こんにちは、タイの晩ごはんです。
バンコクは今一年で一番暑い時期を迎えていて、毎日35℃前後の猛暑日和が続いています。
こう暑いと、ただ生活するだけでも疲れてしまう。
そんな暑いの日の楽しみといえば、キンキンに冷えたビールですね。
タイのビールと言えばシンハーとチャンがビッグ2として君臨しています。
こちらがそのシンハーとチャン・ビア。
タイに遊びに来られて飲んだことがある人も多いでしょう。
ところが、そんなタイのビール業界にも少しずつ変化の兆しが表れてきました。
日本では2010年ころから小ロットで生産される、個性的な味わいが特徴のビール『クラフトビール』の人気が高まってきました。
さらに昨年の酒税法改正によってこれまで認めらていなかった果実やハーブなどを副原料として用いたものも『ビール』として販売できるようになっています。
画一的な味わいではなく、それぞれの特徴を持ったビールを料理や気分に合わせて気軽に飲み分けられるようになったわけですね。
ここ、タイのバンコクでも最近はクラフトビールの専門店や屋台(!タイらしい)も登場するようになり、クラフトビールが身近になってきました。
その波がコンビニにも押し寄せ、最近は様々なビールを目にすることが多くなってきたんです。
今回は、そんなコンビニで売られている、タイのクラフトビールの中から最近実際に飲んだ銘柄をいくつか紹介したいと思います。
まずはこちら。
シンハーが出している、「Snowy Weizen by EST.33」です。
『Weizen(ヴァイツェン)』の名の通り、小麦麦芽を主原料とした白ビールとなります。
フルーティーな香りと苦味がほとんどない、柔らかな飲み心地が特徴的なヴァイツェンですが、この「Snowy Weizen by EST.33」も優しい味わい。
常夏のタイで『Snowy』、まるで雪原を思わせるかのビールです。
缶の裏側にプリントされている熊のデザインもプリティー。
続いては、こちらも同じヴァイツェン系のビール「Siam Weigen(サイアム・ヴァイツェン)」です。
「Siam Weizen」はタイでより庶民的なビールを数多く出している、CHEERS社の製品。
タイのクラフトビール=白ビールというわけでは無いのですが、ヴァイツェン系のビールが多い印象ですね。
これまでのタイを席巻していた(日本もそうですが)、ピルスナー系のビールとの違いが分かりやすい、というのが理由として大きいのかもしれません。
アルコール度数が4.0%ということもあり、「Snowy Weizen by EST.33」よりもさらにマイルドな味わいです。
このビールは本当に最近出たばかりなので、バンコクに住んでいても知らない人も多いかもしれませんね。
ビールの苦味が苦手という女性にもおすすめできるビールです。
とは言っても、やっぱりビールの美味しさは苦味とコクにあり!という方におすすめなのがこちら。
こちらもシンハーが出す、「EST.33 KOPPER」です。
シンハーはクラフトビールにも力を入れていて、この「EST.33 KOPPER」はかなり本格的な味わい。
Copper(銅)色の見た目から想像する通りの、ビールのコクや深みが存分に楽しめます。
タイのビールは美味しいけど、ちょっと軽いよね~。という人にはぜひ飲んでいただきたいですね。
タイの晩ごはんてきにも今回イチオシのクラフトビール。
ちょっと毛色が変わったビールがお好きな方はこんなのはどうでしょう?
右側の狼のラベルはチャンビール製造の「HUNTSMAN」。
こちらもヴァイツェンタイプのビールなので、チャンがシンハーに対抗して出したのかもしれません。
それよりも注目なのが真ん中、ドラゴンのロゴが鮮やかなビールがその名も「BLACK DRAGON」。こちらもチャンビア製です。
ブラックなのに赤いとはこれいかに。
赤いビールと言うと、ベルギーの「レッド・エール」が思い出されますが、こちらはそれよりもずっと軽くてフルーティーな味わい。カシスを使っているのかな?
ビールと思って飲むとあまりの軽さと香りにちょっと戸惑ってしまいますが、女性には受けるかもしれません。
ただし、このビールに「BLACK DRAGON」というネーミングはどうかと思いますけどね。
最後はこちら。
プーケットビールです。
このプーケットビールはコンビニではあまり売られておらず、バンコクでは ヴィラマーケットなどで買うことができます。
フルーティーな味わいのプーケットビールは原材料にもこだわり抜いた逸品で、値段もちょっとお高め。今回紹介したビールはいずれもコンビニ価格で50B(≒¥170)前後ですが、このプーケットビールは80B(≒¥270)ほどします。
バンコクで飲んでももちろん美味しいですが、プーケットでいただくとひとしお(上の写真はプーケット)。
バンコクの押し寄せたクラフトビールの波はこのまま定着するのか、それともひと時のブームとして消え去ってしまうのか、これからも注目していきたいと思います。
今日もごちそうさまでした。
【追記:続編もあります】