こんにちは、バンコク生活3年目に突入したタイの晩ごはんです。
これまでいろいろなタイの美味しいものをいただいてきましたが、ずーっと気になっているもののの、まだ未体験のタイ料理が存在します。
それがチムチュム。
チムチュムは独特な壺型の土器でいただく、タイのイサーン地方の鍋料理です。
実は家のすぐ近くにチムチュムを出している屋台があって、そこを通りがかる度に後ろ髪を引かれるような気持ちでいました。
この屋台は夜しか営業していないんですが、いつも仕事帰りのタイ人で賑わっているんですよね。
そんなに気になるなら、いつでも行けばいいじゃないか。と言われそうですが、ついつい二の足を踏んでしまう理由がこちら。
この屋台のメニュー(一部)ですが、全てタイ語。ローカル向けの店なので、これは仕方ありません。
最近はGoogle翻訳を使えばタイ語の画像翻訳もできるのでメニューの解読くらいはできるかもしれませんが、この店は注文を紙に書いて渡すシステムなんですよね。
それはいくらなんでも無理。
とはいっても、いつまでも指をくわえているわけにはいきません。
というのも、昨年末に放送された大人気ドラマシリーズ「孤独のグルメ season8」の第6話で、なんと五郎さんがこのチムチュムを食べているではないですか!
タイに2年以上住んでいるにも関わらず、まさか五郎さんに先を越されてしまうとは…。
若干の敗北感を引きずりながら、タイ語が堪能な友人を巻き込んで、チムチュムを食べるべく立ち上がりました。
平日の夜にも関わらず、やはりこの店は人気。
7時を待たずして満席です。
やってきました、こちらが待望のチムチュムです。
この独特の形状の鍋。美味しそうな感じしかしません。
鍋には最初から複数のハーブが入っていますが、そこにさらに野菜を追加します。
メインの具は豚肉。それに卵を絡めてから鍋に投入。
ドラマでもやっていましたが、お肉に卵をからめて鍋で煮込むというのが、チムチュム独特の調理法ですよね。
鍋にフタをして、しばし待つといい感じになってきました。
鍋の出汁は生姜やレモングラス、タイバジルなどが効いていてハーブ感たっぷり。
爽やかな香りとほのかな酸味の底に、しっかりとした旨味が下支えして、予想通りとても美味しい。
日本の鍋とは全然異なる味の組み立て方ですね。
このままでも美味しいんですが、真っ赤なタレを加えると、さらにすっぱ辛くて別ジャンルの味わいへと変貌します。
お肉も卵をからめることによって、食感や味わいがよりマイルドに仕上がっていてこれまた美味。
さらに、春雨がスープの旨味を吸い込んだたまりません。
分厚い土器の鍋を炭火で熱することによって、ジンワリジンワリと火が入っていくので、とても優しい味わいなんですよね。
チムチュム、やるじゃない!
夜でも暑いタイで、熱くて辛くてちょっと酸っぱいチムチュムを食べていると額から汗が吹き出してきますが、それがまた気持ちいい。
ビールがいくらでも飲めちゃいそうです。
〆は五郎さんもやっていたように、残しておいたご飯で雑炊に。
お肉にからめた卵が鍋の中に残っているので、追加の卵は無くても大丈夫でした。
ただし、タイではこういう食べ方はあまりやらないそうで、鍋の底にご飯を残すと焦げ付いてまってお店の人がいい顔をしないそうなので、全部すくってしっかりといただきましょう。
このスープで仕上げる雑炊が美味しくないわけがないので、そんな心配も杞憂なんですけどね。
最後の一滴まで美味しいチムチュムでした。
この店ではもちろん、チムチュム以外の料理もいただきました。
これは豚のモツを素揚げにして、にんにくチップスをたっぷりまぶしたもの。
サクサク・コリコリのモツとニンニクの組み合わせですから、不味いわけがありません。
これもビールが止まらない。
こちらは、ナマズの身をほぐしてカリカリに揚げた「ヤムプラードゥックフー」。
身はフワフワ、衣はサクサクの食感で、これが本当にナマズ?と二度見してしまうほど上品な味わい。
この日食べたサイドメニューの中では一番でしたね。
ほかにもヤムウンセンやソムタムなどの定番料理も色々いただいて、ビールもしこたま飲んで、お会計は一人200B(≒¥700)ほど。
タイの屋台は安くて美味しいのが最高ですね。
それにしても、想像通り、いやそれ以上の美味しさだったチムチュム。
もっと早く食べておけばよかったんだけど、タイ語の壁が。
バンコク生活3年目、そろそろ心を入れ替えて真剣にタイ語を勉強しなければならないのか…。
今日もごちそう様でした。