タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

海外在住者は楽天モバイルを解約すべき?代わりとなるサービスを調査!

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こんにちは、タイの晩ごはんです。

海外からでも、さながら日本にいるような感覚で電話ができる。しかも無料で。という、海外在住者にとってまさに夢のようなサービスを提供していた楽天モバイル

しかし皆さんもご存じの通り、基本料金0円で運用できた楽天モバイルが10月1日からは最低料金1,078円に変更となります。

そこで今回は、日本との通話のために楽天モバイルを契約しているユーザー(自分のような)が、楽天モバイルを解約すべきか?代わりとなるサービスはあるのか?といった点を考えてみたいと思います。

海外在住者にとって楽天モバイルのメリットとは?

この過去記事に詳しく書いてあるのですが、海外在住者が楽天モバイルを利用するメリットを改めてまとめてみましょう。

<海外在住者にとっての楽天モバイルのメリット>

  • 海外からでも日本との通話料金が無料
  • 070~の番号で発信できる
  • フリーダイヤルにも通話可能

(この他にも一時帰国時の通信インフラ(WiFiルーター代わりにも)として利用できるというメリットもあるのですが、今回は割愛します)

楽天モバイルでは「楽天LINK」アプリを使うことによって、海外からでも070~の番号で発信や受信が可能。そのため、電話をかける場合も受ける場合も、海外にいるということをほとんど意識することはありません。

さらに070~番号を持てるということは、海外からでも日本のSMSを受信できるということで、これが地味に便利。本人認証などでSMSの受信が必要なこともあるのですよ。

楽天モバイルならこうした電話サービスが無料というわけで、海外在住者にとっては非常にありがたいサービスだったのです。

ところが、楽天モバイルの基本料金0円が廃止。今後は毎月1,078円となります。

海外在住者にとっては月々の通信容量は関係ありませんから、電話サービス維持のために1,078円を支払う価値はあるのか?という点が、楽天モバイルの継続・解約の判断ポイントとなるでしょう。

楽天モバイルの代替サービス候補①:他社格安シムに乗り換える

では、楽天モバイルに代わるサービスはあるのでしょうか?

真っ先に候補に上がるのが、他社格安シムへの乗り換えです。

楽天モバイルからの乗り換え候補となる通信サービスは、例えば以下のようなもの。

povo
  • 基本料金:0円~
  • 5分以内かけ放題:550円/月
  • かけ放題:1650円/月
LINEMOミニプラン
  • 基本料金:990円~
  • 5分以内かけ放題:550円/月
  • 6ヶ月間基本料分をポイント還元
  • 5分かけ放題1年間無料
HISモバイル
  • 基本料金:290円~
  • 5分以内かけ放題:500円/月
  • かけ放題:1480円/月

これらのサービスは料金面を見ると確かに魅力的ですが、海外在住者の電話サービスという視点で見ると、楽天モバイルの代替サービスとはなりえません。

なぜかというと、これらの格安シムでは海外への通話は国際通話扱いとなるから。

当たり前といえば当たり前なのですが、海外からでも日本と同じ感覚で電話サービスが使える楽天モバイルの良さが際立ちます。

楽天LINKアプリを使って日本から海外の番号にかける場合は従量課金制となりますが、海外から日本への通話は無料となります。また例えば日本の友人が私(楽天モバイル)に電話する場合は070~への発信となりますので、国内通話扱い。料金はその友人の料金プランに準じることになります)

楽天モバイルの代替サービス候補②通話アプリを利用する

シムを乗り換えるのではなく、通話アプリを利用するという方法も考えられます。

例えば…

LINE out

<メリット>

  • LINEアプリが入っていない携帯や、固定電話へも通話が可能
  • 海外から日本へ固定電話なら3円/1分、携帯経は14円/1分で通話可能
  • LINE out Freeなら、広告を見ることによって固定電話なら3分/1回、携帯へは1分/1回、無料で通話できる

<デメリット>

  • Freeが利用できるのは1日5回まで
  • 非通知発信となる
  • フリーダイヤルへの通話は不可
G-Call

<メリット>

  • 携帯への通話料金が8円/30秒
  • 10分かけ放題オプションが770円/月
  • IP電話ではないので通話品質が安定している

<デメリット>

  • 既存の番号に紐付けられるため、そもそも海外での利用に向かない

スマホの通話アプリには、次の2つのパターンが存在します。

  1. IP電話網を利用する:LINE outなど
  2. 通常の電話回線網を利用する:G-Callなど

IP電話網を利用する通話アプリの場合、発信は050~の専用番号を使います(LINE outは専用番号を持たないため非通知発信となります)。海外からでも日本と同じ料金携帯で通話ができるというメリットがある一方で、フリーダイヤルへは通話できません。

「SMARTalk」は050~のIP電話アプリで、基本料金無料、IP電話の通話料金のみで日本と電話できる、イチオシのサービスでした。

しかし残念ながらSMARTalkは現在、新規の受付を停止しています。

 

G-Callなどの通常の電話回線を利用する通話アプリは、日本国内で利用する分には通話料金を大幅に下げることが可能です。しかしそれはつまり、090~などの日本の携帯キャリアと契約していないと利用できないということ。海外で国際ローミングを利用するという手もあるかもしれませんが、それでは高くついてしまうのでアプリを利用する意味がありません。海外での利用はそもそも向いていないのです。

 

海外からでも070~で発信でき、フリーダイヤルへも通話可能という楽天モバイルを上回る通話サービスを見つけることは今のところできていません。

結論:代替サービスが登場するまで楽天モバイルを継続する

2022年9月時点で、海外からでも日本と同じように通話ができるサービスは楽天モバイルをおいて他にありません。

日本への通話の機会がとても少ない、という人は楽天モバイルを解約し、LINE outなどの通話アプリを利用するといいでしょう。

しかしフリーダイヤルを含めて日本との通話が度々ある、または日本帰国時でも使える070番号を維持したいという人は、1,078円かけてでも楽天モバイルを維持するメリットは大きいです。通話料金自体は無料なわけですから。

私もこのくらいの金額は海外生活の必要経費と考えて、代わりとなるサービスが見つかるまでは楽天モバイルを維持する予定です。

 

もし、こんな便利なサービスがあるよ!という方がいらっしゃいましたら、ぜひコメント欄でご教授ください。