こんにちは、まだまだ沖縄に帰省中のタイの晩ごはんです。
沖縄グルメといえば、ソーキそばやゴーヤーチャンプルー、海ぶどうなどをすぐに思い浮かべられる人も多いかと思いますが、もう一つ、絶対に欠かせないものがあります。
それが、タコライス。
タコライスは白米の上にタコスの具材を乗せた、正真正銘、沖縄オリジナルの食べ物です。
そしてこの沖縄グルメをを生み出したのが、タコライスの元祖として知られる「キングタコス」さんです。
「キンタコ」として親しまれているキングタコスは、沖縄県の中部・金武(きん)町に今も本店を構えています。
米軍基地がすぐそこにあるキンタコで、米兵にも安くてボリュームのある食事を提供したいという店主のアイディアで生まれたのが、タコライス。
安くて美味しくてボリューミーなタコライスは、たちまち沖縄全土に広がりました。
我々にとっては、まさに青春の味。
今では沖縄の至る所で食べられるタコライスですが、自分はやはりキンタコのタコライスが一番好きですね。
帰省中にも必ず訪れるようにしているのですが、今回は本店ではなく、あげな店にお邪魔しました。
金武町にある本店以外は、(私の知る限り)全てテイクアウト専門となっています。
ドアを開けて中に入り、食券機を購入しましょう。
キンタコのタコライスは、以下のメニューが存在します。
- タコライス 550円
- タコライスチーズ 700円
- タコライス野菜 700円
- タコライスチーズ野菜 800円
ただし、キンタコでは「タコライスチーズ野菜」の一択。
というのも、タコライスだけではひき肉が乗っているだけなので、野菜とチーズのトッピングをして初めて、私たちの知るいわゆる「タコライス」になるんですね。
こちらがそのタコライス。
写真では伝わりづらいんですが、手に持つとずっしり重く、かなりのボリュームです。
みっちりと詰まったご飯の上に、ひき肉もレタスもチーズもどっさり乗せられているので、ポロポロと具材がこぼれてしまうのも「キンタコあるある」です。
スパイスが効いて、しっかりと味付けされたひき肉(タコミート)にチーズのコクと、レタスとトマトの爽やかさ。そして何と言ってもキンタコ・オリジナルのホットソースが全体を包み込んで、三位一体+αの美味しさ。
これですよ、これ。
キンタコのタコライスは30年ほど食べ続けているのですが、今も変わらぬ美味しとボリュームです。
本店では店内で食べられるのですが、テイクアウトの良いところはビールと一緒に楽しめるところですね!
ガツン!とした美味しさのタコライスと、ビールが合わないわけがありません。
そしてこちらは、タコス4P。
800円ですから、一つ200円ということになります。これも安い!
タコスに関して沖縄県民は、コザ(沖縄市)にある「チャーリー多幸寿(たこす)」派とキンタコ派に分かれるのですが、最大の違いはトルティーヤ。
タコスを沖縄に広めた老舗中の老舗であるチャーリー多幸寿のトルティーヤは、パリパリの中にもしっとりとした食感があり、皮だけでも美味しい。一方のキンタコはよりクリスピーな食感となっています。
どちらのタコスも絶品なのですが、キンタコで育った自分には、やはりこのタコスが懐かしい。
これまたホットソースをたっぷりかけて、口を大きく開けてタコスを放り込むと…
タコライスと同じく、具材たっぷりのタコスが渾然一体となって、えも言われぬ美味しさ。
具材も味付けも一緒なのに、ベースの白米かトルティーヤかの違いでこんなにも味わいが異なるなんて、本当に面白いですね。
これもビールと合わせると、いくらでも食べられそうです。
元々はメキシコのものなのに、すっかり沖縄グルメと化したタコライスとタコス。
もはや沖縄県民のソウル・フードと言っても過言ではない、キンタコのタコライスとタコスを、沖縄観光の際には、ぜひ一度お召し上がりください。
今日もごちそうさまでした。