タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

スクートのフライトがキャンセル?!その時の驚きの対処方法とは??

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(夜明け前の成田空港)

 

こんにちは,日本での一時帰国期間を終え,再びバンコクに戻る日を迎えたタイの晩ごはんです。

今回タイに向かう便に関して色々とハプニングがありましたので,そのことをお伝えしたいと思います。

私たち夫婦がタイを行き来するのに用いている主なエアラインがScoot(スクート)。

日本では馴染みが薄いかもしれませんが,シンガポール発のエアラインで,いわゆるLCCと呼ばれる格安航空会社です。

今回もちょうどプロモーションで安いチケットを購入することが出来ました。

 

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手数料を含むチケット料金が二人合わせて¥21,406。

追加預け荷物が30kg☓1で¥5,280。

合計で¥26,686です。

預け荷物なし,手荷物(PC含む合計10kgまで)だけで良いのなら,それこそ一人あたり1万円ちょっとでタイまで行けちゃうんですから,いい時代になりましたよねぇ。

スクートの良いところは他にもあって,使用している飛行機がボーイング社の最新機体である787型。足元が他のLCCが使っている機体よりもゆったりしているため,比較的楽な空の旅を味わうことが出来ます。

LCCと聞くと,まだまだ安かろう・悪かろうのイメージを持たれる人もおられますが,上手に使うと安くて快適に海外旅行(もちろん国内旅行も)を楽しめますよ。

 

というわけで,成田空港に向かった私たち夫婦。

LCCは出発時間に厳格で,ちょっと遅れただけでも容赦なく置いて行かれます。そのため,遅くとも出発時間の2時間前,できれば3時間前にはチェックインカウンターに到着していたいところ。

私たちのフライトは朝10時のため,7時に成田空港に到着。すぐにチェックイン手続きを済ませ,搭乗口へ。ここまでは至極順調です。

待合室でゆったりとお茶でも飲みながら出発時刻を待つことにします。

ところが,予定時間である9:15になっても搭乗手続きが始まりません。

まぁ,これはよくあることですので気にせずに待っていましたが,出発時刻である10時を過ぎても一向に乗り込める様子がありません。

さすがに乗客の皆さんも「どうした?」という顔になっていますが,ここでアナウンスが入ります。

機体整備の遅れのため,出発時刻が11時に延期になるとのこと。

やれやれ。

文句を言っても始まりませんので,ゆっくりと待つことにします。

が。

11時を過ぎても搭乗手続きはいまだに開始せず。

どうした,どうした?

そこへ再びアナウンス。

 

「機体整備の遅れのため,出発時刻は12時に延期いたします。申し訳ありません」

 

ふーっ。

2時間遅れですか。

勘弁してほしいですねぇ。

スクートとしてもさすがにマズイと思ったのか,こんなものを配ってくれました。

 

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空港内の売店・レストランで使える1000円分のバウチャー(クーポン)です。

これは嬉しいですね。

お昼時とあって,皆さんこぞって売店に向かいます。

私たちは早めのお昼を済ませてしまっていたので,このクーポンで追加のお土産を購入することにしました。といっても自分たち用ですが。私が日本酒。妻はチョーヤの「さらりとしたゆず酒」。タイだと日本のお酒は高くて買えませんからね。ここは許してください。

そんな感じで2時間遅れも何のその。皆さん色々買い物したり,食事をとったりで「得したねー」という感じでにこやかにしておられましたが,そんな笑みを凍りつかせるアナウンスが再び入ります。

 

「皆さまをお待たせしておりまして大変申し訳ありません。当機は機械のトラブルが発生し,現在修理中でございます。再度出発時間の延期を申し伝えます。最新の出発予定時刻は15時でございます」

 

ドヨドヨドヨ。

さすがにこれはヒドイ。

皆さんも血相を抱えてカウンターに殺到します。

 

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もうこの時点で13時をまわってますね。

10時出発予定便が15時とは,ちょっと厳しいですよね。

しかも,機体トラブルだとそもそも15時に飛ぶかも怪しい。

どうしたもんかなぁ,と途方に暮れていると,先程のアナウンスからものの10分も経たないうちに,再びアナウンスが入りました。

 

「皆様,ご迷惑をおかけいたしまして大変申し訳ありません。搭乗予定の当機は機体トラブルのため,本日の運行を見合わせていただきます」

 

キター!

まさかのフライトキャンセルです。

私もこれまで何度も飛行機に乗ってきましたが,これは初めての体験。

こういう時,航空会社の一般的な対応はどんなものか?続報を待つ間に早速調べてみました。

基本的には,悪天候などの不可抗力の際は他社振替便はなく,自社の後日振替が原則。その場合には食事・宿泊の提供は基本的には無いそうです。

一方,今回のような会社都合によるフライトキャンセルの場合,チケットの返金,振替は原則保証されますが,それ以外の宿泊・食事などの補償は各航空会社による。LCCは基本的には期待できない,というものでした。

スクートはもちろんLCC。今回の対応はどうなるのか?カウンター内の様子を伺うと,スタッフも混乱していて,対応に苦慮しているようです。

後で直接聞いたところによると,スクートとしてもフライトキャンセルは非常に稀で,今回のような事態に対処するのはスタッフも慣れていないんだそう。

結果,受け取ったのがこちら。

 

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ホテルの宿泊券(バウチャー)です。

飛行機は明日の朝9時に振替となりました。

渡航を取りやめる人には払い戻し,振替希望者はホテルに宿泊して明日再度改めることになります。

私たちはもちろん翌日の出直し組。

バウチャーを受け取った際に食事もついているのか聞いてみたところ,困ったような顔で「多分ついていないと思います」という答え。まぁしょうがないですよね。

まさかの事態ですがしょうがありません。

ホテルでゆっくり休むことにしましょう。

しかし、指定先のホテルでチェックインをすると,驚きの事実が。

何と,今回は夕食も朝食も込みなんだそうです。

これは嬉しい。

フルサービスキャリア(ANAJALなど)であれば当然の対応なのかもしれませんが,何しろLCCですからね。そこまで期待していなかっただけに余計に嬉しい対応です。

機体トラブルに振り回されて散々な一日でしたが,ゆっくり休んでご飯を食べて,明日に備えましょう。

 

というわけで,本日の晩ごはんです。

 

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夕食はホテル・レストランのバイキングということで,まずは一皿目のオードブル。

バイキングの時にはコース料理のように食べる順番を考えて,少しずつ取り分ける,というマイ・ルール(詳しくは バンコクのビュッフェを攻略する - タイの晩ごはん のトピックをご覧ください)に従ってチョイスしました。

各種マリネです。

右下のハムと玉ねぎのマリネがなかなか美味しかったですね。

ちゃっと2皿目にいきましょう。

 

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オードブル第二弾です。

一番手前がローストビーフ,左上が青菜の肉巻き,その隣がサラミです。

ビックリするほどではありませんが,まとまった美味しさ。一皿目もそうですが,こうしてちょこちょこ小鉢に乗っていると見た目も良いですよね。

 

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三皿目は温かい惣菜をいただきます。

右下は里芋のグラタン。ごく普通の味。

左側はチキンのピカタ・トマトソース。こちらもごくごく普通。

その上は鯖のなんちゃら。スミマセン,ちょっと料理名忘れました。鯖が(当然ですが)冷凍で,美味しくなかったんですよね。

そしてその隣が鶏肉の中華炒め。これもまぁこんなもんか。というお味。

このお皿は全体的にイマイチでしたね。

気を取り直して次へ。

 

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パスタは海老のトマトソース。

これはちゃんと普通に美味しかったです。

そしていざメインへ。

 

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ステーキです。

お肉は1枚1枚シェフが鉄板で焼いてくれていました。

ソースはおろしポン酢ソースとデミグラスソース。デミソースがイマイチだったのでおろしソースでいただきました。

パンコーナーにはバケットがあったのが嬉しいですね。

バターではなく,サラダコーナーにあったオリーブオイルでいただきます。

お肉はおそらくUSビーフ

国産牛のようなとろけるような柔らかさはありませんが,赤身の肉を噛みしめるステーキの醍醐味は十分楽しめます。本来ステーキの美味しさってこういうもんですよね。

 

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お肉コーナーにはもう一品,ビーフシチューもありました。

こちらは国産牛。お肉は確かに柔らかいんですが,肝心のソースが…

赤ワインがちょっと足りない感じです。残念。

というわけで,その後はひたすらステーキをいただきました。

あ,デザートも忘れてはいけません。

 

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これは妻がとったデザートのプレート。壮観ですね。

私はさすがにこんなに食べられないので,フランボワーズのケーキとシュークリームだけいただきました。

 

お腹いっぱいになって。

ぐっすり休んで。

翌日の朝食です。

 

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朝食もバイキングです。

ホテルの朝食バイキングってどこも大して代わり映えしないですよね。

いただいた中ではおぼろ豆腐とベーコンがとても美味しかったです。

 

こうして思いがけずホテルで過ごすことになりましたが,ネットで調べると,このホテルの宿泊料金が素泊まりで1名あたり9千円弱。朝食をつけると1万1千円ちょい。夕食は別料金でバイキングですが¥2,916(税込み)ですから,総額1泊2食で一人1万4~5千円かかる計算になります。

今回私たちがとったチケットが一人1万円ちょっとですから,チケット料金よりも高くついたことになりますね。

もちろん,全責任はスクートにありますし,予定が狂ってしまってとても困ってしまった方も多いでしょう。

でも,不測の事態に対してこうしたキチンとした対応を取ってくれたスクートに対する株は,個人的には上昇です。

 

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ちなみに,翌日9:00出発予定のフライトは,30分遅れで無事に出発できました。

 

今日もごちそうさまでした。