こんにちは、タイの晩ごはんです。
帰省時に立ち寄った沖縄の食堂、「嘉海食堂」についてはすでにこちらの記事でお伝えした通り。
しかし、元々は嘉海食堂ではなく、「和泉(いずみ)食堂」さんに行くつもりでした。その和泉食堂さんが移転し、居抜きで入ったのが嘉海食堂さんだったわけですね。
それならば!ということで、移転した和泉食堂さんにも行ってまいりました。
和泉食堂さんが移転したのは、沖縄市の池原。沖縄北ICからもほど近い場所です。
和泉食堂から北に伸びる国道331(329)の石川バイパスは自分が沖縄にいた頃には全線開通していなかった新しいバイパスで、このあたりの車の流れも大きく変わってしまいました。
大きく姿を変えたといえば、和泉食堂もそう。
こういうのもなんですが、ずいぶん立派になられましたね。
それにしても和泉食堂さんの創業は1979年でしたか。40年以上の歴史を持つ老舗の食堂だったんですね。
とはいえ、一歩店内に入るとそこは普通の沖縄の食堂。
一人がけのテーブルもしっかりと用意されているのは、肉体労働系の方たちがお昼をとることも多いからでしょうか。
そう、和泉食堂さんは味はもちろん、ボリュームもすごいんです。
でもその前に、まずはメニューから。
こちらが、定食系のメニュー。
「定食」とは名付けられていないものの、メインの料理名だけで表示されているものは全て定食というのが、沖縄の食堂の決まりです。
ですから、「味噌汁」とあるのは「味噌汁定食」のこと。丼によそわれた具材たっぷりの味噌汁の他に、ご飯と小鉢などがついてきます。
味噌汁だけで800円というのは、さすがにないですよね。
こちらは、沖縄そば系のメニュー。
最近は固い骨付きの豚スペアリブである「ソーキ(本ソーキ)」と、「軟骨ソーキ」をしっかり分けるのが流行りなんですね。
昔は全部まとめて「ソーキ」だったんですが、これも時代の流れでしょうか。
それはともかく、やはり和泉食堂では一番の人気メニューである「てびち煮付」を頼むべきでしょう。
こちらがその、テビチ煮付定食。
時間をかけてじっくり煮付けられたトロトロのテビチ(豚足)が、5個も盛り付けられています。
すごいボリューム。
見てください、このトロトロのテビチ。
噛む必要なんて全然なくて、口の中ですぐにとろけてしまいます。
かつおだしと醤油などでしっかり味付けされたテビチは、ご飯のおかずとしても最高。
嘉海食堂のテビチも抜群の美味しさでしたが、やはり和泉食堂のテビチも絶品。
そしてテビチをいただく時には、これを忘れていはいけません。
そう、骨の中につまっている髄です。
この髄が、トゥルトゥルで味も染みていて最高!
よく「骨の髄まで」と言いますが、まさにそれ。
ちょっと行儀悪いですが、チューチュー吸ってお召し上がりください。
こちらは、野菜の煮付・チャンプルーがセットになった「そば定食」。
てびち煮付のボリュームがすごいことは知っていましたからね。もう一品は沖縄そばをメインにして、おかずは控え目にする作戦。
控え目とはいっても、卵焼きの下にはチャンプルーと野菜の煮付(大根、昆布など)がしっかり詰まっていて、こちらもかなりのボリューム。
しかしやはり、メインはこの沖縄そば。
沖縄そばにも色々な麺がありますが、個人的にはやはりこの中太の麺こそ沖縄そば!という感じですね。
そしてスープが美味しい!
実は、移転前の和泉食堂の沖縄そばは「普通に美味しい」というくらいだったのですが、このそばはかなりレベルが高い!
ハッキリと、美味しくなっています。
後で若旦那に伺ったところ、今はかつおだしをより強く打ち出しているんだそう。
老舗の看板にあぐらをかかず、常に改良を加えていく姿勢は本当に素晴らしい。
「そば定食」ではありますが、しっかりとしたソーキもゴロゴロと入っています。こちらも当然ながら、美味。
念のため、沖縄そばとソーキそばの違いを説明しておくと…
- 沖縄そば:これが基本のそばとなります。具材は三枚肉とかまぼこがスタンダード
- ソーキそば:沖縄そばに、ソーキがトッピングされたもの
つまり、ソーキそばは沖縄そばのトッピング違いなのです。
その上で先ほどのメニューをもう一度見ていただくと、「てびちそば」や「野菜そば」、「なかみそば」も沖縄そばのトッピング違いというのがよく分かると思います。
ざるそばに対する天ぷら蕎麦といえば、わかりやすいでしょう。
ちなみに、「野菜そば」には野菜炒めが、そして「なかみそば」は豚の白モツ(中身)トッピングの沖縄そばということになります。
そば定食の沖縄そばは、優にそれだけで一人前はあるくらいのボリューム。
それにご飯と野菜煮付・チャンプルーがつくのですから、そりゃあお腹いっぱいになりますよ。
それで830円ですからね。コスパも最高。
移転後、初の訪問となった久しぶりの和泉食堂。
場所は変わっても味とボリュームは変わらず。どころか、さらに美味しくさえもなっている和泉食堂。
観光客にとっても以前の場所よりも行きやすくなったと思いますので、ぜひ一度お試しください!
今日もごちそうさまでした。