味しさを追求する。

かけそばと鍋焼きうどんの違いのようなものでしょうか?

もちろんアメリカンスタイルのピザも美味しいんですが、個人的にはイタリアのピッツァの方が好きでして。

沖縄でこんなにも美味しいピッツァに出会えるとは。

聞けば、オーナーの仲村さんは東京の店で働いていたものの、地元でも本格的なナポリピザを提供したいということでこの店を開いたんだとか。

正直、沖縄まで来てピザ?と思われるかもしれません。

しかし、滅多に出会えないレベルのピザがここにはあります。

ウチナーンチュはもちろん、観光で訪れている方にもぜひ一度食べていただきたいですね。

あ、もちろんマルベリータもめっちゃ美味でした。

 

一時帰国のついでに立ち寄った沖縄でしたが、思いがけずもすんごいクオリティのお店に出会うことが出来ました。

バンコクにもイタリアンレストランは数多くありますが、「トランク」さんや「BACAR」さんほどのクオリティのお店はなかなか難しい。しかもそれがお手頃価格で味わえちゃんですからね。

いや~、沖縄良いところですわ。

タイに行くついでに沖縄グルメ、オススメです。

 

今日もごちそうさまでした。