タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

今さら聞けないバンコクのフードコート利用方法まとめ

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(暑さにグロッキーの猫。ちゃんと生きてます)

 

こんにちは,タイの晩ごはんです。

これまで何度かバンコクの庶民グルメの最前線,ショッピングモール内のフードコートで頂いたご飯についてお伝えしましたが,肝心のフードコートの利用方法についてきちんと書いていなかったことに気が付きました。

知らずに行くと戸惑うこともあると思うので,改めてお伝えします。

 バンコクに数多く存在するショッピングモール。

その数は年々増えていて,どこのモールも観光客や地元のタイ人で賑わっています。

もちろんモールによってその特色やコンセプト,ショップなどは異なるのですが,例外なく存在するのがフードコートです。

簡単に言うと食堂ですが,食に対するウェイトが非常に重いタイのことですから,食堂と言ってバカには出来ません。

タイのローカルの食事だけではなく,日本を含むアジアや各国の料理が安く,手早く,そして美味しく頂けるとあって,いつ訪れても誰かが何かを美味しく食べています。

何しろフードコートの内容いかんでそのモールの集客数自体も大きく変わると言いますから,単なる食堂というよりも,タイの食文化をリードする重要な拠点と言っても過言は無いでしょう。

バンコクに来たら観光や買い物のついでにぜひ一度は訪れて欲しいフードコートですが,利用には最低限の知識が必要です。

とは言っても難しいことは何もありません。

基本的な幾つかの点を押さえていただければ,誰でもフードコートを楽しむことが出来ます。

 

覚えておきたいタイのフードコートの利用方法

まず一番大事な点ですが,大抵のフードコートでは現金が使えません。

私たちが新婚旅行でタイを初めて訪れた時にもそのことを知らず,しかも当時は詳しい情報もなかったので,とても戸惑いました。

タイのフードコートでは現金のかわりにキャッシュカードを使います。

 

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ここがカードの引き換え場所。大抵はフードコートに入ってすぐの所にあるはずです。

キャッシュカードといっても,もちろん銀行で使うカードのことではありません。

ここで現金とカードを交換(チャージ)して,そのカードで決済するわけです。

 

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これがそのキャッシュカード。

希望する分の金額をチャージすることができますが,1枚100B(≒¥320)が基本です。カウンターのお姉さんに100Bを渡せばすぐにこのカードを渡してくれます。

食べたい食事が決まったら,このカードをお店の人に渡して下さい。いくら使ったか,どれだけ残っているかこうしてレシートで分かるようになっています。

上のレシートで言うと,55B使って残り45B残っているわけですね。

残った分は帰りに同じ場所でカードを返せばきちんと現金で戻ってくるのでご安心を。

 

ではカードを握りしめてフードコートに突入しましょう。

初めてのフードコートではとにかく店の多さと料理の種類の豊富さにビックリすると思います。

一通り端から端までテナントを眺めて,どんな料理があるのか確認してください。

どれもこれも美味しそうで,何を食べたら良いか分からなくなると思います。

まさに食のラビリンス。

 

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ほとんどのお店はメニューをタイ語と英語で併記してていて,しかも英語は料理の説明を兼ねている(例えばトムヤムスープと卵焼き乗せご飯の場合は"SPCY SOUP+OMELETTE"という具合)のでそんなに心配は無いと思いますが,中にはタイ語オンリーの硬派なお店も存在します。

ただ,そうしたお店でも上にあるように料理の写真を掲げていることが多いので,その料理の写真を指差して注文すれば大丈夫。

 

料理を注文するとすぐに出来上がった料理が目の前に現れると思いますが,自分の席に戻る前に,目の前をもう一度確認してください。

 

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タイ料理の醍醐味の一つが色々な調味料を使って自分好みの味に仕上げること。

基本の調味料は砂糖,酢,ナンプラーに粉唐辛子ですが,中にはこうやって一見しただけでは分からない調味料を置いてある店もあります。

タイ料理に慣れた人ならその場で適量を迷わずに入れることも出来ますが,中々そうはいかないと思います。そばにある小鉢に少しずつ入れて,テーブルで色々試してみてください。きっと楽しいと思いますよ。

 

もう一つ大事なことはお箸やスプーンなどの食器についてです。

 

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お箸やスプーンは必要な物をセルフサービスで持って行きます。

左側に張ってあるのはお湯です。

このお湯を使って煮沸消毒するわけです。

バンコクはアジアの中では比較的衛生的な都市ですが,念のためこうやって消毒すると安心ですね。

ちなみにタイにおける食器の基本的な使い方は,右手にスプーン,左手にフォークです。

スプーンはご飯やスープを食べるだけではなく,ナイフの代わりとしても使います。

あ,それと大事な点として,タイでは麺類をすすって食べるのはNGです。

お蕎麦やラーメンはすする音も味の内ですが,タイではそうはいきません。皆さん一口分の麺をスプーンやレンゲによそって,それを口に運びます。

日本人にはちょっと食べなれないやりかたですが,やはりその国の食文化を尊重するためにも,現地のマナーを守っていきたいですね。

 

いかがですか?

幾つかの点を知識として押さえておけば,難しいことは何もないと思います。

一食あたり50B(≒¥160)前後と安く,そして美味しい料理が食べられるバンコクのフードコート。ぜひ利用してください。

 

ちなみにこの日の私たちのフードコートでの食事はこちら。

 

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これはベトナム麺フォー。

日本と同じようにバンコクでもフォーは大人気で,色々なところで食べられます。

ここのフォーは太麺で食べごたえもあり,鶏出汁のスープはあっさりしていて酸味と旨みがガッチリとタッグを組んでいます。

先程の調味料の中から粉唐辛子を入れてみました。うん,やっぱり色々ちょい足しするとさらに美味しくなりますよ。

 

もう一品はご飯物を,と思ってフォーを注文している間に横に目を向けると…

 

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こちらもタイでは定番の料理,カオカームー(豚足煮込みご飯)。

飴色になるまで煮込まれた豚足が大鍋から姿を見せています。

こんなものを見せられたら頼まずにはいられませんね。

 

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こちらが出来上がったカオカームー。

ご飯を追加してもらいました。

これで55B≒¥176(カオカームー50B,追加ご飯5B)です。

八角を効かせた豚足はプルプルの食感で,味もしっかりしているのでご飯を追加してもペロリと食べられちゃいます。

この煮汁の染みたご飯がまた美味しいんですよね~。

調味料も色々追加して,美味しく頂きました。

 

二人で美味しくお腹いっぱい食べて,合わせて95B(≒¥304)ですから,本当に安いですよね。

バンコクのフードコート,ぜひ皆さんもお試しください!

 

今日もごちそうさまでした。