タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

バンコク地元スーパーの食材で肉じゃがはつくれるか

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TESCO店内)

 

こんにちは、タイの晩ごはんです。

もうすぐ9月だというのに、日本はまだまだ40℃近い猛暑が続いているようですが、お元気でしょうか?

残暑見舞い申し上げます。

こちらタイは雨季で日中の最高気温が30℃前後と、日本の真夏よりも過ごしやすいくらいですが、海外の地で食べたくなるのはやはり和食。

日本の家庭料理のど真ん中である「肉じゃが」を果たしてタイでは作ることができるのでしょうか?

 答えはもちろん「できます」。

バンコクには日系の「フジスーパー」を始めとして、日本の食材や調味料を扱っている店も多いので、欲しいものは何でも手に入ります。

ただ、そういうところで日本のものをそのまま買おうとすると結構なお値段がするんですよね。

日本からの輸送費だけではなく関税などもかかりますから、下手すると日本で買うよりも高くなっちゃう。

日本よりも物価の安いタイで、何もそこまでして日本のものにこだわらなくてもなぁ。

というわけで、今回のお題は『バンコクの地元スーパーの食材をつかって肉じゃがは作れるか?』です。

 

早速やってきたのは我が家の近所のスーパーでいつもお世話になっている「TESCO」。

TESCOはBig Cとならぶタイの2大スーパーチェーンで、現地の人が普通に買い物に来る地元のスーパーです。

このTESCOで肉じゃがの材料は調達できるでしょうか?

 

肉じゃがにまず必要なのはなんといってもお肉。

ところが、タイ人は牛肉をあまり食べないため、地元のスーパーでは牛バラ肉などはあまり手に入りません。

そこで今回は豚肉にしてみました。

日本でも普通に豚肉で肉じゃがを作る地域や家庭もあるので構わないですよね?

目をつけたのがこちら。

 

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豚スペアリブのかたまり。いわゆるカルビですね。

お肉はやっぱり骨周りが一番美味しいですよね。我が家でもよく使っている食材です。

キロ130B(≒¥442)のお肉を250gほど購入して約110円。安い!

 

お肉のあとはお野菜ということで野菜コーナーへ。

肉じゃがに必要なじゃがいも、玉ねぎ、人参はタイでもよく使われる食材なので、普通に購入できます。

今回購入したじゃがいも大玉6つで35B(≒¥120)、玉ねぎ4玉24B(≒¥82)、人参が一本で6B(≒¥20)でした。

やっぱり野菜はお肉よりもさらに安価ですね。

 

そして調味料。

実はTESCOでも最近は日本製の調味料が普通に売られています。

まずはお醤油。

 

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正式には純日本製のものではなく、タイ・キッコーマンの醤油ですが、中身は一緒でしょうね。

ところが、この醤油は600mlで153B(≒¥520)もします。

日本だと1リッターの醤油が買えてお釣りがきますよね。それじゃぁ意味がない。

ただ、バンコクでは日本ブランドに拘らなければ安いお醤油もちゃんとあります。

 

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こちらがTESCOオリジナルのソイソース(醤油)です。

タイ語表記なのでよくは理解していないのですが、野菜炒め用や照り焼き風など様々なフレーバーがあって、お値段は500mlで52B(≒¥178)と割安。

我が家はこの中の一番ノーマルな醤油(写真の左端「日本醤油」と書かれている紫色のラベル)を愛用しています。味も日本の醤油と変わりませんよ。

 

もう一つ重要な調味料といえば味醂

みりんもTESCOで売っているんですが、タイではこのみりんが高いんです。

 

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300mlの味醂が158B(≒¥537)。単価でいうと醤油の倍以上の値段です。

タイでみりんが高いのは、酒税が高いから。

タイで売られている味醂は本みりんでお酒扱い(日本でもそうですが)。

そのため、お酒と同じ高い税率が課されるため、さらに高くなってしまうんですね。

キャップに貼られたシール(酒税徴収シール)がお酒の証しです。

だがしかし、タイ在住の日本人には強い味方があります。

それがこちら。

 

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タイの激安のお酒「Siam Sato(サイアムサトー)」です。

お酒として飲むには甘すぎてちょっといただけませんが、これがほぼ味醂なんですよ。

サイアムサトーがみりんの代わりになるというのは本ブログの別記事でお伝えしたとおり。

 

 

これで材料はそろいました。

本当は本だしも購入しなければならないのですが、日本から持ってきているため今回は割愛。

TESCOで本だしが売られているかどうかは今回確認しそびれてしまったので、また追ってお知らせします。

そんなわけで、バンコクの地元スーパー、TESCOで調達した材料で作った肉じゃががこちら。

 

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豚のスペアリブを使いましたが、ちゃんと肉じゃがでしょう?

ただし、勘の良い方は気づかれたかもしれませんが、この肉じゃがにはしらたきが入っていません。

これだけはさすがにローカルスーパーでは手に入らないんですよねぇ。

タイの米麺クイッティアオや春雨で代用しようかとも一瞬、思いがよぎったんですが、歯ごたえが違いすぎてちょっとねぇ…。

まぁ調べてみると、肉じゃがにしらたきを入れないご家庭もそれなりにあるそうなので良しとしましょう。

肝心のお味もちゃんと肉じゃがしています。

サイアムサトーでも味醂っぽい照りもちゃんと出ますし、全く問題ありません。

今回の肉じゃがにかかった費用は約150~200円といったところでしょうか。

日系スーパーに足を運ばなくても、近場のスーパーで日本の肉じゃががちゃんとつくれて美味しくいただきました。

 

以前に作ったタイ風肉じゃがも美味しいけれど、ちゃんとした日本の肉じゃがはやっぱりホッとする美味しさですね。

 

今日もごちそうさまでした。