タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

これぞ最強名古屋飯?ひつまぶしはやっぱり最高だった

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こんにちは、味噌嫌いにも関わらずなんやかんやと名古屋飯を堪能しているタイの晩ごはんです。

名古屋旅行の〆として、やはりこれを食べないわけにはいかない!

ということで、ひつまぶしを食べにやってまいりました。

訪れたのはここ、名古屋市中区門前町にある老舗の鰻屋、「うなぎ竜田」さんです。

外見もそうですが、内装も歴史を感じる渋い佇まい。

これは美味しいうなぎがいただけそう。

というのも、鰻屋の命と言えば、やはりタレ。そのタレは継ぎ足し、継ぎ足ししていくことで深みが出てきますから、老舗の鰻屋さんというのはやはりその年月に裏打ちされた美味しさがあるわけです。

こちらが、竜田さんのおすすめメニュー。

目当てはやはりひつまぶしなんですが、うなぎのランチが1,000円(税込)とはコスパ良いですね。

とはいえせっかくの機会なので、ここはやはりガッツリうなぎをいただきたい。

こちらが自分の頼んだ、うな重。

肝吸いと卵豆腐、煮物の小鉢、そして漬物がついてきます。

ちなみに竜田さんは、うなぎを頼んでもすぐにやってきます。

良い鰻屋さんほど時間がかかるのを覚悟しなければならないのですが、竜田さんはランチ時には周辺のサラリーマンが主な客層というのもあるのでしょうが、事前にあるていど焼いているんだそうです。

漂ってくる匂いを嗅ぎながらうなぎを待つのも風情があるのですが、ここはやはり最近はやっているタイパでしょうか。歴史と流行の見事な調和。そんな大げさなものではないですね。

では、うなぎをいただきましょう。

このビジュアル!

見ただけで美味しそうです。

うなぎの身に箸を伸ばすと、すっと身に入っていきます。

口に頬張ると、まずは炭火で焼いた香りと、パリッとした食感が印象的。しかし噛み締めていくとふんわりとしたうなぎの美味しさが広がります。

鰻は関東と関西で、焼き方が大きく違うのはご存知の通り。

関東は蒸してから焼くので、ふんわりとした食感が最大の特徴。対して関西は蒸さずに焼き上げるので、焼き魚のようにパリッと仕上がります。

竜田さんのうな重をいただくかぎり、名古屋のうなぎはパリフワの食感で、関東風と関西風のちょうど中間といった感じでしょうか。

焼き方の違いはともかくとして、言えることは唯一つ、美味しい!

いやー、やっぱりうなぎって美味しいですね。

絶滅危惧種である鰻をひんぱんにいただくのはさすがに気が引けますが(財布ももたないし)、たまの一時帰国でちゃんとした鰻屋さんでいただくには良いですよね?

うなぎの蒲焼きだけは、お酒と合わせたいとは思いません。

タレが染み込んだご飯と一緒にかき込む!

これがやはり、最高の食べ方です。

ただただ、幸せ。

こちらが妻の頼んだ、ひつまぶし。

頭がついているのは、関西風と一緒ですね。

そしてその見た目の印象は、味わいとも一致します。

うなぎの身が、うな重よりもさらにパリッとしている!

これはやはり、関西風にかなり近い。

うな重とひつまぶしで、焼き方を変えているんですね。

そしてその焼き方を変える理由は、ひつまぶしにするとはっきり分かります。

パリッと焼き上がったうなぎの身が、出汁を吸ってい~い感じにほぐれるんですよね。

うなぎの濃厚な美味しさと、サッパリとしたお出汁の香りと旨味が渾然一体となって、言葉にできない美味しさ。

ただただ、美味しい。

ひつまぶしをいただいたのは、10年ぶりくらいでしょうか?

あまりにも間が空いてしまったので、この美味しさを忘れていました。

鰻はうな重が一番!と思い込んでいたのですが、もしかすると鰻を一番おいしく食べる方法はひつまぶしかもしれないなぁ…。

鰻の値段が上がり続ける中、ランチで一人3,300円というのはかなりの贅沢。

ですが、本当に満足できました。

それにこの竜田さん、ミニうな丼のセットなら1,000円ですから、かなり気軽に美味しい鰻をいただくことができます。

自分が名古屋に住んでいたら、月イチくらいで行くかもしれません。

 

ひつまぶしはうなぎ料理の中でもトップクラスの美味しさですが、名古屋飯という範疇で考えても自分の中では最高峰。

味噌煮込みうどんと味噌カツですっかり打ちのめされた名古屋飯ですが、鉄板スパゲッティとこのひつまぶしで完全に取り戻すことができました。

名古屋飯は味噌だけにあらず!(味噌好きならさらに最高なんだろうけどね)

 

今日もごちそうさまでした。