タイの晩ごはん

日本での仕事を辞めてタイに移住。ライターとして生計を立てています。非駐在日本人夫婦の生活をご覧ください。

タイの安スコッチウイスキー「BEN MORE Four Casks」を飲んでみた

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こんにちは、ウイスキーはロック派のタイの晩ごはんです。

ここタイではアルコール類の税金が高く(計44%)、さらに輸入品には関税が課せられるため、日本酒やワイン、そしてウイスキーなどは日本で買うよりも高くなってしまいます。

ワインについては自家製ワインを作ることで解決したのですが、ウィスキーはそうもいかない。

なんとかコスパの良いウィスキーはないものか…。

そんな中で発見したのが、今回紹介する「BEN MORE Four Casks」です。

私がふだん飲んでいるウイスキーは、こちら。

日本でもおなじみ、バランタインのフィンネスト。

日本では700mlで1,530円ですが、ここタイでは699B(≒¥2,800)とやっぱり割高になってしまう。

それでもタイで買えるスコッチウィスキーの中ではしっかりしていて、比較的安価な部類なのです。

今回もいつものように、このファインネストに手を伸ばそうと思ったら…

目に入ったのが、このBEN MORE Four Casks。

700mlで399B(≒¥1,600)ですから、ファインネストの約半額。

こりゃ安い、とは思ったものの、タイでは安いウィスキーに安易に手を出してはなりません。

というのも、それらはタイ国内で製造したいわゆる「タイウイスキー」なのです。

ウイスキーとは言っても、タイウイスキーはお米と糖蜜を発酵・蒸留させたもので、どちらかというと焼酎やラム酒に近い。甘くてコーラで割ったりして飲む分には良いのですが、ロックでいただくにはちょいと厳しいのです。

ところが、このBEN MORE Four Casksにはちゃんと「BLENDED SCOTH WHISKY」と書かれている。

ホンマかいな、と思ってちょっと調べてみると、英語サイトに次のような説明が有りました。

2011年、現在の所有者であるディアジオは、タイとフィリピンのウィスキー愛好家のために特別なベンモア フォー カスク ブレンドを作りました。バーボン樽、シェリー樽、チャード樽、リフィル樽を組み合わせて熟成され、スタッグを特徴とするスマートなエンボス加工のボトルに詰められます。味わいは、ドライ フルーツ、たっぷりの甘いバニラ、ほのかなスモークの香りがします。

ベンモアはかなり成功したブレンドであり、その販売は現在、フィリピンとタイに集中しています. これは、ベンモア ブレンドのベースとしてモルトを使用したダラス デューを含む 4 つの蒸留所のかつての所有者であるベンモア ディスティラリーズ カンパニーによって作成されました。(Googleによる翻訳)

なるほど、このBEN MORE Four Casksというウイスキーは、タイとフィリピン向けに醸造されたものなんですね。

それならば、このお値段なのも納得できます。

おそらく、タイとフィリピン向けにすごく安く(つまりあまりコストをかけずに)作っているのでしょう。

ちなみに「Four Casks」というのが、上の説明にある通り4種類の樽(カスク)で熟成しているということ。

一応ウィスキーであることははっきりしたので、試してみることにしました。

見た目はこの通り、ちゃんとしたウイスキー

さて、その味わいは…

スコッチ特有のスモーキーさはごくごく控えめ。

少し甘みが強く、味わいはよく言えば飲みやすい。悪く言えばのっぺりとした平坦な味わい。

美味しい!と断言できるほどのものではありませんが、ロックにして飲める最低限のレベルといったところでしょうか。

これが日本なら手を伸ばすこともないのでしょうが、何しろここはタイ。

ファインネストの半分の値段でこの味わいなら、まぁギリありかな?というのが正直な感想です。

ただウイスキーはチビチビ時間をかけて飲むものなので、この値段の差ならファインネストで良いんじゃね?とも思ったりして。

 

タイとフィリピンでしか飲めない、というのもある意味では貴重ですので、タイでコスパの良いウイスキーを探している人はぜひ一度お試しください。

 

今日もごちそうさまでした。