(タイ国営鉄道)
こんにちは,ここのところちょっとバタバタしておりまして,ブログの更新がすっかり滞ってしまいました。タイの晩ごはんです。
先日初めて バンコクの水上バス を利用したのに続き,今回はタイの国有鉄道(国鉄)に乗車する機会がありました。
乗車したのはMRTベチャブリ駅近くから,パヤタイ駅まで。
この日はBTSアソーク駅付近からアソーク通りを北上し,新ペッチャブリー通り付近までたどり着きました。
さて,ここからパヤタイ付近までどうやって戻ろうか?とGoogle Mapを検索してみると,見慣れない経路が表示されました。
バンコク市内を走る主な鉄道網はエアポート・リンク,BTS(高架鉄道)とMRT(地下鉄),そしてこのタイ国鉄です。
タイ国鉄はタイ全土を東西南北に走る文字通りの大動脈。
全長は4,041kmで東南アジア最大の鉄道ということですが,何しろ遅延・事故は当たり前で,タイ国内でも最も効率の悪い移動手段という悪評をこれまで聞いていましたので,利用することはありませんでした。
が,なんとこの日はまさに駅の近くまできた絶妙のタイミングで踏切が鳴り出したので,初めてのタイ国鉄を体験です。
これが駅?という感じの質素な駅。知らないと素通りしてしまいそうですね。
上を走るのは,パヤタイ駅からスワンナプーム空港を結ぶエアポート・リンク。この近辺は国鉄とエアポート・リンクが並走しているのも,普段国鉄を利用しない理由の一つです。
踏切が鳴ってしばらくした後,タイ国鉄の車両がゆっくりとやってきました。
タイ国鉄の車両はBTSやMRTとは違ってゆったりとした走行スピードのため,踏切が鳴った時点で乗車するかどうかを判断することができるんですね。
車内はこんな感じ。
非常にレトロな雰囲気ですが,天井は高く,車内にも南国独特ののんびりした雰囲気が漂っていて,印象は決して悪くはありません。
普段からこの国鉄を利用している同乗者によると,朝夕のラッシュ時には乗客がごった返していて,とてもこんなゆったりとした感じではないそうです。
時間通りに来ることの方が少ないとも言われているタイ国鉄で,そんなに乗客がいるの?と思ったのですが,その理由は程なく判明します。
先ほどの駅の様子を見ると分かると思いますが,駅には乗車券の販売機なんてもちろんありません。
バンコクのバスのように車掌さんがやって来るのかな?と思って待っていたんですが,その車掌さんが来る気配もありません。
なんとこのタイ国鉄,無料で利用することが出来るんです!
もちろん全てが無料というわけではなく,バンコク駅などの主要駅から出発する地方行きの便はチケットを購入しなければ乗車できませんし,今回乗車したような無人駅から乗り込んでも,やはり車掌さんがやってきて運賃を徴収することもあるそうです。
しかし,市内の近距離を利用するだけならば今回のように料金が請求されることもあまりなく,支払ったとしてもたったの2B(≒¥6.4)なんだとか。
う~む,さすがタイの国鉄。しかしそれでいいのか?
まぁ,向こうが料金を請求しないというのであれば,ありがたく利用させて頂くまでですね。
窓外に目を向けると,ゆったりとしたスピードのおかげで,バンコクの町並みがゆっくりと流れていきます。
まさにリアル「世界の車窓から」。
ローカル気分はまさに最高潮で,この気分を味わうだけでも一度はタイ国鉄を利用する価値はありますね。
スピードは出ないとは言ってもさすが列車。アッという間にパヤタイ駅に到着です(そもそもの距離が短いのもありますが)。
タイに観光で来る場合には中々乗る機会もないかもしれませんが,ローカル郷愁ただようタイ国鉄,ぜひ一度利用してみてください。
では,本日の晩ごはんです。
今晩のメニューは鳥手羽のコーラ煮と春雨の炒め物,玉子サラダです。
タイでは鶏手羽は手羽先と手羽元が一緒になった状態で売られているので,まずそれを2つに切り分けます。
鶏肉に塩コショウし,小麦粉を軽くはたいたら,フライパンで皮目から焼いていきます。火は中火の強め。両面に程よく焦げ目がついたら,ヒタヒタになるほどのコーラを注ぎ,醤油を大さじ4~5程投入します。味付けはこれだけ。簡単ですね。最初のうちはアクが出てくるのでそれを除いたら,落し蓋をして中火の弱火で煮ていきます。煮汁が煮詰まってきたら完成。
火を入れることでコーラの甘みが程よく残り,スパイスのような香りと醤油のコクが食欲を引き出します。
コーラの酵素の働きで肉自体も柔らかくなるので,鶏手羽以外にも豚肉のブロック肉を煮込むのにもオススメ。ゆで卵と一緒に煮れば,簡単で美味しく煮豚が出来ちゃいます。
コーラは世界中どこにでもあるので,海外で日本の調味料が手に入りづらい時にも便利ですよね。
こちらは春雨の炒め物。
タイでも春雨はよく食べられます。
フライパンに油と潰したニンニクを入れ,弱火でニンニクの香りを引き出したら,豚ひき肉と白菜を炒めます。火が通ったら水大さじ2,酒大さじ2,鶏がらスープの素大さじ1,砂糖大さじ1,ナンプラー大さじ1,シーズニングソース 大さじ1,こしょう適量で味付け。日本で作る場合はナンプラーは醤油,シーズニングソースの代わりにオイスターソースを使ってください。戻した春雨を加えて軽く炒めたら,溶き卵を回しかけて蓋をし,軽く蒸します。玉子にも程よく熱が通ったら完成です。
これも簡単に出来る一品ですが,白いご飯にもビールにもよく合うんですよこれが!
上品に仕上げるよりも,ちょっと濃い目の味付けにするのがポイントです。
実はタイのおかず屋さんでも良く売られている春雨の炒め物。日本人もタイ人も嫌いな人はいないですよね。
運が良ければ無料でローカル気分が満喫できるタイ国鉄。
思っていたよりも全然良かったので,今度はこの国鉄を利用してチェンマイやウドンタニあたりまで足を伸ばしてみたいですね。
今日もごちそうさまでした。