こんにちは、麺類大好きタイの晩ごはんです。
タイにもクイッティアを始めとした美味しいヌードルは色々とあるのですが、ラーメンや焼きそば、うどんのような日本の麺料理も食べたくなります。
その時に問題となるのが、コスパ。
バンコクでは幸い、日本の麺を入手するのはそれほど難しくないのですが、どうしても割高になってしまいます。
たとえば、こちら。
タイの業務スーパー、macro(マクロ)では、様々な日本の麺が手に入ります。
焼きそば用の中華麺と、うどんの生麺がそれぞれ150B(≒¥600)。
1食あたり約120円となります。
ちょっと高いですよね。
乾麺だと、もうちょっとお手頃。
600gのうどんで価格は110B(≒¥440)。100gあたり約73円となります。
生麺に比べると安いのですが、それでも日本のおよそ倍の値段…。
まあ、タイで日本の麺を買えるだけ幸せと考えましょう。
タイで作っている中華麺だと、もっと安いものもあります。
真ん中の焼きそば用の麺は500gで48B(≒¥192)。
100gあたり約38円と、ぐっと安くなりました。
これなら気兼ねなく焼きそばも作れますが、生麺なので保存の問題があります。一度に500gも食べられないよ…。
小分けにして冷凍にするという手もあるのですが、それもチト面倒。
こうした問題を解決するのが、こちらです!
我が家がマクロに通う最大の理由、aroのスパゲッティです。
これが3kgで260B(≒¥1,040)。100gあたり約35円と格安!
しかし求めているのは中華麺であって、パスタではありません。
実は、このパスタを中華麺に化けさせる方法があるのです!
きっかけとなったのが、こちら。
堺雅人扮する料理人(海上保安庁の巡視船厨房勤務)が、南極観測隊のために料理を振る舞うというのが大まかなストーリー。
その中でラーメン大好きの「タイチョー」が、夜な夜なラーメンを盗み食いし、麺の備蓄が尽きてしまう。
ラーメンが無いと生きていけない!というタイチョーのために、堺雅人が中華麺の作り方を調べ、小麦粉と水、塩、それにベーキングソーダ(重曹)を加えてラーメンを作るのです。
これを観て、ハタと膝を打ちました。
これ、そのまんまパスタで応用できるんじゃない?
【中華麺とパスタの原材料】
- パスタ:デュラムセモリナ種の小麦粉、水、塩
- 中華麺:小麦粉、水、塩、かん水
小麦粉の種類の違いもあるのですが、それに加えて大きな違いがかん水の存在。
このかん水の働きによって、中華麺独特のムッチリとした、独特のコシの麺に仕上がるのです。
そして実は、かん水と重曹はほぼ同じもの。それもあって、映画の中ではベーキングソーダでラーメンを作っているんですね。
念のためネットで調べてみると、やはり!
大勢の人が重曹を使って、パスタを中華麺に仕立てているではないですか。
というわけで前置きが長くなりましたが、我が家でもパスタで中華麺を作ってみましょう!
まずは深めの鍋にたっぷりとお湯を張ります。
パスタのときには下味をつけるために塩を多目に加えるのですが、中華麺にするときには塩は少量で大丈夫。
ここで、ベーキングソーダの登場です。
タイでもこのように、簡単&安価でベーキングソーダが手に入ります。
このベーキングソーダを大さじ1強、沸騰した鍋に加えると…
このように泡がブクブクと泡立ちますが、慌てずにパスタを投入しましょう。
パスタを茹でていくとこのようにさらに泡立ってくるので、つど火の強さを調整してください。さし水は使わずに、吹きこぼさずに沸騰を続けるくらいの火加減を保ちましょう。
中華麺にするのにアルデンテは不要のため、指定の茹で時間の1~2分プラスを目安にパスタを茹であげます。
茹で上がったパスタはベーキングソーダの影響でぬめりがあるため、流水でしっかり洗い流しましょう。
こちらが、茹で上がったパスタ。
写真ではちょっと伝わりにくいのですが、麺が黄色くなっていて、まさに中華麺のよう。
この中華麺風パスタで作ったソース焼きそばが、こちら。
紅しょうがたっぷり乗せが、我が家のスタイルです。
作り方は、普通の焼きそばと全く変わりません。
麺はこのように、ムッチリと仕上がっています。
食べてみるとしっかりとしたコシがあって、言われないとこれがパスタだなんてとても思えない。
正真正銘、日本の焼きそばです。
麺の太さも、焼きそばにちょうどいい。
もうちょっと細い麺が好みという方やラーメンに使うには、細麺のパスタであるカッペリーニなどを使うと良いでしょう。
我が家はこの中華麺風パスタを、うどん代わりにも用いています。
うどんは中華麺のようにかん水を使わず水と塩だけでこねるのですが、このコシの強い中華麺風パスタで、うどんも再現できるのです。
茹で上がった中華麺風パスタに好みのトッピングを乗せて、めんつゆをかけただけのおろしうどん。
ベーキングソーダのおかげでムチムチ、コシの強くなったパスタがまるで細めのうどんのように美味しくいただけます。
パスタのツルツルとしていて、プツンと噛みごたえの良い食感が、いい感じでうどんを再現しているように思えます。
もちろん、温かいうどんにしても美味しくいただけます。
日本ではパスタを中華麺やうどん風にする必要は全くないのですが、海外では事情が全く異なります。
タイのように日本の麺こそ入手できるものの、ちょっと割高という場合や、そもそも日本の麺なんて手に入らない!とお嘆きの方は、ぜひベーキングソーダ+パスタを使った中華麺やうどんをお試しください。
今日もごちそうさまでした。