タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

プレミア日本酒「鍋島」を呑んでみた

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こんにちは、一時帰国にかこつけて色々な日本酒に手を出しているタイの晩ごはんです。

たまの一時帰国なので、そんな贅沢も許される…と自分に言い訳したりして。

そんな中、先日紹介した「田酒」と並んで入手困難とされている「鍋島」を運良く購入することができました。

鍋島と言えば、世界的に有名なワインコンテスト・IWCの「SAKE部門」で2011年にチャンピオンを獲得して一躍有名になった佐賀の地酒です。

鍋島にも色々な銘柄がありますが、今回購入できたのはおそらく一番出会える確率の高い、「特別純米酒」。

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純米酒」というのは醸造アルコールを添加しない、お米だけで醸したお酒だというのはすぐに見当がつきますが、「特別」というのは何が特別なのか?

ごくごく簡単にいうと、普通の純米酒よりもさらにお米を研いだのが「特別純米酒」となります。

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このように、鍋島の特別純米酒精米歩合は55%。つまり、お米を半分近くも研いでいるということ。

お米を削れば削るほど、雑味のないスッキリとした日本酒に仕上がります。

お米を半分も研いで醸すお酒といえば「純米吟醸酒」もありますが(大吟醸はさらに磨く)、特別純米酒純米吟醸酒ではお酒造りのコンセプトが異なる。

純米吟醸酒は低温かつ時間をかけた造りによって、吟醸香と呼ばれる独特の香りをもったフルーティーなお酒に仕上がります。

一方の特別純米酒は、あくまでも純米酒らしい日本酒の旨味やボディを感じられるのが特徴。

最近、吟醸酒の香りが気になってしまうようになったため、純米吟醸酒よりも特別純米酒のほうをよく飲むようになっています。

 

前置きが長くなりましたが、肝心の鍋島の味わいはどうでしょうか?

お酒を口に含むと、スッキリとした香りがまず広がります。とはいっても吟醸酒のようなフルーティーな香り高さではなく、やはりあくまでも純米酒らしい広がりのある香りの良さ。

お米をしっかり研いでいる分、味わいもスッキリしていますが、飲み込んだ後に旨味が口の中に余韻として長くたなびきます。

久しぶりの鍋島ですが、やはり美味い。

香りと旨味と酸味のバランスがとても良いので、どんな料理にも合いそう。

ただ、お刺身のような淡白な料理よりも、焼鳥のような味のしっかりとした料理に合わせるとお互いの良さをさらに引き出してくれるでしょう。

そしてこの鍋島、購入できたらぜひ一度に飲みきらずに、2~3日ほど置いておいてください。

栓を開けた直後はわずかに微発泡を感じる鍋島ですが、しばらく置くことによってグッと落ち着いて、旨味と香りがさらに強く感じられるようになります。特に香りの変化が顕著で、ちょっとバナナを思い出させるような良い香り。でも香りだけではなく旨味も強くなるので、バランスの良さはそのまんま。いや、やはりすごいお酒です。

 

鍋島もやはり年々入手するのが困難になってきているようです。

ただし、鍋島の特約店に行けば、在庫次第で購入できるチャンスは十分にあり。

ぜひ一度、日本が世界の誇る銘酒の一つ、富久千代酒造の鍋島を味わってみてください!

 

今日もごちそうさまでした。