こんにちは、タイの晩ごはんです。
バンコク生活における、毎日の足として欠かせないバイク。
そのバイクのタイヤが、走行中に突然パンクしてしまいました。
しかもパンクしたのは、初めて訪れた場所。どこに修理屋さんがあるかも分かりません。
困った。
だが、しかし。
ここはタイ。
ほほ笑みの国というよりも、優しさの国。
突然のトラブルで困ったら、そのへんにいるタイ人に助けを求めれば良いのです。
ちょうど運良く、すぐ近くに車の修理工場がありました。
こういう店でバイクのパンク修理ができないのは知っているのですが、とりあえず近づいてみます。
「サワディーカカップ」
「มีอะไรผิดปกติ?」
(タイヤを指差し)「マイダーイ(これ、ダメです)」
「ไม่? มาดูกัน」
修理工場のおじさんは、空気入れでタイヤに空気を入れてくれます。
「ยางนี้ถูกเจาะ」
うんうん、何を言っているか分からないけれど、ご覧のパンクしているのですよ。こちらがタイ語できなくてごめんね。
「ミー リペアショップ マイカッ?(修理工場はありますか)」
「มีร้านซ่อมอยู่ใกล้ๆ อยู่ที่นั่น」
おじさんはこちらの意図を組んでくれたらしく、目の前の大通りの向こう側を指さす。
どうやら、バイクの修理屋さんもこの近くにあるようです。
「コップンカップ」
お礼を言って、再びバイクを押し出します。
大通りには中央分離帯があるので、簡単に横断することはできません。
パンクしているタイヤで恐る恐る、ゆっくりゆっくりバイクを走らせて、通りを大きくUターン。Uターン・レーンも近くて助かりました。
無事に向こう側にたどり着きましたが、さて、修理屋さんもどこにあるのでしょう?
こんなときも、地元のタイ人に聞くに限ります。
ちょうど、ソイの奥の方からバイクに乗ったおっちゃんがやってきました。彼なら、きっと知っているはず。
「サワディーカップ」
「มีอะไรผิดปกติ?」
(タイヤを指差し)「マイダーイ(これ、ダメです)」
「ยางของคุณถูกเจาะหรือไม่? มีร้านซ่อมอยู่ที่นั่น」
「?」
「ไม่รู้ภาษาไทย? ไม่ ตามฉันมา」
どうやら、修理屋さんまで案内してくれるよう。おっちゃんの後を追いかけますが、こちらがスピード出せないことに構わず、どんどん行ってしまう。ちょ、ちょっと待ってよ。
必死で追いかけると、ほどなくして前を走るおっちゃんが左側を指さし、そのまま走り去っていきました。本当にすぐそこに修理屋さんがあったようです。
修理屋さんといってもちゃんとした店を構えているわけではなく、ちょっとした軒先で作業をしています。
周りを見渡すとバイクのタイヤチューブがかけられてあり、リペアショップでよく見かける工具も揃っている。やはり、ここでパンク修理をお願いできそう。
「サワディーカップ」
「ฉันไม่ว่างตอนนี้ได้โปรดรอสักครู่」
作業中のおっちゃんに声をかけると、ぶっきらぼうな返事が返ってきました。
ちょっと怖そうですが、大丈夫でしょうか?
「คุณมีปัญหาหรือไม่?」
作業を終えたおっちゃんが、こちらに声をかけてくれました。
(タイヤを指差し)「マイダーイ(これ、ダメです)」
「ยางของคุณรั่วหรือไม่? โปรดเลือกให้ฉัน」
さすが専門家。
こちらの状況を瞬時に見抜き、すぐにパンク修理にとりかかってくれます。
手際よく、作業を進めていきます。
「ดูนี่」
と、突然おっちゃんが手を止めて、タイヤの中を指さします。
写真ではちょっと分かりにくいのですが、おっちゃんの指差す方を覗き込んでみると、長い釘が突き刺さっていました。
「นี่คือสิ่งที่ทำให้เกิดปัญหา」
どうやら、スマホを構えているこちらの様子に気がついて、写真を撮るように勧めているらしい。
なんだ、おっちゃんも親切なやつじゃないか。
チューブを取り替えて、無事に修理完了。
費用は160B(≒¥560)でした。安い!
今回使ったタイ語は、以下の4つだけ。
それなのに、タイの人たちは我々を助けてくれました。
本当にタイ人は親切な人が多い。
もちろんパンクは困るのですが、タイ(バンコク)には個人でやっているバイクのリペアショップがそこら中にあります。修理も早くて安いので、たとえパンクしたとしてもマイペンライ。
タイ語が堪能じゃなくても大丈夫。
もしもタイで困ったことがあったら、Google翻訳でも使ってタイの人たちを頼ってください。
きっと、あなたのことも助けてくれるでしょう。