(我が家のベランダにとまった小鳥)
こんにちは、タイの晩ごはんです。
タイはまだ雨季が続いていますが、バンコクはそれほど雨が降るわけでもなく、曇り空でわりと涼しい日が続いています。
タイで困るのは天気予報なんですよね。日本の天気予報は優秀で信頼できますが、タイの天気予報はとにかく当たらない!最近はすっかり天気予報を見るのを諦めて、空模様を眺めながら傘を持っていくかどうか判断しています。
日本での一時帰国を終えてバンコクに戻ってきましたが、これを機にタイでの料理のレパートリーを少し広げたいと考えていました。
その筆頭がシーフード。
タイでは鶏肉と豚肉が安くて美味しいこと、そしてシーフードの鮮度がイマイチのように感じるため、これまで海鮮料理には手を出してこなかったんですよね~。
もちろん日本では違います。
アジをいただいては3枚におろしてタタキにしたり、天ぷらやフライ、ムニエルなんかをよく作っていました。
体のことを考えてもやっぱりタイでもシーフードを食べたほうがいい!というわけで、近所のテスコへ。
目に入ったのがこれです。
まごうことなきタコですね~。
生のタコなのでおそらくはタイ近郊の海であがったものでしょう。
気になる臭いもそれほどでもありません。
タコは日本でもよく食べていた大好物。写真一番手前の足2本を買ってみました。38B(≒¥130)。思ったよりも安いですね。
それともう一つ、作ってみたい料理があります。
それはパッタイ。
パッタイはタイ風の焼きそばで、屋台やフードコートの定番料理。うちの嫁の大好物なんですね。
そのパッタイを家で作れないかということでスーパーの中を見てみると…
ありました、タイの米麺クイッティアオです。
クイッティアオには太さなどによって種類があって、パッタイに使うのは平麺タイプのセンレック。ここに並んでいるのは半生タイプのクイッティアオで、500gで25B(≒¥85)でした。
そしてもう一つ、パッタイ作りに欠かせないものがあります。
それがこちら。
パッタイペーストです。
ラベルにもちゃんとタイ語でผัดไทย(パッタイ)と書いてあります。
パッタイのผัด(パッ)は炒める、ไทย(タイ)はタイ王国のことですから、文字通りタイを代表する麺料理ですね。
パッタイの独特の甘酸っぱい味わいは、タマリンドーという梅干しっぽい酸味を持つ果実と、ココナッツシュガーとで醸し出されますが、このペーストを使えば手軽にパッタイが作れます。屋台でもほぼほぼこのようなペーストを使ってますね。
では調理開始です。
タコは塩でよく揉み洗いして汚れを落とした後、何度も水ですすいで塩分を抜きます。
フライパンににんにくと唐辛子、油を入れたら弱火で香りを引き出します。
にんにくの香りが立ってきたらぶつ切りにしたタコを投入し、強火で炒めながら塩・コショウ、ナンプラーと隠し味の砂糖で味付け。日本ではナンプラーの代わりにバルサミコソースをよく使っていました。美味しいんですよ、タコとバルサミコソース。
パッタイは熱したフライパンにたっぷり目の油でまず溶き卵をザッと炒めます。卵が半熟になったらお湯でサッと戻したセンレックを入れ、お好みの野菜(今回はキャベツと人参)と一緒に炒めていきます。
パッタイペーストをお酒とナンプラーで伸ばした調味液を注ぎ入れ、さらに軽く炒めたら完成。
感覚としては本当にソース焼きそばを作っている感じ。ソースの変わりにパッタイペーストを使っただけですもんね。
そして出来上がったこちらが本日の晩ごはん。
タコはたっぷりのトマトと一緒に軽く似てイタリア風にしてみました。
タコの旨味とトマトの酸味が食欲をかき立てます。
タコにあまり火を入れすぎないのがポイントでしょうか。
そしてこちらがパッタイ。
本当は具にエビを使い、砕いたピーナッツを仕上げにふるんですが、今回はエビ抜き、ピーナッツの代わりにゴマを使いました。
素人でもそれなりの仕上がりになるところはさすがのパッタイペースト。
米麺独特のツルッとしてモッチリな食感が美味しいですね。
辛いタイ料理は苦手だけど、パッタイは好きという日本人もとても多いです。
日本でもアマゾンなどでパッタイペーストとセンレックを購入できるので、久々にタイを思い出してパッタイを食べてみたいな~。という方でも家で手軽に作れますよ。
タイで初めてのタコ&パッタイ調理でしたが、それなりに美味しくできたと思います。
せっかくタイにいるんですから、これからもタイの色々な食材を使って料理の幅を広げていきたいですね。
今日もごちそうさまでした。