タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

アジア版「U.F.O.」はまさに『未確認嗜好物体』だった

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こんにちは、カップ焼きそばは断然「U.F.O.」派のタイの晩ごはんです。

こういうのは最初の「刷り込み」が肝心らしですね。物心ついたときから自分の周りにあるのは、U.F.O.だったのです。

成長して(実は)東日本ローカルの「ペヤング」や、北海道民の愛する「焼きそば弁当」、今はなき「大盛りイカ焼きそば」なども食べたのですが、やっぱりU.F.O.に戻ってしまう。

そんなU.F.O.ですが、実はアジア限定のオリジナル版が存在するのです。

その一つが、この「OSAKA Takoyaki U.F.O.」。

タイのほか、シンガポールやマレーシアなどでも販売されているそうです。

このたこ焼き味のU.F.O.ですが、タイでの販売価格は69B(≒¥276)。

U.F.O.にこの値段はないだろう!とずっとスルーしていたのですが、商品入れ替えのためか、行きつけのローカルスーパーで半額の34.5Bになっていたので購入してみました。

蓋を開けると、このように粉末ソースと調味油、マヨネーズにかやくが入っています。

液体ソースではなくて、粉末ソースなのか…。

どうやらこのU.F.O.、現地の日清が製造する完全オリジナルのようです。

この時点でちょっと不安がよぎったのですが、その予感は現実のものになってしまいました。

こちらが完成したU.F.O.。

見た目は美味しそうなのですが…

分かりますか?この麺。

我々がU.F.O.に期待する、「U(うまい)F(太い)O(大きい)」の『太い麺』ではないのです!

そこにあるのは、細くて、ペラペラで、コシも強くない、タイのローカルインスタント麺によくあるタイプ。

もちろんこれはこれで美味しいんだけど、U.F.O.に求めているのはそれじゃないんだよー!

ソースもU.F.O.独特のあの甘辛スパイシーなものではなく、普通のソース味。これを「たこ焼き味」と称する事自体は許せても、U.F.O.の味としては受け入れがたい。

ただ「めしばな刑事タチバナ」でも語られている通り、U.F.O.自体は時代とともに大きく味を変えてきているのも事実。

(2011年当時)

そのためあまり大きな声では言えないのですが、それでもこのアジア版U.F.O.は、我々の知っているU.F.O.ではない。

それがローカライズと言われればその通りなのですが、日本の味を求めて購入した身としては、残念感が非常に強いのです。

 

日本と同じく、インスタント麺大国のタイ。

そんなタイで日本ブランドのカップ麺(焼きそば)が生き残るのに必要なのは中途半端なローカライズではなく、日本そのものの味を打ち出すことではないか、と感じるのは自分だけでしょうか?

 

今日もごちそう様でした。