こんにちは、タイの晩ごはんです。
インターネットやスマホの普及によって、海外で住んでいていも日本にいる友人とのやり取りはLINEやMessengerなどのアプリを使って無料でできるようになりました。
本当に便利になりましたよね。
でも、時々困るのが日本の企業や役所などの通常の電話番号へ架けなければならない場合です。
今回はそんな時にとても便利な通話アプリ「SMARTalk」をご紹介したいと思います。
しかもこのアプリ、海外から日本への通話だけではなく、海外在住者が日本へ一時帰国時にもとても役立つんです。
それはどういうことか?ぜひこの記事をご覧になってください。
SMARTalkとは?
SMARTalkとは、フュージョン・コミュニケーションズ(以下FUSION)が提供するスマホ用のIP電話アプリです。
IP電話とは、インターネット回線を利用した電話回線のこと。自宅に光回線を引いている方は、電話もひかり電話などのIP電話にされている方も多いのではないでしょうか?
そのIP電話をスマホで利用できるサービスの一つが今回紹介するSMARTalkです。
通常スマホから電話をかける場合は「090」や「080」から始まる番号で発信しますが、IP電話の場合は「050」から始まる番号となります。
IP電話を利用する最大のメリットは通話料金が安いこと。
一般的な携帯電話の通話料金は20円/30秒ですが、IP電話を利用すると8円/30秒で利用可能です。
インターネットに接続していればドコモなどのキャリアと契約しなくても通話ができるため、最近はいわゆる『格安SIM』のデータ通信専用プランとの組み合わせで利用している人も多いですよね。その場合、例えば月3Gまでのプランで月額利用料金が900円ほど(+通話料金)でスマホが運用できます。
ただ、今回のテーマは海外在住者がSMARTalkを使う利点についてですので、そこに絞って話を進めていきましょう
では、海外在住者がSMARTalkを使うメリット・デメリットにはどんな点があるでしょうか?
海外在住者がSMARTalkを使うメリット
メリット1:海外からでも国内通話感覚で利用できる
海外在住者がSMARTalkを使う最大のメリットは、海外にいながらにして日本と同じ感覚で電話を架けることができるという点です。
SMARTalkで利用するIP電話はインターネットを使用した電話回線ですから、ネットさえ繋がっていれば、世界中どこからでも日本に通話可能。
これだけならただの国際電話ですが、SMARTalkは世界中どこでも自分の「050」の電話番号で発信&受信が可能なんです。
つまり、海外からでも日本にいるのと全く同じ条件で通話ができるんですね。しかも料金は8円/30秒です。
日本からの電話もこの「050」に架けてもらえれば、国内通話をしているのと変わりません(その場合の通話料金は先方の料金設定に基づく)。
海外で仕事をしている人が、日本のクライアントにこの電話番号を知らせておけば、国際通話という敷居を感じずに連絡を取り合うことができます。
通常海外へ電話する際には特定の「国番号」をつける必要がありますが、SMARTalkではその必要もありません。「050」の番号一つで世界中から日本に、そして日本からもその番号に発信できるんです。
メリット2:一時帰国中の番号の確保
SMARTalkの「050」の番号に関係するもう一つのメリットが、日本に一時帰国中の電話番号の確保です。
日本に一時帰国中のSIMカードの調達に苦労している人も多いのではないでしょうか?
海外では比較的容易かつ安価でSIMカードが入手できますが、日本ではそうもいきません。
ところが、SMARTalkの「050」の番号を持っていれば、『格安SIM』のデータ通信専用プランを契約すればそれで事足りるようになります。
"縛り”のある音声通話プランと違って、データ通信専用プランは一ヶ月単位での利用が可能。料金も数百円から使えるプランがあるので、一時帰国中に利用するSIMカードとしてピッタリなんですね。
もちろん、データ通信専用プランでも「050」で音声通話の利用可能です。これで帰国の度に電話番号が変わる面倒ともおさらばです。
メリット3:基本料金が無料
海外在住者にとってメリットが大きなSMARTalkのIP電話サービス。でも実はIP電話サービスを提供しているのはSMARTalkだけではありません。
しかし、他社のIP電話サービスと大きく違うのが基本料金の有無。
他社は月々300~500円前後の基本料金が発生しますが、SMARTalkは基本料金が0円。通話をしなければ料金が発生することは全くありません。
海外から日本に電話する頻度がそう多くない人にとってはとても助かります。
維持費が無料で日本国内の電話番号を維持できる。このメリットの大きさは海外在住者ならきっと納得いただけると思います。
SMARTalkのデメリット
では、SMARTalkのデメリットにはどんな点があるでしょうか?
SMARTalkの最大のデメリットと言えるのが、フリーダイヤルへの通話ができないという点です。
これはSMARTalkというよりもIP電話全体の問題点で、「050」のIP電話からは「0120」で始まるフリーダイヤルには通話ができません(一部通話可能のIP電話サービスもある)。
そのため、先方が持つフリーダイヤル以外の一般の電話番号を探し出す手間がかかります。
まぁ、その手間さえ乗り越えれば、IP電話から架けている旨を申し出て、折り返すように頼めば大抵のところは対応してくれますけどね。
その他にもSMSが利用できない、110番や119番などの緊急通報が架けられない、というデメリットがありますが、海外在住者にとってはそれほど大きなデメリットとはならないはずです。
それとIP電話なので当然ですが、ネットにつながっていないと電話はできないので、その点はしっかりと覚えておいて下さい。
SMARTalkの利用方法
SMARTalkについて理解していただいたところで、ではSMARTalkを利用するまでの流れも見てみましょう。
1.IP-Phone SMARTに申し込み、アカウントを発行する。
FUSION IP-Phone SMART トップページ(https://ip-phone-smart.jp/)から【お申込みはこちら】を押します。次の画面で【申込みフォームへ】ボタンを押し、メールアドレスを入力します。
【同意します】にチェックし、【メール登録完了】ボタンを押すと登録されたメールアドレスにメールが届きます。これで仮登録が完了です。
登録されたメールアドレスに、「仮登録のお知らせ」メールが届くので、記載されているURLにアクセスして本登録を完了させましょう。
表示された画面の【同意します】にチェック後、個人情報を登録していきます。
ここで海外在住者がSMARTalkを登録する際の最大の難関、電話番号認証画面が現れます。携帯番号もしくは固定電話番号を入力し、表示されるFUSIONの番号に先程入力した番号から電話を架ける必要がありますが、海外の電話番号は利用できません。日本にいる家族か友人に手伝ってもらって下さい。電話をかけて「こちらは楽天コミュニケーションズです」というアナウンスが流れれば認証完了です(FUSIONは楽天グループ)。
その後、個人情報を入力し、情報に間違いがなければ、【登録完了】 ボタンを押して下さい。これでユーザー登録は完です。
(※本登録完了後、050番号への着信が可能になるまで最長一時間かかります)。
2.専用アプリをダウンロードする
続いて手持ちのスマホに専用アプリをダウンロードしましょう。
SMARTalkのアプリは以下リンクからダウンロード可能です。
3.アプリの設定をする
アプリをダウンロードしたら、トップページの【MYページログイン】ボタンを押してください。
メールアドレスとパスワードを設定し、【ログイン】ボタンを押します。
【ユーザーアカウント情報表示】を押し、【SIPアカウント】、【SIPアカウントパスワード】を確認。アプリからログインする際に必要になるのでメモしておきましょう。
SMARTalkアプリを起動するとキーパッド画面が表示され、数秒後に「新規アカウント画面」が表示されます。メモした「SIPアカウント」と「SIPパスワード」を入力し、【保存】ボタンを押してください。
これでアプリの設定は完了です。
正常にログインされた場合は左上のアイコンが緑色の「SMARTalkアイコン」になります。この状態でダイアルを押せば通話が可能となります。
もし「エラー」が表示されたら【詳細設定】から【SIPアカウント】、さらに【SMARTalk】で正しい「SIPアカウント」「SIPアカウントパスワード」を入力してください。
これでSMARTalkが利用できるようになりました。
まとめ
今回は「050」の番号を使って、海外から日本に自由かつ安価に電話の発信&受信が行えるSMARTalkを紹介しました。
海外で生活している時の日本とのやり取りや、一時帰国中にもとても便利なSMARTalk。
基本料金が無料なので、通話した時以外に料金が発生することは一切ありません。
ぜひ今回の記事を参考にSMARTalkを導入して、海外生活に役立ててくださいね!
【追記】
2020年10月8日から、SMARTTalkは新規申込みの受付を停止しています。
そのため現在、海外在住者はSMARTalkよりもさらに便利なでお得な「楽天モバイル」の利用を推奨します。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。