タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

ソンブンーンのプーパッポンカリーはやっぱり絶品だった

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こんにちは、タイの晩ごはんです。

自分の中のとっておきの店ってありますよね。

接待だったり、大切な人との食事だったり、デートだったりと用途は色々かもしれないけれど、ここぞ!という時に利用するレストラン。

今回とてもお世話になっている友人家族がタイに遊びに来るという。

色々連れていきたいところはあるんだけど、とにかく美味しいタイ料理が食べたいとのこと。

ならばここしかないでしょう。

 タイのシーフードレストランの老舗「ソンブーン(Somboon)」。

でも実を言うとここで食事をしたことはこれまで一度もないんです。

ではなぜこの店をチョイスしたのか?

それはやはりプーパッポンカリーの存在でしょう。

 

プーパッポンカリーとはカニと卵のカレー炒めのこと。

新婚旅行で初めてタイ・プーケットに訪れた時に食べて感動したが「バイレイ」のカオマンガイと、ビーチ沿いで食べたこのカオマンガイなんだよね。

何しろ初めて食べたときの衝撃たるや尋常じゃなく、カニとカレーと卵が渾然一体となった美味しさに打ちのめされてしまったのです。

カニの甘さと旨味をカレーのスパイスが増幅させて、卵のマイルド感が上手にまとめている、と文字で表してもその美味しさを伝えきることは絶対にできない。

まぁ、とにかくそれほどビックリの美味しさだったわけなんです。

 

そのプーパッポンカリーの元祖がここ、ソンブーン。

人気が出てチェーン展開した店(ソンブーンもバンコクに8支店を持つ)の中には奢りが出て味が落ちてしまう店も多いんだけど、ソンブーンはバンコク生活が長い先輩方に聞いてもここは間違いない!と太鼓判を押すんですね。

それならば今回ちょうど良し、というわけで繰り出すことになった次第です。

 

訪れたのはソンブーンのスラウォン店。

4階建てのビル全体が店舗になっているこの店は地元の人たちはもちろん、多くの観光客で賑わっていました。

 

何はともあれプーパッポンカリーでしょう。

カニの大きさによって値段が異なり、S380B(≒¥1290)、M550B(≒¥1870)、L1,000~1,200B(≒¥3400~4,080)。

 

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これがソンブーンの元祖プーパッポンカリー(L)です。

写真ではちょっと分かりづらいんだけど、ぶつ切りになった大きなカニが真ん中にドーンと鎮座。

たっぷりのココナッツミルクと卵が一体となったカレーソースが惜しげもなく注がれています。

まるでカレーの海のよう。調理されたカニも本望でしょう。

 

肝心のお味の方も間違いなのない美味しさ!

プーパッポンカリーは見た目よりもずっと繊細な料理で、火の通し方や素材の扱い方によって味が全く変わってしまうんだけど、そこはさすがソンブーン。非の打ち所のないお味ですよ。

カニの甲羅には身をほじくりやすいようしっかりと包丁が入っているのもさすが名店の仕事。

頼めば殻なしのプーパッポンも出してくれるそうだけど、殻をほじくりながら食べてこそのカニでしょう。

カニを一口、ソースを一口、すかさずビールで流し込めば最高の幸福がそこに存在します。

お酒がダメな方は白ごはんを頼んでください。なにしろカレーだからね。間違いのない美味しさ。

 

久しぶりのプーパッポンカリーだったけれど、やっぱり美味い。いやいや、やはりソンブーンだからこそのこの美味しさと讃えなければ。

 

しかししかし、プーパッポンカリーだけでは終わらないのがソンブーン。

それ以外の料理もすごいのよ。

 

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タイ料理では定番の空芯菜炒め(L/260B)。

ところがただの空芯菜炒めではございまぬ。

ここの空芯菜炒めは、これまで食べてきたのは一体何なの?と思うほどの美味しさ。

ぶつ切りになったにんにくがゴロゴロと転がっていて、空芯菜はシャキシャキ、使っているオイスターソースが違うのか、上品ながらも奥深い絶品の味わい。

まるで高級中華店でいただいているかのようなお味ですよ(ソンブーンも決して安い店ではないのだけれど)。

わざわざソンブーンまで行って空芯菜炒めなんて…と思っている人にこそ食べてもらいたい。目からウロコの美味しさなんでごわす。

 

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こちらもソンブーンのオススメだという、エビと春雨の蒸し煮(L/580B)。

個人的にはカニほどテンションは上がらない海老だけれど、これはごめんなさい、私が悪うございました。と謝らなければならないほど美味。

特にエビのダシとソースの旨味を吸った春雨がたまらない。

これもビールにもご飯にもどっちにも合います。鉄板。

 

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これも大好きなタイ料理の一つ、牡蠣のお好み焼き風、ホイ・トート。

小粒ながらも旨味のしっかりとした牡蠣がゴロゴロ入っていて、卵やもやしと一緒に食べるとたまりません。

シラチャで食べたホイ・トートも美味しかったけれど、ソンブーンの方が一枚上手かなぁ。

これはビールの一択です。

 

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〆のチャーハンももちろん旨し。

そのまま食べていも良いけれど、プーパッポンの残ったソースをかけて食べると涙が出るほどうまい。

ただのチャーハンが数ランク上の美味しさに大変身ですよ。

プーパッポンのソースは最後まで大切に取っておくべし。店員さんが下げようとするけれど、断固として阻止すべし。

ただし、プーパッポンカリーはかなりオイリーなので、油が弱い人は食べ過ぎにもご用心を。

 

そんなこんなで何もかも美味しかったソンブーン。

バンコクに遊びに来る人にはぜひ連れて行って上げたいお店。

スラウォン店は観光にも便利な場所にあるし、明るくて広く、日本語のメニューもあるので安心です。

公式ホームページもしっかり日本語対応ですよ。

 

ちょっと順番は逆になっちゃったけれど、これでソンブーンはとっておきのお店の一つになりました。

 

今日もごちそうさまでした。