タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

タイで自家製ワインのススメ

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こんにちは、タイの晩ごはんです。

当ブログで度々取り上げている、「タイのワインが高すぎる問題」。

ついに解決の日を迎えてしまったかもしれません。

その答えはズバリ、「タイのワインが高いなら自分でつくってしまえ!」です。

きっかけとなったのが、友人から分けてもらったワイン酵母

これを使えば簡単にワイン造りができるということ。始めは半信半疑だったのですが、思ったよりもはるかにライフハックできてしまう案件だったため、情報をシェアしたいと思います。

 

 

用意するもの

  • ワイン酵母
  • 100%ぶどうジュース
  • 発酵用の容器
  • 砂糖

以上。たったこれだけ。

 

ワイン酵母はアマゾンなどでも販売しています。

 

ここタイでも全く同じものが販売されていました。

 

 

どうしてもワイン酵母が手に入らない!という方は、ぶどうを自分で潰して発酵させるという方法もあります。

今回分けてもらったワイン酵母も、自分で潰したぶどうから発酵させたものでした。

どちらにしても気をつけていただきたいのが、日本でアルコール度数1%以上のワインをつくることは酒税法違反となってしまう、ということです(度数20%以上の焼酎を使ってつくる梅酒は例外として認められている)。

ここタイでは自宅消費分のお酒をつくることは法律上も問題ありません。

ですから今回紹介するワインづくりの話は、あくまでもタイ国内での話ということで聞いてくださいね。

 

自家製ワインの作り方

まずは適当な容器を熱湯消毒し、十分に冷ましましょう(酵母は熱に弱い)。

ぶどうジュースとワイン酵母、砂糖大さじ5~6を容器に入れ、よくかき混ぜます。

ふんわりとラップをかけます。

以上!終了!!

 

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あとは常温に置いたまま、朝晩にかき混ぜるだけ。

タイの平均気温30℃前後は酵母にしても最も活動に適した温度のため、みるみる発酵が進みます。

 

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翌日にはこんな感じに。

ラップを突き破る勢いでガスが発生していますね。

酵母が糖分を食べて分解し、アルコールと二酸化炭素を吐き出します。

これがアルコール発酵の仕組み。

ぶどうはもともと糖分がタップリですし、表面の皮に天然の酵母も蓄えています。

そのため、ぶどうを潰して放っておけば、勝手にワインになってくれるわけですね。

これが日本酒だとそうはいきません。

日本酒の原料であるお米には糖分がありません。

そのため、まずお米のデンプンを糖分に変えてやらなければなりません。

小学校の理科の実験で、お米をしばらく口の中に入れて、甘くなるか試してみるというのがありましたよね?

あれは唾液に含まれるアミラーゼという消化酵素がデンプンの消化を助け、マルトースという糖分に変換させているわけです。

映画「君の名は。」でヒロインが行っていた「口噛み酒」もそういう理由だったんですね。

 

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実際の日本酒づくりでは、お米を蒸して麹の力を借りて糖分にかえて、そしてそれをさらに酵母を使ってアルコールにするわけです。とっても大変。

同じ醸造酒でも日本酒と比べると、ワインがいかに手軽にできるかが分かりますね。

 

ぶどうジュースを発酵させて(放って置いただけとも言う)、二日目がこんな感じ。

 

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まだまだぶどうジュースの色ですね。

 

発酵が始まって3~4日経って、ガスが出なくなったらいよいよ自家製ワインの完成です。

ワインボトルなどの容器に入れ替えて、冷蔵庫で保管してください。

気をつけてもらいたいのが、発酵が十分終了していない段階で密閉してしまわないこと。ガスによって容器が破裂してしまう危険があります。

ガスが出なくなっても油断せずに、始めのうちはボトルに移したらゆる~く栓をしておくと良いでしょう。

この段階ではまだワインと酵母が混じり合って、いわゆる「にごり酒」の状態ですが、冷蔵庫で1晩休ませると酵母が瓶の底に沈殿して、きれいに透き通ったワインの完成です!

 

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自家製ワインの味わいは?

見た目はしっかりとワインになっていますが、肝心の味はどうでしょうか?

それがちゃんと普通にワインの味で美味しい!

実際のワインは発酵が終了した後に樽に詰めて熟成させることによって、あのワイン独特の華やかな香りが生まれます。

自家製ワインにはそんな香りは見込めないので、ワイングラスではなくこんな普通のグラスでいただくのがピッタリ。

とはいっても、あんな簡単な工程で出来たとは思えないほどのちゃんとしたワインに出来上がっています。

チキンローストとの相性もバッチリ。

 

味わいとしては、日本で販売されている一番安いテーブルワインレベルですが、ワインが一本最低でも300B(≒¥1050)するここタイでは十分すぎるほど。

何しろ、元になったぶどうジュースは60B(≒¥210)ですからね。それを思うと涙が出そうになるほど嬉しいじゃないですか。

日本で「国産ワイン(2018年以降は『国内製造ワイン』と表記)」として販売されているワインは実際のところ、アルゼンチンやチリ産のぶどうジュースを日本に輸入して、国内でアルコール発酵させたものです(日本のぶどうを使って醸造されたワインは「日本ワイン」と表示して区別されています)。

それを考えると、この自家製ワインとほとんど変わりませんよね。

むしろ「国産ワイン」のチューインガムのような不自然な甘い香りが気になる人には、こっちのほうが美味しいくらい。

タイで自家製ワインづくり、かなり本気でオススメです。

 

自家製ワイン造りは続くよどこまでも

そしてここからさらに重要な点ですが、瓶の底に溜まった澱。これは絶対に捨てない(or 飲まない)でください。

澱とはいっても、実際のワインと違ってこの自家製ワインの澱は酵母の塊で、まだちゃんと生きています。

つまり、この澱をぶどうジュースに加えれば、また新しいワインができるということなんです!

自家製ワインの無限ループ。素晴らしすぎる…。

 

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これが底に沈んだ澱。この濁りの正体が酵母です。

一度酵母でワインを育てれば、また次のワインへと引き継がれる…。

ワイン好きにとっては夢のような世界が目の前に現れた瞬間です。

 

ワインが高いのが泣き所のタイ。

そんなタイでコスパ最高のワインが手に入る自家製ワインづくりは、まさにクオリティー・オブ・ライフが劇的に向上したといっても言い過ぎではありません。

タイ在住のワイン好きのあなた!とってもお手軽・簡単な自家製ワインづくりにチャレンジしてみてはいかがですか?

 

あ、でもくれぐれも日本ではマネしちゃだめですよ。

 

今日もごちそうさまでした。