タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

これぞ”普通の上等”?読谷村のコスパ抜群居酒屋「琉花」に行ってきた

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こんにちは、引き続き沖縄に帰省中のタイの晩ごはんです。

沖縄には日本語なんだけど、独特な使い方をする言葉がいくつも存在します。

「上等」もその一つ。

上等=「優れている」という意味ですが、ウチナーンチュはこの「上等」を日常会話で頻繁に使います。

例:「その服じょーとー(上等)ね~」、「あなたのアドバイスのお陰でじょーとーになったさ~」、「これ、じょーとーかね~?」などなど。

まさに、上等のインフレ。

上等といってもそこまで大げさではなく、「いいね!」くらいの感覚で多用しているのです。

そのじょーとー文化から派生した別の言葉が、「普通の上等」。

もともとは泡盛のCMで使われていた言葉ですが、今ではかなり一般化しています。

意味としては、「決して特別なものではないけれども、優れている」という感じ。

そんな普通の上等の居酒屋の一つ、読谷村にある「琉花」さんにお邪魔しました。

読谷村はほぼ地元のようなものなのですが、こちらは初めて伺います。

地元の人たちだけではなく、観光客にもリピーターが多いという琉花さんですが、その秘密を紐解く前にメニューを確認しておきましょう。

まずは、定番の沖縄料理。

ただ季節によっては材料が手に入らないこともあり、この日は島らっきょうは提供不可でした。残念。

魚のバター焼きは沖縄の隠れグルメの一つなのでぜひ一度、試していただきたいところです。

続いては、居酒屋料理の定番メニュー。

沖縄料理が苦手!という人でも安心ですね。

居酒屋なのに、普通に定食メニューがあるのも沖縄っぽい(琉花は昼営業はありません)。

お寿司もあるんですね。

特に「せいいか」は沖縄の近海で採れる大型のイカで、サイズに反比例して柔らかで繊細な味が特徴。これもおすすめ。

最後に、ドリンクメニュー。

沖縄居酒屋なら、やっぱり泡盛を飲まなきゃね。

その中でも地元・読谷村で醸造されている「残波」をいただきました。

残波には「白」と「黒」があるのですが、スッキリとした飲み口の「白」に対し、「黒」はドッシリとしていて同じ銘柄なのに全く別物。

飲んべえとしては、アルコール度数が高くて泡盛らしさが楽しめる「黒」がおすすめです。値段も安いしね。

この値段ですから、ボトルで頼むのが正解。水割りにしていただきましょう。

飲み物が決まったところで、料理を注文。

最初は、琉花を訪れるほとんどの人がオーダーするという「海鮮サラダ」です。

ネットの評判を見て知ってはいたのですが、いざ目の前にするとやはりこのボリュームはすごい!

千切りキャベツの上にマグロ、サーモン、イカ、白身などのお刺し身がこれでもか!と乗せられています。

これで、450円ですよ。

ドレッシングがちょっと甘めなのが気になりますが、この値段なら文句は言えません。

これだけで、十分なつまみになります。

こちらも人気だという、「ソーメンチャンプルー」600円。

写真では伝わりづらいかと思いますが、これもかなりのボリューム。

普通のお店の倍の量はあるんじゃないしょうか。

ソーメンチャンプルーはツナを使うタイプと、ポーク(スパム)を使うタイプのものがあるのですが、琉花さんのはポークタイプですね。

個人的にはツナタイプが好きなのですが、これはこれで美味しい。

イカゲソの唐揚げ。

セイイカに限らず、沖縄はイカが美味しいんですよ。

沖縄名物の天ぷらにも良く使われています。

「天ぷらの盛り合わせ(800円)」も、値段以上のボリュームとクオリティ。

なるほど、これなら人気なのも納得です。

 

琉花さんで提供される料理は、抜群に美味しい!というわけでも、ここでしか食べられないというものでもありません。

でも、それなりに美味しくて、量が多くて、そして安い!という、まさに「普通の上等」を具現化したようなお店。

気取らずにフラッと立ち寄れる心地よさも魅力ですが、すぐに席もいっぱいになってしまうので事前予約がおすすめです。

沖縄にはこういった「普通の上等」な居酒屋があちこちにあるので、ぜひお気に入りの店を見つけてみてください。

 

今日もごちそうさまでした。