こんにちは、タイの晩ごはんです。
先日、鉄道市場で有名なメークロンに行ってきました。
この地に住んでいる友人が引っ越すというので最後にお邪魔してきたわけですが、ついでにおすすめのガオラオ屋さんも教えてもらいました。
メークロンの鉄道市場の最大の目玉といえば、やはり列車の到着に合わせて線路ギリギリまで出している軒先がパタパタと閉じられ、通過すると何事もなかったかのようにお店を再開するタイ人のたくましさでしょう。
商魂たくましいというか、何度見てもすごい。
よく事故がおきないものだと思うのですが、このおかげで観光客も押し寄せているわけで、Win-Winなのかな?
目指すガオラオ屋さんは、このメークロン駅からすぐそこにあります。
ガオラオとは麺の入っていないスープと一緒にご飯を食べる、タイの庶民的な料理の一つ。
そのガオラオで有名なのが、その名も「เกาเหลากรุงไทย(ガオラオ・クルン・タイ)」。
ガオラオ・クルン・タイは市場の中にある小さな食堂なのですが、さすがに人気店。お客がひっきりなしに訪れていました。
こちらがメニュー。
トロトロに煮込まれた豚肉をご飯の上にのせる「カオカームー」もあるのですが、やはりこちらの名物はトップに掲げられている「เกาเหลา/Kaohsiung(ガオラオ)」でしょう。
ご飯がセットで50B(≒¥200)でした。
こちらが、そのガオラオ。
透明なスープに、豚のモツを中心とした具がたっぷり入っています。
タイならどこにでもあるクイッティオ屋さんでも「麺抜き」を頼めばこのガオラオになるわけですが、やはり専門店は具のボリュームがすごい。
スープはあっさりとした味わいで、スルスル飲めちゃう。そのままでも良いのですが、備え付けの調味料で自分好みに味変するのがおすすめです。
具は豚の腸やレバーなどがたっぷり入っていて、食べごたえも十分。新鮮なモツを使っているのか、臭みは全くないので、これならモツが苦手という人でも食べられるのでは?
これ、なんとなく懐かしいなと思っていたら、沖縄の「中味汁」みたいなんですね。
中身汁とはその名の通り、豚の「中身」つまりモツが入ったお吸い物のこと。沖縄のめでたい席には欠かせない郷土料理です。
中身汁はかつお出汁でおろしショウガが効いているので味わいは全く異なるのですが、あっさりとしたスープに豚のモツという点では非常にガオラオに近いものがある。
やはりタイと沖縄には通じる部分が多いのか…。
モツをおかずに白飯を食べるもよし、残ったスープにご飯を放り込んでもよし。
ご飯とスープというシンプルな組み合わせな分、自分なりの食べ方で美味しくいただけます。
ただし周りには同じような店が立ち並んでいる(市場なので)ため、迷わないように注意が必要。
実際に自分も、近くのコンビニでビールを買いに行った帰りに店を見失ってしまいました。
ガオラオ・クルン・タイさんはメークロン駅からすぐそこなので、鉄道市場の観光ついでにぜひお立ち寄りください。
今日もごちそうさまでした。