こんにちは、タイの晩ごはんです。
久しぶりにDPU(トゥラキット バンディット大学)の近くを通りかかったので、タイヌードルではなく、中華風の麺を食べようと思ってお目当ての店を目指したのですが(DPUは中国人留学生が非常に多いのです)、なんと閉まっている…。お腹がすいている時のこの現象は非常にショッキング。
さてどうしようかと、悲鳴を上げているお腹を抱えて周りを見渡してみると、一件のお店が目に飛び込んできました。
「昆明餐館」とお店の名前が掲げられています。
店名と料理の写真から、こちらが中華料理屋さんであることは明らか。
このお店はDPUの本当に直ぐ側の角にあるお店で、実はこれまでも少し気にはなっていました。
それでも今日までこの日までスルーしていたのは、大学近くにある食堂にしてはほん少し(ほんのちょっとですよ)値段がお高めだから。
それでもそれこそ文字通り「背に腹は代えられぬ」ということで、ドアをくぐってみたのです。
こちらがメニュー。
写真と漢字表記のおかげで、注文に困ることはありません。簡体字ではあっても、タイのローカル食堂で漢字を見るとホッとしますね。
やはり全体的にタイ料理の食堂よりも1~2割ほど高いような気がしますが、注文した料理が運ばれてきてその理由がわかりました。
最初にやってきたのが、「杂酱汤面」。いわゆるスープを張ったジャージャー麺です。
これが、結構なボリュームなんですよ。
タイの食堂はご飯系も麺類も日本人の感覚からすると量が物足りないのですが、こちらの麺は日本のラーメンと同じくらいの量。これなら60B(≒¥210)という値段も納得です。
ひき肉はピリ辛ですが、スープはあっさりとしていて、全体的におとなしめ。ここにテーブルに備えられている各種調味料を加えて、自分好みにアレンジしてきます。この辺は中華というよりもタイ料理っぽい。
麺はタイの米麺でもバミーでもなく、小麦粉の太めの白麺。せっかく中華のお店なのでラーメンっぽいのが食べたいなと思っていましたから、これは嬉しい。
お砂糖を少しと、辛味の調味料をドバドバ入れると、まさに中華✕タイ料理のヌードルを堪能できました。
こちらは、「牛肉飯」80B(≒¥280)。これもご飯がたっぷり。タイの食堂だとご飯を大盛りにしてもらったくらいのボリュームです。
お肉はすじ肉かな?中華料理らしく八角を効かせて煮込んでおり、とても柔らかい。八角が強いとちょっとウワッとなるのですが、こちらのは控えめで食べやすく、とても美味。
ただこちらも中華というよりも、かなりタイ風にアレンジされている印象でした。
日本でも中華料理は日本人向けに大幅にアレンジされており、それが我々を虜にする秘訣となっています。
タイでも同じなんですね。
でもそれができるのは、ベースとなっている中華料理がしっかりしているから。
土台がしっかりしているからこそ、いかようにもアレンジできるのでしょう。
昆明餐館のお料理は特別すごく美味しい!というわけではないけれど、そこそこの値段で安心して食べられて、お腹もいっぱいになる。実はこういうお店は非常に貴重なのです。
こんな感じの店は日本にもあるよな…と考えていたら、そうだ!街の中華屋さんじゃないですか!
タイでも日本でも地元にしっかりと溶け込み、我々のお腹を満たしてくれる。
そんな中華料理の奥深さを、昆明餐館さんで味わったような気がします。
今日もごちそうさまでした。