タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

バンコクの交通違反取締り@タイは赤信号時の左折ってOKじゃないの?

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こんにちは、タイの晩ごはんです。

 

その日は、いつもと変わらない平日の昼下がりでした。

水上バスで出勤する妻を船着き場までバイクで送った私は、そのまま近所のローカルスーパーまでその日の食材調達に向かいました。

そこで、事件は起きたのです。

MRTのタオプーン駅の直下にある交差点を左折したところ、突然、タイの警察官に止められました。

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茨城出身の妻は、警察車両を見かけただけで「やばい!」とつぶやきます。

これまでは、何がやばいのか皆目検討もつきませんでしたが、今なら妻の気持ちが少し理解できます。

自分の奥深いところ、それを本能と呼べばよいのでしょうか?そこが叫んでいるのです。「やばい!」と。

体はアラートを発し続けていますが、頭の中は混乱しています。何か自分に落ち度があったのか?スピードは出していないし、ヘルメットも装着している。何が起きたというのだろう。

瞬時にそこまで考えたところで、ハッと気が付きました。交差点を左折したときの信号は赤だったのです。しかし、タイでは赤信号でも左折はOKなはず。

疑問が解消されないまま、警察官に話しかけられます。

「※△○$#@+>✕?」

ダメだ、さっぱり何を言っているか分かりません。

とりあえず、友好的な態度を示すべきでしょう。

「サワディーカップ。What's the problem?」

しかし、今度はこちらの言っていることが伝わりません。どうやら、英語の話せる警察官はここには一人もいないようです。

その後も色々と話しかけられましたが、「ID」という単語だけは聞き取れたので、免許証を渡します。

「ญี่ปุ่น」

ああ、それなら分かりますよ。「イープン」、つまり日本人だと言っているのですね。そうです、私は日本人です。ところが、あなたが何を言っているのか、そして何が問題なのかが分からないのですよ。

警察官の身振り手振りの説明や、その後も続々と止められているバイクの様子を見ていると、やはりどうやら信号無視の取り締まりを行っているようです。

しかし、タイでは赤信号でも左折はOKではないのでしょうか?

おそらく、きっと例外もあるのでしょう。それで今、こうした事態になっているのです。

実は私がタイで交通取締りに遭遇したのは、これで二回目。前回は、バイク進入禁止の車線に入ったのが原因でした。その時には交通違反キップを切られた上で免許証を取り上げられ、後日、警察署で違反金を支払って免許証を返していただきました。

ところが今回は、切符を来られる様子がありません。

どうやら、こちらがタイ語を理解できないため、そして向こうも英語を話せないため、厳重注意で許してくれるようです。

「コップンカップ」。ありがとう。この気持ちに嘘偽りはありません。

ただ、釈然としない気持ちだけが残ったのです…。

 

というわけで、赤信号時の左折であやうく検挙という事態に遭遇してしまいました。

今後こうした事態に直面しないために、なにより安全のためにタイの道交法を調べてみました。

そうすると、やはり「一部の例外を除き、赤信号時でも左折は可」とのこと。

でも、その「一部の例外」って何よ! 

さらに調べてみると、どうやら赤信号時に左折不可の場合は、その標示があるようですね。

というわけで、現場に戻ってみました。「犯人は現場に戻る」って、真理なのね…。

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ここが問題の交差点。

確かに交差点内の信号とは別に、左折レーン専用の縦長の信号機が設置されています。

そして、その下には次のような標識が。

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タイ語の堪能な友人に聞いたところ、「左矢印の信号がでるまで曲がってはいけません」という意味なんだそう。

なるほど、やはりこういう標識がある信号(交差点)では、赤信号時の左折は違反になるのですね…

って、タイ語だけの標識で分かるかー!!

せめて英語表記も併記してくれるか、パッと見だけで分かるサインが無いと分からんやん…。

まあ、でもこれで一つ勉強になりました。

今後、この標識を意識して見るか、少なくとも左折レーンに専用の信号機が設置されている場合は要注意ということですね。

それにしても、今回の取り締まり時には左折者以外にも、ノーヘルや3人乗りのバイクもバンバン通っていたのですが、そちらは完全にスルー。

本当に、左折車「だけ」を狙って取り締まっているのですね。

交差点での左折は、比較的リスクが低い(そのため、基本的には赤信号でも左折OKにしているのですよね?)。それよりもはるかに危険な信号無視による直進や右折、逆走、急な割り込み、あおり運転などが日常茶飯事のタイで、この取り締まりがどれだけ交通安全促進に役立つか甚だ疑問ではあります。

 

とはいえ、郷に入っては郷に従え。

皆さんも、タイの交通ルールを守って安全運転に気をつけましょう。

しかし、交通ルールを半ば無視しているタイ人が非常に多いのが問題なのよね…。