こんにちは,ワインのボトルは断然スクリューキャップよりもコルク派の,タイの晩ごはんです。
スクリューキャップは簡単に開けられて楽でいいんですけどね。やっぱりワインを飲む時にはコルクをキュッと開けた方が気分が盛り上がりませんか?
ちなみにコルクはソムリエナイフで開けるのが実は一番簡単です。
一家に一本ソムリエナイフ。
さて,今日のバンコクは一日空が曇っていて,時折激しい雨が打ち付けていました。
タイのニュースを見ていない(見ても理解できない)のでよく分からないんですが,バンコクは早くも雨季に突入したんでしょうか?
そもそも日本の梅雨入り宣言のようにタイでも雨季入り宣言みたいなのはあるんでしょうか?
謎です。
謎といえばタイのワインです。
実は先日書いた
この記事が多方面で好評で,やっぱりワインに対する関心は高いかもしれません。
しかもこれまで私たちにあまり馴染みのないタイのワインですからね。
例えば上の記事でも書きましたが,タイ産のワインにも関わらずラベル裏に”FRANCE”と書いてあったりと,分からないことだらけです。
そんなタイのワインを今回また試す機会があったのでご報告です。
謎多きLakeside Wineryのワイン,LakeVille。
今回購入したワインはこちら。
近所のご当地スーパー,テスコ・ロータスで見かけた『Lakeville』というワイン。
ラベルには生産者の『Lakeside Winery』の文字も確認できました。
前回初めて飲んだタイワインが299B(≒¥956)と,タイで購入できるワインとしてはとてもリーズナブルなものでしたが,今回のワインはそれよりさらに安い159B(≒¥508)。約半額。安いですね~。
ただこのワイン,ネットで色々調べたんですが,ほとんど情報がないんですよね。
英語のサイトもダメ。
タイ語のサイトだとワイナリー公式のHPがあるのかもしれませんが,探しきれませんでした。
仕方がないのでラベルから色々詮索してみましょう。
まずはこちら。
上の写真のワインよりもワンランク上の199B(≒¥637)のボトルです。
うーん,これじゃあほとんど何も分かりませんね。
ブドウ品種やヴィンテージ(生産年)も不明です。
ただ『RESERVE』と書いてあるので,このワイナリーの自慢の一本ということなんでしょうね。
ボトルの形状から読み取れることは,いかり肩のボトルのため,タンニンが強くてしっかりとしたボディのワインではないか,ということ。
後でも出ますが,ワインのボトルは大きく分けてこのいかり肩のものと,なで肩の2つのタイプがあります。
それによってワインの性格がある程度見分けられて,いかり肩のボトルは男性的なしっかりとした味わいのワイン。フランスワインで言うとボルドーなどが代表格です。
一方,なで肩タイプは渋みが少なく繊細な,女性的なワインと言えます。ブルゴーニュのワインなどはほとんどこのなで肩のボトルですね。
では,実際にいただいてみましょう。
色合いはやや枯れたれんが色。
匂いをかぐと若干スパイシーな中にぶどうの甘酸っぱい香りが漂います。
お味は…
若干酸味が強い。
タンニンも弱めで渋みはあまりありません。
ボディも細めで軽い印象です。
う~ん,決して不味いわけではないんですが,お値段なりといったところですね。
前回いただいた『Knight Black Hose』の方がハッキリと味は上。
問題はこの味が本来のクオリティなのか,保存状態によるものか,といった点ですね。
というのも,続いてこちら。
上の159Bの左側のワインですね。
ボトルは先程のワインとは対照的ななで肩タイプ。
それはいいんですが,”HERBAL WINE"の文字が気になります。
通常はハーブワインということですが,使われているハーブの表示はどこにもありません。
"BLACK RHIZOMES RED WINE”というのは単なるこのワインの名称でしょうね。
地下茎(Rhizome)のワインって意味不明ですから。
最初のワインが『Lakeville "RESERVE"』,そしてこちらが『Lakeville "BLACK RHIZOMES RED WINE”』ということですね,多分。
他には”East State"の文字の他にはこちらにもブドウ品種などの手がかりはありません。
実際に飲んでみるしかないですね。
でもその前に本日の晩ごはん。
今日は本当にワインを飲むための料理になりました。
チーズの盛り合わせと,サラダと豚スペアリブの煮付け。
スペアリブは塊のまま両面を強火で焼いて,焦げ目がついたらワイン,砂糖(できればはちみつ),醤油,おろしニンニク,ケチャップ,マスタードを入れたら蓋をして,中火の弱火で煮付けたら完成です。
簡単に出来る割には豪勢で,ワインにもぴったりですよ。
では,いただいてみましょう。
見た目は『RESERVE』よりもさらに枯れた色合い。
スミレやはちみつを思わせる,繊細な香りがしますがちょっと酸味が強め。
口にしてみるとやっぱり酸っぱい!
『RESERVE』よりも酸味が強く,渋みはほとんどありません。
適度な酸味はボディをしっかり支える重要な要素ですが,これでは酸っぱすぎます。
よくよく味わうと,酸味の向こう側にブルゴーニュのワインのような甘い果実感とスパイシーさが感じられますが,この酸味が台無しにしています。
もったいない。
でも,この酸味が『RESERVE』と同じような酸味なんですよね。
さらに言うと,前回いただいた『Knight Black Hose』にも通じる酸っぱさ。
ワイン本来の酸味というよりも,保管が悪くて酸化してしまったような味なんです。
何しろ常夏のタイですから,ちょっと保存状態が悪いとすぐにワインがだめになってしまう可能性があります。
しかも地元のスーパーではワインの取扱に気をつけている感じも見受けられませんしね。
状態のいいものを飲んでみないときちんとした評価は出来ないんですが,セラーを設置しているようなきちんとしたワインショップにはタイワイン置いていないんですよ。
うーん,今日はちょっと残念でしたね。
美味しいのも,それほどでないもの含めてワインの味わいですが,管理が悪くて味わいが変わってしまったのであればひたすら残念です。
今後はちょっとそのあたりも気にして購入しなければいけませんね。
あ,ちなみにやっぱりハーブの香りはしませんでした。
どうなっているんでしょうか?タイワインのラベル表記。
色々な意味で謎が深まるばかりのタイワイン。
今日は残念な結果になってしまいましたが,タイワインを極めるのはまだまだこれから。
これからもタイのワインを味わっていきますよ!
今日もごちそうさまでした。