こんにちは、手羽先大好きタイの晩ごはんです。
手羽先、美味しいですよね。
焼いても良し、煮ても良し、揚げても良しのオールラウンダー。
しかも安い食材なので、日本にいたときも良く食べていました。
ところが、ここタイでは少し様子が異なります。
もちろん、タイでも鶏肉は最もポピュラーな食材の一つなので、スーパーに行けば様々な部位の鶏肉が売られています。
ところが。
我が家の近所のスーパー、テスコのお肉売り場をご覧ください。
右側にあるのが、いわゆる手羽中。
左は一見すると手羽先のようですが、よくよく見ると手羽先と手羽元が一体化した「手羽」であることが分かります。
そしてこの様に、手羽元だけは売られていますが、手羽先はどこにも見当たりません。
そう、「手羽先」はタイではあまりポピュラーではないのです!
もちろん部位によってお値段も異なり、手羽元はキロ68B(≒¥240)、手羽中はキロ125B(≒¥440)、そして手羽はキロ94B(≒¥330)となっています。
一番食べやすくて身の割合が多い手羽中が高くて、手羽元が安いのは納得できますが、手羽中から切り離された、本当の「先」の部分はどこに行ってしまったのでしょうか?
何はともあれ、タイで手羽先が食べたければ、自分で下ごしらえをしなくてはなりません。
こちらが購入してきた手羽。
手羽中と手羽元の結合部分(関節)には軟骨がありますので、そこに包丁を入れてやれば簡単に切り離せます。
ひと手間かかってしまいますが、手羽中だけを買うよりも安く、さらに手羽元も手に入ると、ポジティブに解釈しましょう。
手羽先の甘辛煮付けと手羽元と大根の煮物、そして空芯菜の炒めものです。
手羽先の甘辛煮付けは、まず油をひいたフライパンで手羽先に軽く焼き目をいれていきます。
皮目がパリッとしてきたところで、お酒、コーラ、醤油、生姜の薄切りを加えて蓋をし、中火の弱火で煮ていきます。
もちろん、コーラの代わりにみりんと砂糖でも全く構いません。
手羽先に火が通って照りもついたら鍋から取り出します。残った煮汁に春雨を投入し、煮汁を吸わせます。煮汁が足りなければ、お水を少し加えて醤油で味を整えてください。
お皿に春雨と手羽先を盛り付け、仕上げにゴマと小ねぎを散らせば完成です。
最初に焼き目を入れたことで風味が増した鶏肉に、甘辛の味わいが絶妙な一品。鶏の旨味を吸い込んだ春雨もたまりません。
ビールにもご飯にも相性バッチリです。
手羽元の煮物は、干し椎茸を戻した戻し汁で大根を先に茹で、ある程度火が通ったところで手羽元を投入。砂糖、酒、みりん、醤油で味付けしたら、蓋をして弱火でじっくり煮ていきます。
全体に火が入ったら一度火を落とし、そのまま落ち着かせましょう。煮物は冷める過程で味が染みていきます。
手羽元の煮物は、ここがタイであることを忘れるような優しい味わい。これは日本酒か焼酎を合わせたいですね。
こちらは別の日につくった、手羽中の唐揚げ。
手羽中に醤油、酒、砂糖、おろしニンニクと生姜にしばらく漬け込み、小麦粉と片栗粉を1:1の割合でたっぷりまぶして揚げましょう。
カリッとした食感と骨周りの肉の美味しさは、鶏もも肉の唐揚げにはない美味しさ。ビールもグイグイ進んじゃいますね。
日本ではポピュラーな手羽先も、タイで手に入れるには一手間が必要です。
でも、その美味しさは日本でもタイでも変わりません。
安くて美味しい手羽料理を美味しく召し上がれ。
今日もごちそうさまでした。