こんにちは、タイの晩ごはんです。
今日は妻がどうしても行きたい!と言っていた、「おだし八景」を訪れました。
おだし八景の場所は、バンコクのスクンビット・ソイ63、エカマイロードの奥に位置する、「ACMEN EKAMAI Complex」内にあります。
ソイの奥というだけではなく、ちょっと分かりにくい場所にあるのでご注意を。
しかし、それにしても雰囲気のある店の入口ですね。
ここは本当にタイ?と思うほど、純日本の佇まい。
そしてそれは、店内も変わりありません。
どうですか、このお店のつくり。
オープンキッチンを囲むように、カウンターの席が配置されています。
奥のガラスの向こう側は個室になっているので、グループ客にも対応可能。
まるで銀座の天ぷら屋さんか、割烹のようなお店の感じ。
それもそのはず。
このおだし八景は、正原聖也氏が総料理長を務める、岡山湯原温泉の料理旅館「八景」の支店(?)なんですね。
こちらが、週末限定のランチメニュー。
ランチメニューを注文した場合、一人2点までおでんが半額になります。
天ぷら定食にも惹かれたのですが、せっかくなのでおでん定食にしました。
サラダに味噌汁、筑前煮、漬物、そしておでんというラインナップ。
ご飯と味噌汁はおかわり自由です。
こちらがおでんの中身。
- 牛すじ
- 鶏つみれ
- ちくわ
- こんにゃく
- 大根
- じゃがいも
と、基本的なところはしっかりと抑えられていますが、もっと色々食べたい!という場合は、追加オーダーすると良いでしょう。
というわけで、トマトとロールキャベツもいただきました。
トマトはミニトマト(タイでよく見かけるタイプ)なんですね。おでんには大きくて肉厚なタイプのトマトが良いと思うのですが(その方がじっくり炊ける)、まあ仕方がないでしょう。
肝心のお味ですが、「おだし八景」の名に違わぬお出汁の旨味!カツオと昆布でしっかりと出汁を引いているのがよく分かります。とにかく出汁の旨味が強いのが印象的でした。
ただ、ちょっとだけ塩味が利きすぎているかな?
おでんをいただく分にはむしろちょうど良いのですが、ただそれだと、せっかく添えられている柚子胡椒の出番がない。
柚子胡椒好きとしては、もう少し薄味でお出汁の良さを引き立たせて、柚子胡椒でちょうどよい塩梅にしたかったところ。
タイの気候に合わせているのか、それともこの日がたまたまだったのか、または自分の体調の関係なのか…。塩梅って難しいですね。
おでんも十分以上に美味しかったのですが、それ以上に絶品だったのがだし巻き卵!
甘い卵焼きではなく、出汁をしっかり含んだだし巻き卵はふわふわトロトロで、もちろんお出汁の旨味がジュワッと口の中に広がって、とにかく美味。これだけでご飯もお酒も何杯でもいけそうです(一切れだけなのが残念)。
最後はご飯をお代わりして、(ちょっとお行儀悪いですが)おでんの残ったお出汁をかけて、だし茶漬けにしていただきました。
これで〆…と思ったら、デザートもあるんですね。
ぜんざい。
基本的に、デザートは妻の担当。しかも私はあんこが苦手なので、妻に食べてもらいました。
黄色いのはかぼちゃで、いとこ煮になっているのかな?と思ったら、なんとマンゴー!
タイっぽいですね。
ただ妻の意見としては、マンゴーにあんこはあまり合わないそうです。
すっかりお腹いっぱいになって、大満足。
ただ、やっぱりおでんは白いごはんよりも、お酒ですよね?
というわけで、こちらが夜のメニュー。
このように、コースが基本なんですね。
今度は夜も訪れたい。
ていうか、おだし八景さんの週末限定ランチメニューは5月で中断するんですって。
残念。
味も雰囲気もスタッフの対応(基本タイ人です)も、これが本当の日本ですよ!というクオリティーを堪能できる、おだし八景。
日本人はもちろんですが、タイ人を連れて行くのも良いんじゃないかな。日本のイメージを間違えて捉えているお店も多いですからね、バンコクも。
実際、この日も来店していたのは半分がタイの人たちでした。
おだし八景さんのメインは、やはりお出汁。
おでんはその出汁を味わうための、一つの方法にすぎないのかな。
ランチが終了してしまったのは残念ですが、ぜひディナータイムに訪れて、日本のお出汁の素晴らしさをぜひ味わってください。
今日もごちそうさまでした。