タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

バンコクの渋滞緩和に朗報?日本式信号システムの導入実験へ

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こんにちは、タイの晩ごはんです。

すっかりバンコク名物(?)にもなっている、交通渋滞。

コロナ禍中は落ち着いていたのですが、それもすっかり元通り。本当に酷い状況です。

そんなバンコクの慢性的な渋滞の解決へ、一筋の光明が差す。ということになるかもしれません。

このように、ラッシュアワーはもちろんとして、日中も慢性的な渋滞を見せているバンコク中心部。

どうしてこんなに渋滞してしまうのか?

その原因の一つとされているのが、手動式の信号システムです。

バンコクの交差点にはこのように、警察官の詰め所が設置されています。

この中で目視で交通の流れを確認し、手動で信号を切り替えているわけです。

このマニュアル式の信号は24時間人の手で行っているわけではなく、交通の流れがスムーズな時には、時差式に切り替わります(カウントダウン表示になるのですぐに分かる)。

では、なぜわざわざ手動で切り替えるのか?

おそらくは、交通量が多い時に少しでも効率的に信号を切り替えることによって、渋滞の緩和を目指しているんでしょう。

しかし、ですね。

このマニュアル式の信号が、渋滞の原因の一つになっているのは明らかなんですよ。

ちょっと考えればすぐに分かることなんですが、人間が目視で確認して信号を切り替えるので、信号の切り替わるタイミングが警察官の気持ち次第になってしまうんですよね。

例えば、こちらが交差点で信号を待っている時に、向こう側は2回も青信号になっているにも関わらず、こちら側はずっと赤信号…。ということも珍しくありません。

酷いときには5分以上、待たされることも。

もちろん、警察官もマジメに職務を遂行している(と思いたい)のでしょうが、人間なのでどうしてもミスはある。

さらに問題なのが、それぞれの信号機が交差点ごとに独立していて、全く連携がなされていないことでしょう。

まぁこれも人の手で切り替えている以上、当たり前のことではあるんですが。

しかしそのために、非常に効率が悪い。

我が家から最寄りのスーパーまで1kmほどで、バイクで何事も無ければ5分もかからずに着くんですが、その間に信号機が2台設置されています。

手前の信号で引っかかり、やっと青になったかと思ったらすぐ先の信号が目の前で赤になってしまう…。

信号機がしっかり連携されていれば、そんなことも無くなるはずなんですがね。

 

…というわけで、タイのマニュアル式の信号機が、そもそも渋滞の原意の一つになっているわけです。

タイ当局も当然、そのことを承知しているはずで、ついに対策に乗り出しました。

 

 

マニュアルの信号機に代わる、日本式の新たな信号システム導入への実証実験が行われるそうです。

この報道を一部、抜粋します。

 

実証実験では、バンコク中心部の4本の道路に囲まれた1周8キロのエリア内に、日本でも使われている「面的交通管制(ATC)システム」を導入。道路上に設置した車両感知器で交通量や渋滞の長さを計測し、そのデータを基に13カ所の交差点と四つの横断歩道に設置された信号機を自動制御する。成果が得られれば、バンコク全体に導入したい考えだ。

 

これが正式に導入されると、いつまでも変わらない信号待ちにイライラすることも少なくなりそうです。

ただ、バンコクの渋滞の原因はマニュアル式の信号機だけにあるわけではありません。

そもそもの車の数が多いとか(同じ規模の大阪と比べると、車の数は2倍)、ソイ(路地)のほとんどが行き止まりのため抜け道が極端に少なく、主要道路に車が集中してしまうとか、いろいろとあるわけです。

信号システムが一新されたとしても、それですぐに渋滞が解消するとは信じがたい。

とはいえ、少しでも渋滞が緩和されるなら大歓迎。

何よりも、向こう側の信号だけが2回も青信号になるのをじっと見つめるというストレスからは開放されそうで、それだけでも大変ありがたい。

 

というわけで、新しい信号システムの導入、期待して待っていますよ!