タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

マニラ・セブ旅行@フィリピン料理って美味しいの?

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こんにちは、日本に住んでいたときにはフィリピン料理を食べる機会が色々とあったタイの晩ごはんです。

前回、リエントリーパーミットを申請した私たちが向かったのは、バンコクから飛行機で3時間半。たくさんの島からなる国・フィリピンです。

フィリピン料理といえばアドボやパンシット、シニガン、シシック、レッチョンなどが代表的ですが、タイ料理と違って日本ではかなりマイナーなジャンル。フィリピン料理は一度も食べたことがない、という人も少なくないかもしれません。

そこで今回は、マニラ~セブでいただいたフィリピン料理をいくつかご紹介しましょう。

 

旅行先では観光客用のレストランなどではなく、なるべく現地の人が食べているローカル料理を目指す私たち夫婦が、マニラについてまず最初に頂いたのがこちら。

 

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フィリピンの国民的ファーストフードのジョリビーです。

ジョリビーはフィリピン人にとってのソウル・フードとも言うべき大切な存在。

何しろフィリピンはジョリビーの存在のために、マクドナルドが世界で唯一シェアNo.1を取れていない国。それほどフィリピン人から愛されているんですね。

 

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こちらがそのジョリビーのスーパーミールセット。

ご飯にフライドチキン、スパゲッティとハンバーグがセットになったパッケージングです。

ハンバーガーこそありませんが、ジョリビーの全てが詰まったセットと言っても過言ではないでしょう。

なにしろこのジョリビーハンバーガーを頼む人はほとんど無く、チキンとご飯のセットもしくはチキンとスパゲッティのセットがスタンダードなんだとか。

特にフライドチキンはジョリビーが一番!と断言するフィリピン人も多く、いただいてみるとなるほど。皮はパリパリのクリスピーで肉はしっとりとしていて美味しい。そしてこのチキンに欠かせないというグレイビーソースをつけると、さらに美味しさもワンランク・アップ。

スパゲッティは甘くてやわやわで、まるで小学校の給食のソフト麺のようですが、この甘くて柔らかいスパゲッティがフィリピン人の心を鷲掴みにして離しません。イタリア人に一度食べさせて、感想を聞いてみたいですね。

ハンバーグもグレイビーソースに浸されていて、まぁこんなもんかな?という感じの味ですが、このセットで150ペソ(≒¥320)ですから、お安いですよね。あ、ちなみにドリンクもセットになっています。

 

続いていただいたのがこちら。

 

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ホテルの近くのテイクアウト専門店で売られていた豚の串焼きと、ポークチャップ。

串焼きは一本27ペソ(≒¥57)、ポークチャップは50ペソ(≒¥107)でした。

このお店は適当に歩いていて見つけたんですが、地元の人が列をなしていてなかなかの人気店のよう。

期待して食べてみたんですが、串焼きの方は味付けはともかく、ちょっと固くて残念。ポークチャップもグレイビーソースの味で食べるような感じでした。

これなら、タイの屋台の串焼きと豚のBBQを食べたほうが美味しいかな。

 

気を取り直して、こちら。

 

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別の路面店の道端で焼いていた豚の串焼き。

一本60~70円だったと思うのですが、これが文句なしの美味しさ!

お肉はしっとりと柔らかく、ちょっと甘めのタレはご飯にもビールにも最高!

やっぱり、一度食べただけでタイの屋台と比べて結論づけちゃいかんですね。

 

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少年が何度も何度もタレを重ねづけしながら、炭火で焼いてくれました。

美味しかったぞ、少年。でもあらかじめ火を通しておいて、仕上げにパッと炙るようにしてくれると、路上でおじさんは15分以上も待たなくてすんだかな。

 

ドンドンいきましょう。

 

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こちらはフードコートで購入した、韓国風海苔巻きと、豚肉のアドボ、そして豆腐と野菜の炒めもの、その名もズバリ「TOFU」です。

アドボは日本で言う肉じゃがのような家庭料理で、これを嫌いというフィリピン人はまず存在しない。

お酢をしっかりときかせたアドボはビールにも合いますが、味も濃い目なのでご飯と一緒にいただくのがマスト。

フィリピン料理は基本、少しのおかずで大量のご飯を食べるようになっているため、全体的に味付けもしっかりしているんですよね。

ちなみに、こちらがフィリピンのフードコートの様子。

 

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タイのフードコートのように美味しそうな料理が並んでいて目移りしてしまいます。

一品100ペソ(≒¥210)程度ととてもリーズナブルなのもタイと一緒ですね。

 

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こちらは豚スペアリブのアドボ。

トロトロに煮込まれたお肉がとても美味。

フィリピンの醤油、トヨは日本人にも受け入れやすい味ですが、甘さと一緒に酸っぱさが伝わってくるこのソースは、やはりフィリピン料理独特の味わい。

 

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こちらもフィリピンを代表する料理のカルデレータ。

牛肉や山羊肉などのヴァージョンがありますが、これは牛肉のカルデレータですね。

トマトソースで煮込まれたカルデレータは、もうほぼビーフシチューのような贅沢な味わい。

ご飯でもいいんですが、できればバケットで食べたかった一皿です。

 

そしてフィリピンを代表する料理と言えば、なんと言ってもこちら。

 

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レッチョン・バーボイ(豚の丸焼き)です。

フィリピンではお祝い事などの特別なときにいただく、思い入れの強い料理なんだとか。

小分けになって売られているレッチョンを街なかでも見かけることはできますが、やっぱりこの丸焼きの姿がインパクト大ですよね。

特製のソースをつけていただくと、あっさりと上品なお肉の味と、パリパリの皮がとにかく最高!

フィリピンを訪れたら、ぜひ食べたい一品です。

 

フィリピンでジョリビーと並ぶ大人気のチェーン店で、今回初めて伺ったのがこちら。

 

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「マンイナサル」です。

マンイナサルの看板メニューは鶏肉のBBQで、何しろチェーン店でこの規模の店舗にも関わらず、炭火で焼き上げているという驚きのレストランですが、それ以上にビックリすることが。

その前にこちらが、マンイナサルのチキンBBQとご飯のセット。

 

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鶏肉はレッグと胸肉から選べますが、こちらは鶏レッグのスパイシー。

卓上にあるトヨにお酢、そしてフィリピンのライムのようなカラマンシーを絞って仕上げたタレにつけていただきます。カラマンシーはタイで言うところのマナオのようなものですね。

野菜っ気が0なのがフィリピンらしいですが、炭火でじっくり焼き上げた鶏肉はしっとりジューシーでタレとの相性もバッチリ。

お米はパサパサしているので、同じく卓上にある鶏油をまぶしてしっとりさせるのがポイントのようです。

マンイナサルのチキンプレートはフォークとスプーンではなく、素手で食べるのがおすすめのようで、周りを見渡すとたしかにみんな手でお肉をちぎり、ご飯も一口サイズにまとめて食べています。

インドカレーもそうですが、素手で食べると触感もプラスされるのでさらに美味しく感じますよね。

そしてこのマンイナサルの一番のビックリポイントが、ご飯が食べ放題だということ。

店内を観察していると、大きなご飯の容器を小脇に抱えた店員が、ご飯のおかわりをサーブするために歩き回っています。

ご飯にチキン、そしてドリンクのセットで115ペソ(≒¥250)。このお値段でご飯がおかわり仕放題でお腹もいっぱいになれるわけですから、そりゃ人気も出るはずです。

 

マンイナサルではこちらも人気だと言うので、デザートでいただきました。

 

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ハロハロです。

日本でハロハロと言えばミニストップの定番スイーツですが、オリジナルはもちろん、ここフィリピン。

かき氷のベースの上に練乳やナタデココ、フルーツ、ゼリー、ウベアイスなど様々なトッピングがハロハロ(混ぜ混ぜ)になっています。

ぜひ一度、フィリピンで本場のハロハロを召し上がってみてください。

 

同じ東南アジアでご飯が主食ではあっても、タイとは全く食文化の異なるフィリピン。

フィリピン料理にポジティブなイメージを持っていない人も、そもそもフィリピン料理を知らない人でも、一度食べるとこれまで知らなかった食の世界が拓けるかもしれません。

特にセブは日本からも人気の観光地ですので、ありきたりの料理だけではなく、ぜひ現地のローカル料理をいただいて、フィリピン・ワールドに浸ってみるのはどうでしょうか?

 

今日もごちそう様でした。