こんにちは、タイの晩ごはんです。
アメージング・タイランド。
これは観光地としてのタイの魅力を表現するだけではなく、タイの驚異を表す言葉でもあります。
実際にタイで生活していると、日本では信じられないような事態に出くわすことも度々。
今日はバンコクの現地スーパーで経験した、アメージングな出来事をご紹介します。
このスーパーはいつも利用している馴染みの店なのですが、最近、什器などの配置が変更されました。
そのため改めて店内を物色していると、冷凍のショーケースの中に気になるものを発見。
それが、オーストラリア産の和牛のひき肉(500g)。
「和牛」はあくまでも品種名なので、オーストラリアでも和牛を生産することは可能です(国内生産のものは「国産和牛」と表示されます)。
それはさておき、タイは牛肉が高い。
この和牛も当然、いいお値段がするんだろうな。いくらだろう…?
と思って値札を探したのですが、どこにもない。
まぁそれもタイあるあるです。マイペンライ。
こういう場合には、店内に設置されているスキャナーでバーコードを読み込んで値段を表示させれば良いのです。
しかし、この日はなぜかスキャンできない。ほかのバーコードは問題ないので、スキャナーの故障ではありません。
困った。
と、そこにちょうど商品のチェックをしているらしい、二人組の男性スタッフの姿を見かけました。
「これ、いくら?」
一人が手に持っている端末でバーコードをスキャンするも、読み込まない。
うんうん、そうだよね。
什器を覗き込んで値札を探すも、値札は無し。
そうでしょう、そうでしょう。
何やら二人で話し込み、一人は値段を調べにでしょうか。どこかへ行ってしまいました。
これはちょっと時間がかかるかな?と、別の商品を取りに行って戻ってみると…
私のカートだけを残して、二人の姿はどこにも見当たりません。
やられた!
と思いましたね。
というのも、タイでは自分が分からない、対処できない事態にはスタッフであっても対応してくれないのです。「分かりません」、「できません」と言って終わり。
おそらく、この2人も自分たちでは分からないので、バックヤードにでも逃げてしまったのでしょう。店内を一通り周って探してみたのですが、影も形もありませんでした。
アメージング・タイランド。
しかし本日お伝えしたかったのは、このことではありません。
こんなことで腹を立てていてはタイでは生活できませんから、改めて別のスタッフを掴まえます。
今度は女性のスタッフ。タイではこういう時、男性よりも女性の方が信頼できる(あくまで個人の感想です)。
このスタッフは良く見かける人ですし、それなりのポジションにいる風なので大丈夫でしょう。
値段を知りたいが値札を無いことを伝えると、同じように端末でスキャン。当然、反応なし。
什器の中のラベルを見渡しても、やはり値札も無し。
困ったような表情を浮かべた彼女は、驚くべき行動に出ました。
什器内の値札の一つをつまみ、それを和牛ひき肉パックに貼り付け、それを私に手渡したのです。
え、この値札は明らかに別の商品のものだけど、これで良いの?
良いそうです。
500gの和牛ひき肉に付けられた値札は、116B(≒¥464)。絶対にこの値段では購入できません。
まぁ、でもお店の人が良いというので、いいんでしょう。
合計3つ、計1.5kg分の和牛ひき肉を格安でゲットです。
まさに、アメージング・タイランド。
最後に改めて冷凍のショーケースを確認したのですが、まだいくつか残っていた和牛のひき肉は全て撤去されていました。
もしかして、ここには存在してはいけない商品だったのか?
賞味期限は全然問題ない(来年まで)んですけどね。
タイでは「どうしてこんなこと?!」と驚き&憤慨することに遭遇することもままあるのですが、たまにこういう逆にビックリ!ということもあるからやめられない。
この日の晩ごはんはハンバーグにしたのですが、大変に美味しゅうございました。
今日もごちそう様でした。