こんにちは、少しずつ新しい住処に慣れてきているタイの晩ごはんです。
部屋の中は落ち着いてきたのですが、懸念だったのがネット環境。
昨日ようやく部屋のネットが開通したのですが、紆余曲折があってなかなか大変だったのですよ…。
まず前提条件として、2022年現在のバンコクでは多くのコンドに光回線(Fibre)が普及しており、安定したネット回線が利用可能です。
我が家のコンドでもこのように、タイ通信最大手のAISと3BBが光回線を提供しています。
戸建住宅であれば、自分の好きな通信会社と契約できますが、コンドでは建物内に回線を敷設している通信会社と契約しなければなりません。
とはいえAISは大手ですし、以前のコンドでも利用していました。利用料金もそこまで各社で大きく異るわけではないので、AISと契約することに。
早速、我が家のすぐ近くにあるショッピングモール「Gateway」内にあるAISショップを訪れました。
そこで光回線の契約をしたいことを伝え、パスポートと賃貸契約書を渡し、書類にサイン。
これで契約できるはずなのですが…
しばらく奥に引っ込んでいたスタッフが聞いてきたのが、「ワークパーミットはありますか?」
バンコクの日本企業で働いている妻はワークパーミット(労働許可証)を所持していますが、フリーライターの私はありません。そもそもネットの契約にワークパーミットは必須ではない(確認済み)ですし、実際に以前のコンドでも私名義で契約できました。
ところが、ワークパーミットがなければこちらでは契約できないと言う。
どうしたら良いの?と聞いたら、もっと大きなAISショップに行ってくれとのこと。
やれやれ。
まあただこちらは外国人なので、あまり無理も言えません(言語的にも)。
大人しく、以前のコンド時代によく通っていた「セントラル・ラップラオ」内のAISショップに向かいました。
こちらで同じく光回線の申し込みをしたいことを伝え、必要書類を渡したら、問題なく契約オッケー!
工事日は一週間後になるとのこと。
一刻も早くネットを引きたいのですが、仕方ありません。
日付と時間を確認し、あとは工事と開通を待つだけ。だったのですが…。
工事日当日、AISから電話連絡。今日そちらに伺いますよ~という確認の電話だと思ったのですが、なんとコンド内の回線が一杯で工事できないとのこと。
え~、そりゃないよぉ!
どうして十分な量の回線を用意していないの?
今どきタイでもスマホの通信量だけで十分っていう人が多くて、回線数を絞っているの?
回線が一杯なのは仕方がないとしても、どうしてそのことを契約時に調べて伝えてくれないのよ~。
途方にくれてしまいました。
何しろ日常会話と違って、ネットなどの専門的な会話を英語で、しかも電話でこなすのはなかなかしんどい…。
ただ、ネットがなければ仕事にも支障をきたすため、なんとかしなければなりません。
無理やり気を取り直して、もう一つの通信会社、3BBと契約できないか?試みることにしました。
とはいえ、ショップは近くにないし、電話でやり取りするのも厳しい。
どうするのが一番ラクかと考えた結果、FB(フェイスブック)は使えないだろうか?
タイでもFBは普及していて、多くのショップや企業がFBを利用しています。そしてFBならチャットツールである「Messenger」で直接コンタクトが取れるのですよね。
思ったとおり、3BBもMessenngeのチャット経由で光回線の契約を申請することができました。
ところが…。3BBもうちのコンド内の光回線は一杯とのこと。
しかしこれはある程度、想定していました。
コンド内に別々の光回線を引くことはないはず。AISと3BBで共有しているのでしょう。
そこで、ほかのプランはないか聞いてみると、VDSL(後述します)なら空いているとのこと。
フムフム。それで料金は?と尋ねると、月額315B(≒¥1,100)とのこと。それならいいかなと思い、契約したい旨を伝えると、申し込みの名義はどうしますか?と聞いてくる。
どういうこと?もちろん自分の名前で申し込みますが?
ところが、タイ人名義で申し込むと上の料金だが、外国人の場合は料金が倍の631Bになるとのこと。
なんじゃそりゃー!
VDSLなのに、光回線の料金よりも高くなってしまうじゃないですか。
知り合いのタイ人に名義を借りるのも不可能ではありませんが、とても面倒。3BBは丁重にお断りしました。
そこでもう一度最初に戻って、AISに再び尋ねてみることにしました。
3BBでの教訓を活かして直接ショップで聞くのではなく、FB経由で問い合わせ。
ところが、光回線関係の申し込みはチャットではなく、すべて電話になるとのこと。
話がちょっと複雑になってきたので、電話でのやり取りは自信がない。
そこで、日本語のできるオペレーターから連絡をしてもらえないか?とチャットでお願いしてみました。
AISは日本語のコールセンターがあったんですね(コロナ禍のためか、現在は存在しない様子)。
そうしたら、快く応じていただけたんです。やった!
日本語の話せるタイ人スタッフに伝えた要求は、以下の通り。
担当者はVDSLの空きを確認し、折り返し再び連絡してくれるとのこと。
そして翌日。
電話口で・自分・日本語の話せるタイ人スタッフ・技術スタッフの三つ巴で話し合い。
結果、VDSLの空きはあり、光回線への切り替えも可能。その場合、違約金も発生しないことが分かったため、無事に契約することになりました。
パスポートのコピーなどは光回線申し込み時のものを流用できることになり、電話口だけで契約完了。
工事日は翌日ということになりました。
光回線と違って早いな、おい。
そしてついに!
このように無事にというか、ようやく、我が家にネットが開通したのでした。
VDSLなので工事と言ってもおおげさなものはなく、電話線とルーターを繋げて自分の好きなIDとパスワードを指定し、設定してもらうだけ。
途中、技術スタッフがパスワードの設定を間違えたためになかなか接続できないというハプニングはありましたが、ものの20分ほどで開通と相成りました。
Fast.comで回線速度を計測してみると、このとおり。
今回契約したVDSLは50/20Mbps(下り/上り)のため、ほぼフルスペックの速度が出ていることになります。
入居者は自分のようにFibreを申し込むはずなので、逆にVDSLの回線が空いていて速度が出るのかもしれません。
日本でVDSLというと、建物内の回線自体は光、自室までの引き込みが電話回線というのが一般的。しかしタイのVDSLというのは、実はADSLのことなんじゃないかなー、などと思ったりもしています。
というのも、そもそもFibreの回線が一杯なのにVDSLを引けるのか?ということと、通常のVDSLの速度上限が100Mbpsなのに対し、ADSLは50Mbpsだからです(AISもVDSLのプランは50Mbpsが最高速度だと言っていました)。
ただ、タイと日本では事情が異なるかもしれないので、これ以上のことは分かりません。
【追記】
その後ルーターの設定を覗いてみたら、ちゃんと「VDSL2」となっていました。訂正します。
とはいえ、50Mbpsがキッチリ出るネットの月額料金が249B(≒¥870)ですから、悪くない。ていうかメッチャ安い。下り/上りが共に500Mbpsの光回線の場合は599B(≒¥2100)ですから、半額以下です(Fibreも十分安いけどね)。
しかも、AISのVDSLにはSIMまでついてきちゃうんです。
月々5GBまで利用できるSIMも、VDSLの料金に含まれています。
自分のスマホには現在、通信量無制限(ただし速度は3Mbpsくらいしか出ない)で月額200BのTrueのSIMカードに、タイから日本に無料で通話できる楽天のSIMカードが刺さっているので、いらないっちゃいらないのですが、何しろ無料ですから。とりあえず、使っていない端末に挿れておきました。バイクのナビ用に使ってもいいですし、うちの奥さんが使っているSIMの契約が切れたら入れ替えてもいいし。
とにかく、契約~開通までに色々とすったもんだがありましたが、無事に我が家にもネットがやってきました。
当初は回線の空きができ次第、光回線に切り替えようと思っていたのですが、思ったよりもスピードが出ることと、料金が安いので、しばらくこのまま様子を見てみるつもり。
【今回得た教訓】
- タイでは何事も順調にことが運ぶと思うな!
- 言語に自信がない場合は、いざという時に日本語が話せるスタッフのいるAISがおすすめ!
- やっぱり、部屋にネットがないとどうしようもない!
皆さんも、ぜひご参考に!(なるのか?)