こんにちは、タイの晩ごはんです。
タイは少しずつ新型コロナの新規感染者数が減少しているとはいえ、それでも1日数千人の規模。それと比較すると、日本は本当に減りましたね。
週末には観光地もにぎわいを取り戻し、「GoToキャンペーン」の再開も噂されています。
しかしいつになるか分からないGoToを尻目に、各地自体がそれぞれ独自の施策をとっています。
今回はその中でも茨城県が行っている「いば旅あんしん割」で、二泊三日のプチ旅行に行ってきました。どれほどお得になるのか、レポートしたいと思います。
いば旅あんしん割は、茨城県内の対象宿泊施設への宿泊旅行を県が割引支援する施策です。
このサービスを利用するための条件は以下の2つ。
私たちは茨城県に住民票を置いていてワクチンも接種済みなので、条件はクリア。今後は県民以外にも拡大する予定だそうです。
割引額は、PCR検査の陰性証明書かワクチン接種票かによって異なります。
- PCR検査:宿泊金額から最大1万円割引+2,000円分の地域クーポン
- ワクチン接種:宿泊金額から最大5,000円割引+2,000円分の地域クーポン
(いずれも一人一泊あたり)
「最大」というのは、宿泊料金に応じてということ。1万円以上の宿泊料金の場合はMAXの1万円で、それ以下の宿泊料金の場合はそれに応じた割引額となります。
いば旅あんしん割を利用するなら、絶対にPCR検査を受けた上での利用がお得。
でもPCRの検査費用はどうするの?という話になりますが、各自治体がPCR検査の補助を行っています。私たちの場合も市の補助を利用して、PCR検査の費用は実質無料となりました(一度支払った後、自治体から戻ってくる)。
そのいば旅あんしん割を利用しての旅行最初の目的地は、大洗(おおあらい)。
最初に訪れたのは地元に愛されているというお蕎麦屋さん、「常陸屋」さんです。
大洗を舞台にしたアニメ「ガルパン」を、街全体でプッシュしています。いや、ガルパンにプッシュされているのか?
個人的に興味があるのはガルパンではなくてお蕎麦なので、そのあたりは申し訳ないですがスルーさせていただきます。
こちらが常陸屋さんのメニュー。
なかなかにリーズナブルです。
セットメニューもありました。
お蕎麦屋さんでは定番のセットメニューですが、やっぱり嬉しい。ここは素直にセットを頼みましょう。
大洗の名物の一つ、しらす丼セット。
こちらは天丼のセットです。
なにはともあれ、まずはお蕎麦から。
常陸秋そばを使っているというこちらのお蕎麦。
常陸蕎麦というのは恥ずかしながら初めていただくのですが、穏やかな香りと新そばらしいフレッシュな風味が十分に味わえます。
個人的には信州そばのような香りが強いガッツリしたお蕎麦がすきなのですが、常陸そばのような上品な味わいも良いものですね。
おそらく削り立てであろう、かつお節の良い香りとしらすの旨味が渾然一体となってたまりません。
天丼は関東らしい、甘辛いタレが食欲を刺激します。
それにしても、常陸屋さんのミニ丼は量が多い!
ミニ丼というよりも、ちょっと小ぶりな丼ものくらいの量で食べごたえがあります。
そしてビックリしたのが、つけ合わせのぬか漬けの美味しさ!
きっと自家製のぬか漬けなのでしょうが、ずっとタイにいた身、日本に一時帰国中も漬物を漬けることなんてできないので袋詰の漬物を食べている口の中にこの漬物を放り込むと、あまりの美味しさに脳がエラーを起こしそうになります。え、漬物ってこんなに美味しかったの?って。
こんなお蕎麦屋さんがご近所にあれば、お漬物で一杯引っ掛けて、〆にもりそばなんていうまるでご隠居のような贅沢もできてしまいますね。
常陸屋さんを後にして次に向かったのが、こちら。
大洗の蔵元、「月の井」さんです。
このように美味しそうなお酒が並んでいますが、嗚呼コロナ。
感染対策として、試飲は中止しているそうです。
蔵元を訪れる最大の楽しみが試飲をして、自分好みのお酒を見つけることなのですが…。
これほど新型コロナウイルスを恨めしく思ったことはないかもしれません。
こちらで購入したのは、左側の「彦市」。
彦市は地元大洗町の契約農家が栽培したという「チヨニシキ」を100%使用した純米酒です。
精米歩合が65%と低いのにも関わらず、飲み口は爽やかで香りも良く、程よい酸味が全体の味を引き締めています。これはかなり自分好みの味。
大洗って港町ということもあるのでしょうが、全国的にも有名な氷見港がある富山県の氷見市に街の雰囲気が似ているんですよね。
そしてその氷見市の蔵元、髙澤酒造さんの「曙」というお酒とこの彦市の味わいも非常に近いものがあるような気がします。
単なる偶然かもしれませんが、面白いですよね。
看板には「丸徳旅館」とありますが、HPにも記載がある通り、部屋のクオリティは民宿レベルです。
トイレも共同。
ただし、窓の外からはバッチリ海が望めます。
お風呂は男子風呂、女子風呂の他に家族風呂もあり、家族風呂(潮騒の湯)は入れ替わり制の完全貸切となります。
お風呂からはさらに絶景がひろがります。トップの写真はこのお風呂から見える景色。
今日この宿にしたのは、別に豪華な部屋を望んだからではありません。
あんこう料理をいただきにきたのです。
こちらが最初から並んでいる、あん肝ととも酢、そしてお刺身の盛り合わせです。
とも酢はゆでたアンコウを肝入りの酢味噌につけて食べる、茨城の郷土料理だそう。
普通、酢味噌は黄色っぽいのですが、肝が入っているので黒っぽいのですね。
あん肝のポン酢和えが美味しいのは言わずもがな。持ち込み料を払って食事会場に持ってきた「彦市」との相性もバッチリです。
丸徳旅館さんの方でも当然ドリンクメニューを用意しているのですが、日本酒の内容がイマイチなのですね…。
お刺身の内容は、マグロ、イカ、タコ、甘海老にヒラメ。普通3品程度なのに5点盛りとは、さすが海のすぐ側という自負でしょうか。非常によろしい。
こちらはあんこうの唐揚げ。
これが食べてビックリの美味しさ!
お魚の唐揚げと言えば、ふぐが一番だと今まで思っていましたが、この唐揚げはふぐを超えるかも。
そしてそのふぐの唐揚げを超えてきたのが、このあん肝のソテー。
バターと醤油に葛でとろみをつけたソースですが、その味たるや!
あん肝と言えば最初の皿にもあったポン酢和えがド定番ですが、このソテーの前には霞んでしまいます。
もうこれね、ほぼフォアグラですよ。
こんな料理があるなら、赤ワインも持ち込めば良かった。とにかく美味でした。
ソースはバター、白ワイン、生クリーム、マヨネーズの正統的なフレンチスタイル。
でも、そこらへんのフレンチレストランで食べるよりも味わいは上かも。
こんな料理が出ると分かっていたら、白ワインも…(以下略)。
丸徳旅館、恐るべし。
そしてこちらがメインのあんこう鍋です。
あんこうと言ったら、やっぱり鍋でしょ。
あんこうの七つ道具とも呼ばれる、各部位がたっぷりと詰め込まれています。
中でもやはり、ヒレと皮の部分が絶品ですね。魚は身よりもアラが美味いという真理は、あんこうでも一緒でした。
ただ、あんこう鍋も最初からセットされて火もついていましたので、ゆっくり味わいたい人は火を止めてしまうのも手かもしれません。
鍋の後の〆は当然、雑炊。その他に茶碗蒸しもあり、食べ切れるのか?という量ですが、どれも美味しかったのでペロリでした。
大満足。
この日はどのくらいお得に泊まれたのか?
PCR検査の陰性証明書を提出すれば、チェックイン時に地域クーポン券がいただけます。
一泊一人あたり2,000円、計4,000円分のクーポン券。
このクーポン券が使える店舗などの詳細は、こちらから確認できます。
気をつけたいのが、有効期限がクーポンを受け取った日を含めて二日間しかないということ。
観光促進のためのキャンペーンなので当然ではありますが、期日を過ぎると使えなくなるのでしっかりと使い切りましょう。
さて、初日の旅費はこのようになりました。
- 丸徳旅館あんこう鍋グルメプラン(フルコース):¥13,800✕2(税込)
- ビール:¥700
- 持ち込み料:¥2,000
- 合計:¥30,300
持ち込み料の2,000円はちょっと高いな~と思いますが(何しろお酒本体より高い)、仕方がない。
ここから、いば旅あんしん割で割り引き。さらに丸徳旅館では飲み物代にもクーポンが使えます。
- PCR検査利用者支援金額:△¥10,000✕2
- 地域応援クーポン利用分:△¥2,000
- 差し引き額計:¥8,300
このように、1人一泊二食13,800円の宿(祝日前価格)に泊まったにも関わらず、一人4,000円ほどで宿泊できました。そしてさらにクーポンがまだ2,000円分残っている。
いば旅あんしん割すごい!
そしてこのいば旅あんしん割、PCR検査の有効期限内(旅行から7日以内の検査が有効)であれば、何泊でも利用できるんです。
というわけで、いば旅あんしん割を利用してさらにもう一泊してきます!
その様子は後編にて。
今日もごちそうさまでした。