(パヤタイ駅からのエアポート・レール・リンク)
こんにちは,タイの晩ごはんです。
突然ですが,タイの鍋料理というと何を思い浮かべますか?
『チムチム』,『ムーガタ』,『タイスキ』
この3つがタイの三大鍋と言われているそうです。
この中で日本人にも馴染み深いのはやっぱり『タイスキ』でしょう。
何しろ日本のすき焼きが間違って伝わって出来上がったのがこのタイスキらしいですから。
実際にはタイのすき焼きというよりも,しゃぶしゃぶ寄りの鍋ですよね。
言うなれば『タイシャブ』。
でもこれだと『鯛しゃぶ』と混同しそうですから,タイスキで結果オーライかもしれません。マイペンライ。
今やタイの三大鍋の一角を占めるタイスキ。
そのタイスキのお店と言えば『MK』でしょう。
バンコク市内でもあちこちに見つけることが出来ますが、調べてみると日本にもありました,MK。
九州地方を中心にチェーン展開しているんですね。
で,行ってきました,そのMKに。もちろんバンコクで。
MK初挑戦です。
テーブル周りはこんな感じです。
真ん中にお鍋がセットされて,各自にタレとニンニクと青唐辛子の薬味,トウモロコシ茶のセット。
ドリンクがこうやってついてくるのはうれしいですね。
タイではレストランでも水は注文しないと出てきません。
このトウモロコシ茶は無糖で(タイはお茶も甘いのが普通)いくらでもお代わりできます。
こちらがお肉とシーフードのセットプレート。
豚肉,エビ,フィッシュボール,つみれの海苔巻き,イカ,ワンタンが盛られています。
お鍋は鶏ガラスープでした。
このスープを少量自分の器に移して,タレ(もちろん辛い)と薬味で自分好みの味に仕上げます。
あとは好きな具材を鍋に入れて,日本のお鍋のように頂くだけ。
味のベースは違いますが,基本は鍋料理なので日本人なら誰でも好きな味じゃないでしょうか。
ちゃんと〆用のご飯と生卵もメニューにありましたよ。
みんなで美味しく鍋をつついたんですが,ふと思いました。
「これ,家でも出来るんじゃないの?」
というのも,我が家に新兵器が導入されたからなんです。
それがこちら。
電磁調理器です。
IH対応鍋もセットで380B(≒¥1260)でした。
これまで我が家のキッチンは卓上コンロ一台で料理していたんですが,念願の電磁調理器の導入です。これで二口で料理できるようになりました。バンザイ。
もちろん説明書は全てタイ語なんですが,これなら問題なく使えそうですね。
もちろん鍋料理にもピッタリ。
というわけで早速やってみました。なんちゃってタイスキ。
これが今晩の我が家のタイスキセット。
融通無碍の鍋ですから,色々適当にアレンジしてみます。
スープは固形の鶏がらだしに,ニンニクと生姜,ナンプラーで下味をつけてみました。
具材は鶏肉,豚肉だんご,長ネギ,セロリ,小松菜風の青野菜,もやし,豆腐,センレック(米の細麺)。
豚肉だんごは豚ひき肉に塩コショウ,酒,ナンプラー,人参とネギと生姜のみじん切り,卵,つなぎの片栗粉を混ぜ合わせて仕込みました。本当は長芋を入れるとフワフワになるんですが,これでも十分美味しくなります。
タイスキなので,小鉢にスープとタレと薬味で味を作りますが,今回使ったのがこちら。
これ,何だかよく分からずに見た目の印象で買ってみたんですが,よく見るとラベルには"Chili Paste with Soya Bean Oil"と書いてありました。
唐辛子と大豆油のペーストということでしょうね。
これとおなじみの自家製プリックナンプラー(唐辛子ナンプラー)とプリックナムソム(唐辛子酢)で味を整えます。
具材を放り込んで食べてみると…
美味しい!
適当に準備したなんちゃってタイスキですが,普通に美味しい。しかもちゃんとタイしている!
やっぱり鍋って偉大ですよね,懐が広い。
年中暑いタイで鍋料理というのも日本人の感覚だとちょっと?という感じですが,こうやって頂くとこちらの鍋はタイの気候に合わせた,タイ料理の一ジャンルなんだとしみじみ感じますね。
これは我が家の定番鍋になりそうです。
日本で手に入る素材でもできそうですよね。
スープは鶏がらだしだけでも良いですし,タレもコチュジャンと甜麺醤を合わせたものでも代用できそう。
具材も何でも良いですが,MKでも美味しかったエビワンタンや魚のつみれを入れるとより本格的になりそうです。
まだまだ寒い日本,いつもの鍋の代わりにタイスキはどうですか?
今日もごちそうさまでした。