こんにちは、タイの晩ごはんです。
突然ですが、バンコクで交通事故に遭ってしまいました。
事故は日常茶飯時のバンコク。実際に目の前で交通事故を目撃したこともありますが、自分が巻きこまれることになるとは…。
今回はそのお話。
事故に遭ったのは今月はじめのことです。
日本への一時帰国に備えて、買い物に出かけたときのこと。
我が家の隣のコンドの私有道路をバイクで走らせていると、SUVが停車していました。
気にせずにその脇(左側)を抜けようとすると、突然後方座席のドアが勢い良く開いてきます。
一瞬の出来事なので避けるヒマもなく、ドアは私の頭部に直撃(SUVなので車高が高かったんですね)。
ヘルメットをしていたのが幸いですが、そのまま転倒してしまいました。
しかし幸いにも道路脇に植えられていた生け垣の植物がクッション代わりになってくれ、コンクリートの地面に叩きつけられることは免れられたのが不幸中の幸いですね。
とはいえ、茫然自失としながら起き上がると首は痛いし、左足も痛むし、散々な状況。
ドアを開けた中年男性も青ざめた様子でこちらの様子を伺っています。
ここで今回の事故の最大の不幸中の幸いが、その男性がバンコクの日本企業に務める駐在日本人だったということ。
バンコクでは事故の加害者がそのまま逃げてしまったり、十分な補償が得られないことも珍しくありません。
加害者男性は自らの非を認めてくれ、そのまま手配した自分の会社の車を使って病院に向かうことになりました。
(事故現場で加害者、その会社スタッフ、保険会社の人が話し合っているところ)
病院はどこでもいいとのことなので、近くの私立病院を指定。バンコクには日本語対応の病院もいくつかありますが、我が家(事故現場)から遠いんですよね。この病院は付き添いやお見舞いなどで何度か行ったことがあるので様子も知っています。加害者の方からも日本語のできるタイ人スタッフも通訳として同行してくるので、問題ないでしょう。
病院で簡単な問診と記帳を済ませたあと、腕にこんなリングを巻かれます。
(画像は妻の腕です)
これはトリアージ?
事故の救急患者なので、<準緊急治療>の黄色ということなのでしょうか?
結局この件を確認することはできませんでしたが、リングにはバーコードもついていて、こちらの名前や症状なども記録されているようです。便利ですね。
まずは首と頭部のCTスキャン。
人生で初のCTです。
その後は左足のレントゲン撮影。
事故の後、歩くとなぜかかかとが痛むんですよね。
各セクションの移動はストレッチャーに寝かせられたまま行います。
なんだか重傷者になった気分。そんなに大げさなケガでもないんですが。
全ての検査と撮影が終わった後、医師の診断を受けます。
首と頭部は問題ないとのこと。
強い痛みはなかったのでそこまで心配していなかったのですが、やはりホッとします。
問題はかかとが痛む左足の状態。
ここで衝撃の事実を告げられます。
なんと、左足の骨の一部が折れているとのこと。
しかし、その傷は随分昔のものだというのです。
今回の事故での骨折は認められないが、おそらくはその古傷が原因で痛みがあるのではないかとのこと。
よくよく思い返してみると、子供の頃にひどい捻挫をしたことがあるんですよね。
その時の診察は骨に以上はなく、単なる捻挫ということだったんですが、実際には折れていたということなのでしょう。
その後何十年も問題はなかったのに、まさか事故がきっかけて再発(?)するとは。
とにかくかかとが痛むのは間違いないので、簡易ギプスで固定することになりました。
足の底と足首を固定されて、包帯でぐるぐる巻きにされました。
しかしここで問題なのが、一時帰国のためのフライトです。
実は、事故に遭ったのはフライト当日。正確には日が明けた朝5時の便なのですが、未明には家をでなければなりません。
医者にそのことを伝えると、マイペンライ。診断書を書くのでそれをチェックイン時に見せれば飛行機には乗れるし、優先搭乗にもなれるとのこと。
それならこちらもマイペンライです。
処置をしてもらった後、松葉杖の使い方をレクチャーしてもらい、病院を後にしました。
今回の診察料は全てコミコミでおよそ34,000B(≒¥120,000)ほど。
やっぱり保険が使えないとずい分かかりますねー。
しかも私立病院なので、様々なサービス(ストレッチャー代金、松葉杖、etc)に対してもしっかり料金が請求されます。
日本と違って、サービスにはちゃんとお金を求められるのがタイ・バンコク。
逆に言うと、お金を出しさえすればしっかりとしたサービスを受けられるということで、それもあって今回この私立病院を指定したのですが。
もちろん、今回の治療費は全て相手持ちです。
それにしても、加害者がちゃんとした人で本当に良かった。
治療の待ち時間中にも、看護婦さんに何度も「相手が日本人で良かったねー。これがタイ人なら逃げられてるよ」と言われました。
タイではこちらが外国人なので、事故の際にはこちらが悪くなくても責任を負わされてしまうこともあるんだとか。
もちろん全てのタイ人が無責任というわけではないとは思いますが、海外では自分の立場は弱いということを肝に銘じておかなければなりませんね。
そもそも言葉が通じないと、事故の後のやり取りもかなり大変ですよね。
今回の教訓
こちらがいくら気をつけていても、交通事故に巻き込まれてしまうことはありえます。
しかも、交通事故の多いバンコクではその可能性も日本より高くなるでしょう。
今回は相手が日本人でしっかりとした人だったため、治療費や今後の補償についても心配はありませんが、これが無保険のタイ人だったらと思うとゾッとします。
旅行でタイを訪れる際にも万が一の事故やケガ、病気に備えて、海外旅行保険などで自分の身は自分でしっかり守らなければなりません。
大抵のクレジットカードには海外旅行保険がついていますが、付帯条件などはクレジットカードによって異なりますので、海外旅行に出かける前には自分の保険内容をしっかりと確認しておくことをおすすめします。
さてさて、無事に日本に帰れるでしょうか…。