こんにちは、非常事態発動下にいるタイの晩ごはんです。
タイでは新たに、4月2日から夜間(午後10時~翌朝4時まで)の外出禁止令が出されました。
さらに、4月4日から6日まではタイ国内に向けた航空機の飛行の禁止措置もとられることに。次第に深刻さが増してきています。
そんな中、買い物帰りに通ってみると、近くのタラート(市場)が再開しているではありませんか!
確かに、三密の中の「密閉」では無いかもしれませんが、果たしてここは大丈夫なのか…。かなり危険な香りがします。
とはいっても、人間食べなければ生きていけません。
幸い、まだスーパーもコンビニも開いているので、買い物には困りません。
そんなタイでの食生活に、新たな味覚の草原が広がりました。
ネーム(แหนม)です。
ネームはタイの生ソーセージで、豚ひき肉にニンニクや塩、唐辛子、ご飯などを入れて常温で発酵させたもの。
もともとはタイ北部の郷土料理らしく、日本のタイ料理屋さんなどで見かけることはほとんどありませんが、タイの地元スーパーでは普通に売られています。
じつはこのネームという食べ物、これまでほとんど視界に入ってませんでした。ところが、2ヶ月近く滞在していたノンカイで教えてもらい、それ以来すっかりハマってしまっています。
ネームは色々なメーカーが出していますが、個人的にはこのブタさんマークのネームがお気に入り。
周りに薄いプラスチックが巻かれているので、それを取り外し、2mmくらいの厚さににスライスします。
はい、こちらが本日の晩ごはん。
ゴーヤーチャンプルーにネームを添えてみました。
このネーム、実はそのまま生で食べられるんです。
自家製のネームはさすがにちょっと怖いらしいですが、大手メーカーが出している、スーパーで売られているようなネームなら全く問題ありません。少なくとも私たちはこれでお腹を壊したことはないです。発酵のパワーってすごいですね。
そしてこのネームをワサビ醤油でいただくのが、伝授してもらった食べ方。
さすがのタイ人にも、この食べ方は思いつくまい。
これが不思議と合うんですよ。
ネームは普通のソーセージと違って皮がないので、パリッとした食感はありません。代わりにお肉の食感と風味がダイレクトに味わえます。
発酵食品なので酸味はありますが、それがアクセントにもなっていて普通においしい。焙っていないので、クセもほとんどありません。
この味わいを説明するのはちょっと難しいんですが、魚肉ソーセージの豚肉版のような感覚。ソーセージの代用品である魚肉ソーセージに例えるのも変な話ですが、食べていただければ納得してもらえる…かも。
このネームはやはりお酒のアテにピッタリ!
ビールももちろんいいんですが、タイ焼酎でつくったタイ・チューハイとの相性はバッチリです。
バンコクで一番コスパの良いお酒、タイ焼酎(ラオカオ)とタイ・チューハイについては、こちらのエントリーをご覧ください。
ネームはスーパーで一本50B(≒¥175)前後。
もともと保存食なので、冷蔵庫に置いておけばいつでも食べられます。
非常事態宣言が発動されているタイで、万が一スーパーなどが閉鎖されるとしても、このネームとタイ・チューハイがあれば乗り切れる…かな?
今日もごちそうさまでした。