こんにちは、タイに戻る日が近づいているタイの晩ごはんです。
今回の一時帰国で、どうしても食べたかったものがあります。
それが、ホタルイカ。
ホタルイカは富山時代に味を覚えて以来、すっかり虜になっている食材です。
そしてそのホタルイカの旬が、ちょうど3月~5月ごろ。
タイに戻る前にぜひ食べたい!ということで、富山の友人に無理を言って、ホタルイカを送ってもらいました。
関東あたりで見かけるホタルイカと言えばボイルされたものが一般的。しかしホタルイカの一番美味しい食べ方は、やはりお刺身です。
生のホタルイカを目にすることがあまりないのでちょっと恐縮ではあるのですが、お刺身にするためのホタルイカのさばき方をご紹介します。
はい、こちらがホタルイカ。ちっちゃいですねー。
これをさばくには、ペティナイフのような小さな包丁を使うのが楽でおすすめです。
まず、目の下にまっすぐ包丁を入れて、ゲソと胴体を切り分けます。
ゲソをつまむと、口がピュッと出てきますので、それを取り除きます。
これでゲソの下ごしらえは完了。
続いて本体です。
胴体を横向きにして、背中側に下から包丁を入れて切り開きます。
そうして、ワタを手でつまむと簡単に本体とワタを取り分けることができます。
身を軽く水洗いしたら、完了!
あとはキッチンペーパーの上などに敷いて、水気を切りましょう。
特に難しいことはありませんが、ある程度の数をさばく必要があるので、それだけがちょっと大変。
あと、ワタは必ず取り除いてください。
茹でるのであれば問題ありませんが、生のワタを食べると寄生虫の危険があるからです。
今回友人は大量のホタルイカを送ってくれたので、全てさばくには小一時間ほどかかりました。
上の皿では足りず、追加。
ホタルイカをボイルで食べることが多いのは輸送の問題もありますが、恐らくはさばくのに手間がかかるから。
でも、その苦労を乗り越える美味しさが待っているのです!
さばいたホタルイカはもちろんお刺身で。そして今回はとにかく量があるのでしゃぶしゃぶも用意しました。
刺身はわさび醤油か生姜醤油のお好みで。
身は小さいんですが、とにかく食感がなめらかで気持ちよくて、そして何より甘みと旨味が素晴らしい。
大きなイカをギュッと凝縮させたような美味しさ。
これこれ、やっぱりホタルイカのお刺身は最高!
イカの刺身の中ではぶっちぎりでNo1、そして数ある刺身の中でもトップ3には入るんじゃないか、と個人的には思っています。
ゲソは富山では「竜宮そうめん」と呼ばれていて、それだけを食べる人もいるくらい、見に負けず劣らずの美味しさが味わえます。
そしてホタルイカのしゃぶしゃぶ。
普通しゃぶしゃぶは余計な脂を落とすための調理法ですが、ホタルイカの場合は異なります。
昆布出汁の中を1~2度、さっとくぐらせることによってホタルイカの身の水分が抜け落ち、より甘みと旨味が強くなる。さらにそこに昆布の旨味も加わるので、もう幸せでしかありません。
ホタルイカの刺身としゃぶしゃぶを交互にいただいていると、みるみる姿が消えていく。
この日は3人でいただいたのですが、最初食べきれるかな?と心配していたのがうそのように、ペロリと平らげてしまいました。
もちろん、お酒は日本酒で。淡麗な純米酒か、香り高い吟醸酒などが良いでしょう。
生のホタルイカを食べられるのは、今の時期だけ。
タイに戻る前に、最高の味を堪能することができました。
もちろん、ボイルのホタルイカも美味しいんだけれど、刺身としゃぶしゃぶをいただくと、ボイルには目も向かなくなるようになります。
最近は流通の発達によって、生のホタルイカも通販で取り寄せることができるようです。
みなさんもぜひ一度、ホタルイカのお刺身を召し上がってみてください。
衝撃の美味しさに出会えるはずですよ!
今日もごちそうさまでした。