こんにちは、タイの晩ごはんです。
今回の日本一時帰国に合わせてChromebook(Asus C202SA)を購入したので、今回はそのレビューをお届けします。
特にブロガー・ノマドワーカーの観点から、Chromebookが仕事にも使えるかどうか?という点を検証してみたいと思います。
- Chromebookとは?
- 筆者がChromebookを購入した理由
- Asus Chromebook C202SAの基本性能・スペック
- Chromebookで出来ること
- Chromebookで出来ないこと
- 【検証】Chromebookはブロガー・ノマドワークに使えるか?
- Chromebook利用時に役立つちょっとした小技
- まとめ
Chromebookとは?
Chromebookは、Googleの開発するOS「Google Chroom OS」を搭載するノートPC。WindowsやMac OSを搭載するPCと比較すると、シンプルな構成で動作が軽く、値段も安いという特徴があります。
【Chromebookの特徴】
- 立ち上がりが早い
- 動作が軽い
- オンラインでの使用を想定している(クラウド保存)
- 価格が安い
- 初期設定が簡単
基本的にはGoogleの提供するブラウザ「Google Chrome」を使用するマシン、という割り切った設計が、Chromebookの動作の速さや価格の安さを実現しています。
またGoogleアカウントさえ持っていれば初期設定も非常に安易で、特別なウィルス対策も必要ありません。
クラウド保存のため、マシンを買い替えても以前の状態をすぐに引き継げるのも、スマホ感覚でとても気軽ですね。
アメリカでは教育関係で使用するPCとして高いシェアを獲得しているのも、そうした点が評価を得ているのでしょう。
筆者がChromebookを購入した理由
今回、私がChromebook購入を決断したのは2つの理由があります。
【購入動機】
- 持ち運び用のセカンドマシンが欲しかった
- キャンペーンの特別価格
まず理由1について。
私が普段メインとして利用しているPCは「Thinkpad E585」。Thinkpadらしいキータッチは文章を書くのに最適で、15.6インチのモニターも作業がとてもはかどります。
ですが、その大きさと重さ(約2.1kg)から持ち運ぶのはちょっと億劫で、手軽に持ち運びできるサブPCを必要としていました。
そして最大の理由がなんといっても値段の安さです。
今回の一時帰国のタイミングにちょうど合わせるかのように、アマゾンがChromebookストアのオープン記念キャンペーンを展開。特別価格+クーポンの適用で、「Asus Chromebook C202SA」が税込み¥16,875という破格の値段で購入できることが最大の決め手でした。
(キャンペーン自体は9月30日までですが、クーポンの配布は終了した模様)
Asus Chromebook C202SAの基本性能・スペック
(画像はAmazonより)
では、今回購入した「Asus C202SA」の基本性能やスペックについて見てみましょう。
【Asus C202SAスペック】
それぞれの詳細については、後の項目でまとめて取り上げます。
Chromebookで出来ること
ChromebookはWindowsマシンとは異なるため、普通のPCの感覚で利用すると戸惑うこともあるかもしれません。
Chromebookは基本的にChromeを起動・操作させるためのマシンのため、Chrome(ブラウザ)で出来ることはそのままChromebookで問題なく行えます。
例えば、
このように、Web上で出来ることはそのままChromebookでも全く問題なく行えます。
普段WindowsマシンでChromeを利用している方なら、全く違和感を感じることなくChromebookを操ることが出来るでしょう。
また、ChromebookはChromeだけではなく、Android用のアプリも利用することが出来ます(対応アプリのみ)。
この写真のように、チャットワークやLINE、Keep、YouTube、Evernoteなどのアプリを利用できるため、Androidのスマホやタブレットユーザーであれば、さらにChromebookの利用が便利になります。
ただし、一部機種はプレイストア利用不可(アプリがインストールできない)ため、購入前に確認することをおすすめします。
プレイストア対応機種の確認はこちら。
Chromebookで一番誤解されているのが、オフラインでは何もできないんでしょ?ということ。
確かに、Chromebookはオンラインでの利用が前提とはなっていますが、オフラインでも一定の作業は可能です。
例えば、Keepでメモを取るなどのアプリ自体がオフラインでも動作するものはもちろん問題ありません。ただやはりオンラインでこそChromebookは本領を発揮します。日常的にスマホのテザリングや、カフェなどのWi-Fiを利用している方であれば、これもそんなに問題ではないですよね?
もう一つ大事な点は、Chromebookではマルチウィンドウの処理がきちんとできること。
Windowsマシンでは当たり前ですが、Android系のスマホでは制限があります。マルチウィンドウタスクができるかどうかは作業効率にも大きく関わってくるので、大切なポイントですね。
Chromebookで出来ないこと
逆に、Chromebookでは出来ないことをいくつが挙げてみましょう。
- マイクロソフトのOfficeソフトの利用
- 印刷
- DVDやBlue-rayソフトの再生
ChromebookはWindowが走らないので、ワードやエクセルなどのソフトが動作しないのは当然ですね。
ただし、Officeオンラインであれば問題なく利用できますし、Googleドキュメントなどでも代替がきくので、それほど問題はないでしょう。
その他、Windows専用ソフトはChromebookでは利用できないため、事前に自分の利用環境を理解しておくことが必要になります。
プリンターを使っての印刷はできなくはないですが、面倒くさいです。ブロガーやノマド族にはあまり関係ありませんが、仕事でプリントが必須の方は、Chromebookの利用は控えたほうが良いかもしれませんね。
またブラウザ・マシンであるChromebookではDVDやBlue-rayの再生もできません。ただこの点も、今はWeb上の動画や音楽サービスを利用している人のほうが多いでしょうから、気にならない人も多いでしょう。
海外からAmazonプライム・ビデオを見る方法については、こちらの記事をご覧ください。
【検証】Chromebookはブロガー・ノマドワークに使えるか?
では今回の本題である、Chromebookがブログ書きやノマドワークに使えるか?というはどうでしょうか。
結論から言うと、ChromebookはブロガーやノマドワーカーにはかなりおすすめできるPCです。
実際に筆者がChromebookを利用した上で感じた、その理由をご説明しましょう。
理由その①:持ち運びがしやすく、立ち上がりが早い。
「Asus C202SA」は11.6型、重量も1.2kgと軽量のため、ちょっとした外出にも気楽に持ち運ぶことができます。
さらに重要なのは立ち上がりの速さ。
電源オフの状態からでも10秒以内、スリープ状態ならそれこそ瞬時にChromeが立ち上がります。
これはPCというよりも、スマホやタブレットなどのガジェットに近い感覚ですね。
思いついたときにすぐに取り出せて、瞬時にアクセスできるのは外で物書きする際にもとても役立ちます。
また、「Asus C202SA」の筐体はプラスチック製ですが、四方がラバー加工されているため、万が一の落下にもある程度の耐性を備えています。
さらにキーボードに水をこぼしても耐えうる防水性も完備。
元々の値段の安さも相まって、気楽に持ち運びが出来るのは外でライティングなどをするにも便利ですよね。
全体的につくりはチープだけど、それが逆にこの製品の良さにもなっているのではないでしょうか。
理由その②:必要十分なマシンスペック
「Asus C202SA」のCPUはインテルの第4世代Atom Braswell、N3060。2016年製ですが、処理の重たいWindowsではともかく、Chrome OSでは4GBのメモリのおかげもあってサクサクと動きます。
元々ブラウジングがメインの筐体ですから、高性能なCPUは必要ありません。簡単な画像編集や動画編集も行ってみましたが、カクつくようなことはありませんでした。
ヘビーな動画編集やゲームなどにChromebookが向かないのは明らかですが、外でブログを書いたりテキストを打つ分に関しては全く不満に感じるところはありません。
唯一残念なのが、解像度が1366×768ということと、IPSディスプレイではないということ。解像度は高いにこしたことはありませんが、11.6インチということを考えると、バランス的には悪くないかも。またアンチグレアのため目に優しく、長時間の執筆活動などには逆に向いているかもしれませんね。
理由その③:チープながらも打ちやすいキーボード
「Asus C202SA」はキーボードもプラスチック製で、見た目もこの通りチープな感じ。
ところが、このキーボードがなかなかどうして、打ちやすくてタイピングも捗るんです。
理由はキー自体の大きさがしっかりあること、キーとキーの間も余裕があること、そしてキーピッチが深いところにあるでしょう。
普段メインPCとして使用しているThinkpadのキーボードと比べるとさすがに辛いですが、そもそもの値段が違うので比べるのは可愛そう。
「Asus C202SA」単独としてみると、このお値段でこのキーボードの快適さは文句のつけようがありません。
英字キーボードではありますが、普段かな入力を使用している人以外は問題ないですよね?
そしてAsus C202SAの優れているのが、タッチパッド。
二本指でのスクロール上下やページ間の移動、3本指でのタブの切替や終了など、心地よい操作が可能です。
普段はThinkpadでマウスを使っている私も、Chromebookではマウスを必要と感じないくらい。マウスを持ち歩かなくてすむのは、外出先での利用にまさにピッタリです。
理由その④:Windowsマシンと変わらない作業環境
普段私がWindowsマシンでブログや記事を書く際には、画面左側に大きく執筆スペース、右側にメモ書きなどを見られるようにしていますが、 Chromebookでも全く同じような環境が再現できます。
写真左が Asus C202SA、右がVAIOのウルトラブックです。
マシンサイズ的にはほぼ同じの両者。Windowsマシンと同じ画面構成でChromebookを利用できているのがお分かりいただけるでしょうか?
少なくとも私の使用環境下では、Chromebookでブログや記事を書くのもWindowsマシンとかわらない感覚で利用できています。
Chromebook利用時に役立つちょっとした小技
その①:文字入力切り替え
ChromebookにはWindowsマシンのような[半角/全角]、[変換]キーはありません。
日本語⇔英語の切り替えは【ctrl+スペース】となります。
その②:ドラッグ&ドロップス
とっても使いやすいChromebookのタッチパッドですが、「ドラッグ&ドロップ」がとてもやりにくい。
しかしそれにも解決方法が存在します。
画面右下の時計部分をタップして「設定」→「詳細設定」→「ユーザー補助機能」内の「ユーザー補助機能の管理」をタップ。その中の「マウスとタッチパッド」の中からさらに「マウスとタッチパッドのデバイス設定を開く」をタップします。その中の「タップによるドラッグを有効にする」をONにすれば、Windowsマシンと同じように、ダブルタップ&ドラッグでファイルやウィンドウの移動が出来るようになります。
まとめ
日本ではまだまだ一般的ではないChromebook。独自のOSを搭載しているため、確かにWindowsマシンと全く同じ作業がこなせるというわけではありません。
しかし、立ち上がりの速さや手軽に持ち運びできる機動性、そして何より価格の安さなどを考えると、マシンの特製を理解した上でブロガーやノマド用途に使う分には十分におすすめできるPCです。
メインPCとして使うにはちょっと厳しいけれど、外でいつでも気軽にブラウジングしたり、タイピングする用のセカンドマシンとしては最適。それが筆者の考える、Chromebookとの正しい付き合い方なのです。