(生そばあずま)
こんにちは,タイの晩ごはんです。
昨日の当ブログ バンコクの安旨ワイン@Five Friendsと美味しいステーキの焼き方 内で,
「年中暑いと思われているタイですが,正真正銘の暑い時期がやってこようとしています」
と書いていましたが,な・なんと…
5日の時点でもうすでに夏に入っていたんですねー。
これは恥ずかしい。
まぁ,でもやはり季節は確実に移っていたということで良しとしましょう。
こんなに暑いと,さっぱりしたものを食べたくなりますよね?
というわけでやってきたのが,バンコクで本格的な蕎麦が食べられると評判の『生そば あずま』さんです。
場所はスクンビット soi 33/1,日本人ご用達の『フジスーパー1号店』のすぐ近くですね。
『生そば あずま』さん,元々は福岡県を中心に展開しているチェーン店らしいのですが,バンコク市内にはこのsoi 33/1以外にもすぐ近くのsoi 33,そしてsoi 49 にも店舗を構えています。
ここのウリは何と言っても,『そば3玉まで同一価格!』ということでしょう。
日本では「夏の蕎麦は犬も喰わぬ」と言われていますが,それは秋に収穫された蕎麦の実の鮮度が一番落ちるのが夏だから,ということに由来します。
でも今は鮮度管理の技術も上がっていますし,何しろバンコクが真夏に入ったと言っても,日本の季節とは関係ないですからね。今の時期ならまだまだ美味しいそばが食べられるはずです。
前々から気になっていたお店なんですが,ちょうどいい機会なので入ってみることにしました。
こちらがメニュー。
夕方5時以降は一品メニューが充実した蕎麦居酒屋になるそうですが,訪れたのはお昼時。板わさや天ぷらで一杯やって,〆におそばというのもオツなんですが,そういうわけにもいきませんよね。ここはやはりそばセットにしましょうか。
というわけで,まずはこちら。
玉子丼セットです。
もちろん,そばは3玉でお願いしました。
カツ丼セットも魅力的ですが,何しろそばの量が量ですからね。玉子丼あたりが無難ではないでしょうか。
そしてこちらがかき揚げ丼セット。
温玉がついているのが嬉しい。
ただこの写真だとそばの量がちょっと分かりづらいかもしれません。
冷たいお茶の入ったコップと並べてみました。
どうですか?やっぱりかなりのボリュームですよね。
ちなみにこのお店,冷たいお茶と温かいお茶はサービスで出してくれます。
店員さんはタイ人の女の子なんですが,フロアマネージャーの日本人の教育が行き届いているようで,まめにお茶を注ぎにやってきてくれます。キビキビとした立ち振舞は見ていても気持ちがいいですね。
では,早速いただきましょう。
おそばをツユに浸して一気にすすります。
タイでは音をたてて麺類を食べるのはNGですが,お蕎麦屋さんなら良いですよね?というか音を立てずに食べるそばって美味しくないですよね?
ちょうど良く茹でられたそばは喉の中を気持ちよく滑り落ちていきます。
うん,なかなか美味しいじゃないですか。
ツユがちょっと甘めなのは個人的にはちょっとアレですが,まぁこれは好みの問題ということで。
やっぱり蕎麦って美味しいですよね。
これがもりそば一枚だけだとアッという間に食べ終わってしまいますが,なにしろ3玉ありますから。思う存分おそばをいただけます。
ところで,そばを食べるときに使う表現は『すする』?それとも『たぐる』?
これはちょっと難しい問題でして。
元々『すする』は液状のものを吸い込むときに使う表現だから,蕎麦は『たぐる』が正しい。という人もいれば,
『たぐる』は本来『たぐりよせる』,つまり箸でつまんで口元まで持ってきてやらないと食べられない不味いそばにしか使わない表現だ。いやいや,蕎麦は江戸時代の隠語で『下縄(さげなわ)』と呼ばれていた,『縄』だから『手繰る(たぐる)』で正しいのだ。と色々な意見がありまして,簡単に結論を出せるものでも無いわけです。
個人的には,食べ物をいただくときに『たぐる』という表現を使うのは蕎麦しかないのだから,そばを食べるときくらい『たぐる』って言って良いんじゃないのかなぁ,と思っているんですけどね。
話が脱線しましたが,3玉のおそばはやはり食べごたえがあります。
全部食べ終わった頃にはお腹いっぱい。そりゃそうか。
でも,お蕎麦屋さんでそばを食べる楽しみはこれだけじゃないですよね。
そう,蕎麦湯です!
実は私この蕎麦湯が大好物でして,蕎麦湯を飲むためにそばを食べると言っても良いくらい。あ,もちろん蕎麦自体も大好きですけどね。
日本の冬の寒いときなんかは,この蕎麦湯を自販機で売ってくれないかなー。なんて思いますもん。
トロッとした蕎麦湯は,おそばの栄養素が溶け込んでいるので健康にもとても良いんですよ。
蕎麦湯を飲んで一息ついて。
あー,美味しかった。
もちろん,信州あたりでいただくおそばと比べるのは可哀想ですが,バンコクでこのクオリティのおそばが,しかも3玉まで料金変わらずにいただけるんですから,なかなか良いですよね。
ちなみに,店内はやはり日本人がほとんどですが,中にはタイ人のお客さんもいらっしゃって,隣の席に座ったタイ人のおっちゃんも「สาม(サーム,つまり3)」と注文していました。フフフ,やっぱりね。
玉子丼セット230B+かき揚げ丼セット250B+サービスチャージ10%+VTA7%で計564B(≒¥1917)也。
普段サービスチャージを取るようなお店にお昼行くことはないので結構な出費ではありますが,久しぶりにしっかりしたおそばをたっぷりいただけたので良しとしましょう。
本格的な夏を迎えて,これからさらに暑さが厳しくなっていくバンコク。
夏バテでタイ料理はちょっと…という時でも,おそばなら食べられるという人もおられるかもしれませんね。
しっかり食べて,タイの暑さを乗り切りましょう!
今日もごちそうさまでした。